- フリマアプリはオンライン版「蚤の市」
フリマアプリの「フリマ」はフリーマーケットの略。典型的な和製英語ですが、フリーが「自由」という意味の英語“Free”とよく混同されます。正確には“Frea”なので「蚤(ノミ)の市」ですね。
「蚤の市」のルーツはフランスのパリなどで開かれた“Marché aux puces”と言われます。英語では“Frea Market”、ノミがわくような古着などを売ることが由来になっているようです。
フリマアプリは「メルカリ」「ヤフオク」などオンラインで行われる市場で、2010年代に入ってから登場し、その規模は急ピッチで膨張・発展しています。
ナビットでは、全国の主婦を中心としたモニター会員1000人を対象に「フリマアプリについて」アンケートを実施しました。
《調査概要》
調査期間:2023年2月
サンプル数:男女1000人
調査方法:インターネット調査
- フリマアプリの利用者は5割超
【調査】
質問:フリマアプリを利用したことがありますか?

フリマアプリを利用したことの「ある」人は回答者の56.6%を占めており、主婦の間にもフリマアプリが浸透していることを示しています。
- 成約経験のある人も回答数の5割超
【調査】
質問:どのようにフリマアプリを利用しましたか?(複数回答可、回答数:1456)

回答数(複数回答可)に占める比率は、「購入した」(28.4%)と「出品して売れた」(27.7%)がほぼ同じレベルで、合わせると成約経験のある割合は回答数の5割を超えています。
- 利用したアプリは「メルカリ」がトップ
【調査】
質問:どのフリマアプリを利用したことがありますか?(複数回答可、回答数:1647)

利用したアプリのトップは「メルカリ」で、回答数の29.2%。「ヤフオク」(16.3%)、「ラクマ(楽天)」(11.9%)、「PayPayフリマ」(10.1%)が続きます。
- 購入した商品は「本」「服」「雑貨・インテリア」など
【調査】
質問:どのような商品を購入したことがありますか?(複数回答可、回答数:1897)

購入した商品で回答数の10%を超えたのは「本」(12.3%)と「服」(11.9%)の2品目だけで、生活用品のあらゆる分野に拡がっていることがわかります。
- 取引で最も重視するのは「評価」
【調査】
質問:フリマアプリを利用する際に、気を付けていることはありますか?
今回、上記の質問内容でフリー回答アンケートも実施いたしました。
具体的な回答を寄せた人のうち圧倒的に多いのが「評価を重視する」で100人以上。ほかには「丁寧な対応」「写真」「個人情報」「商品の状態」などが挙がっていました。
フリー回答の一部を原文のまま紹介しましょう。
・プロフィールの独自ルールや評価の内容をよく見て、トラブルになりそうな人からは購入しないようにしています。
・評価の良いが多数の人に購入する。悪い評価が1つでも着いた人からは買わない。
・顔が見えないので、丁寧なやり取りを心掛けています。
・売る側になった時、出来る限り速い対応を心がけている。
- フリマアプリ市場の規模は1兆円を突破
経済産業省が毎年発表している「電子商取引に関する市場調査」によると、メルカリ・ラクマ・PayPayフリマなどの「フリマアプリ」と、ヤフオク・モバオクなどの「ネットオークション」が別に集計されており、両者を合わせて「C to C-EC」(消費者と消費者との電子商取引)としています。
【C to C-EC】

上の表は調査からの抜粋ですが、表にはない2016年のフリマアプリ市場は3052億円で、急ピッチで成長していることがわかります。直近は新型コロナ禍の影響で室内で楽しむためのホビーやエンタメ用品の購入が増えているのも確かですが、それ以上の勢いが感じられます。

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