女性トレンド総研は2023年2月10日発刊のHERSTORY REVIEW3月号内にて、2023年の女性の二次流通サービスの利用動向の調査結果を発表しました。
◆女性の8割がフリマアプリの利用経験あり!物価上昇の中拡大する二次流通市場
- Q,あなたは中古商品(洋服・アクセサリー・CD・書籍・チケット・車など)を購入したことがありますか?

84.4%が「はい」と回答。日本経済の停滞や物価の上昇、SDGsの広がりなどの影響により中古商品の購入は重要な選択肢の1つになっていることが伺えます。年代別で見た場合、中古商品の購入率は、若いほど高く、年代が上がるほど低くなりましたが、最も低かった60代でも約7割の方が「はい」と回答しています。また、属性による差異も大きく、ヤング夫婦と児童・思春期ママでは「はい」が95.7%、95.5%と高くなっているのと比較すると、ミドル夫婦、若手シングル、中堅シングルでは「はい」がそれぞれ81.2%、80.8%、70.6%と若干低くなる傾向が見られました。
◆約17%が月間10,000円以上を中古品購入へ使うと回答!
- Q.あなたが自分のために、中古商品の購入に使った1カ月あたりの金額を教えてください。

「3,000円未満」が最多の50.0%、次いで「3,000円以上5,000円未満」18.2%という結果に。約7%と比率は低いですが、中古商品の購入に月額1万円以上かける女性も存在しています。二次流通市場の伸びしろはまだ大きいのではないでしょうか。また、属性別では中堅シングルの「5,000円以上10,000円未満」が25.0%と他の属性よりも高く、中堅シングル女性は中古商品の購入に積極的であると推測できます。
◆メルカリの利用が8割超え!ヤフオク!、ラクマ、PayPayフリマなど他サービスも続々浸透が予測される2023年
- Q.あなたが利用したことがあるフリマアプリや中古品売買サイトを全て教えてください。

上位は「メルカリ」「ヤフオク! 」「ラクマ」に次いでPayPayフリマ、メルカリの利用率は驚異の8割超えの結果となりました。一般の人でもスマートフォンで気軽に簡単に出品・購入できる仕組みを確立したメルカリが女性ユーザーを集めていると考えられます。年代別に見た場合、1位のメルカリは変わりませんが、2~4位は「ヤフオク!」「ラクマ」「PayPayフリマ」が拮抗しています。今後、二次流通市場がさらに活発化した場合、メルカリ以外のサービスの市場シェアが増えてくるのではないでしょうか。他サービスとの差別化が重要な時代になってくると予測します。
◆実店舗の購入はママ世代が中心!世代が上がるほど中古品の利用に抵抗がなくなる傾向へ
- Q.あなたはセカンドストリート・トレジャーファクトリー・ブックオフなどのリサイクルショップ (実店舗)で商品を購入したことがありますか?

83.4%が「はい」と回答。属性別 に見ると、ママ世代が特に「はい」と 回答する傾向が高く、乳・幼児期ママ 「はい」89.3%、児童・思春期ママ「はい」90.6%という結果となりました。すぐにサイズアウトしてしまう子ども服や、子ども用の玩具などは中古商品を利用 する人も多いのではないでしょうか。
- Q.あなたはご自身が「好きなブランド」の商品であれば、新品・中古品にこだわらず購入しますか?

「新品がよい」「どちらかというと新品がよい」を合わせると約7割。中古品を購入したことがある人たちの中で も、本当は新品が欲しいが何らかの理由で中古品を購入していることがうかがえます。属性別に見た場合、特にプレ社会人で新品購入の意向が強く、約86%が新品がよいと答えました。逆に、セカンドライフでは「中古品でもよい」「どちらかというと中古品でもよい」が約55%という結果となりシニア世代は新品か中古品かにこだわりが薄い傾向となりました。
- HERSTORY REVIEW2023年女性の二次流通サービス利用動向調査 概要
調査期間:2023年1月5日〜2023年1月9日
調査方法:インターネット調査
調査対象:15歳以上の女性737人
調査会社:株式会社ハー・ストーリィhttps://hers
ry.co.jp
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