
日々の業務でニュースをキャッチアップする時間がなかなか取れない方もいらっしゃると思います。2021年10月のEC・ネット通販関連ニュースをまとめました。今回は「メルカリとZOZOTOWN」「BASEとSTORES」の取り組みを中心にみていきます。3分で読めますので、隙間時間にどうぞご覧ください。
また、運営堂の森野さんとニュースの詳細解説をポッドキャストにて配信しております。お時間がある方はこちらも合わせてチェックしてみていただければと思います。
この記事の目次
大手ECモールに続き、メルカリ、ZOZOTOWNが物流の覇権争いに参戦
2021年10月7日より、「メルカリShops(メルカリショップス)」の提供が本格的に開始されました。フリマアプリのメルカリ内に個人アカウントとは別に店舗を開設できる機能です。これにより法人の参加が可能になり、市場はまた大きく動くのではないでしょうか。
また、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングのように、メルカリも物流に力を入れるため、メルロジという子会社を設立したことは、大きなニュースだと思います。メルカリだけに限らず、他のECモールやECサイトの保管・発送サービスについても提供するとのことです。



ZOZOTOWNは実店舗との連携を通してOMO化の推進を行うと発表をしましたが、その中でFulfillment by ZOZOに在庫を置くことで、自社ECサイト、ZOZOTOWN、実店舗への保管・発送サービスを提供することで、他社のフルフィルメントサービスとは差別化を図っています。 メルカリとZOZOTOWNの参入により、ECプラットフォーム企業による物流の戦いは激しさを増すでしょう。


流通総額を伸ばすために出店店舗の売上アップをサポートするBASEとSTORES
コロナ禍でECを始める事業者が増えました。特に無料のECカートであるBASEとSTORESは手軽に始められることもあり、ECサイトの開設数は伸びています。しかし、出店事業者の多くが売上を立てられていない状況です。そこでBASEとSTORESは、出店店舗の売上アップをサポートする動きを見せています。
BASEの動き
BASEは、購入者向けショッピングサービス「Pay ID(ペイ アイディー)」を、2021年内に提供開始すること発表しました。Pay IDを通じて、新たな決済体験による出店店舗の新規顧客獲得と、CRM機能によるリピーターの増加に貢献することを目的としています。
それに伴い、購入者向けのショッピングアプリ「BASE」と、ID決済サービス「PAY ID」の名称を変更し、Pay IDに統一するとのことです。



STORESの動き
STORESは自社ECサイトのデータを外部システムと連携できるように、API連携機能をリリースしました。これにより、在庫管理や受発注管理・会計管理・日々の運用改善などの機能開発を行うことが可能になります。運用面が効率化されることで、他の部分にリソースを当てられるようになり、売上アップに繋げることが狙いではないでしょうか。


BASEとSTORESが機能を改善する中で、10月20日にLINEがオンラインストア作成サービス『MySmartStore』を先行リリースしました。ECモールにはメルカリが、ECカートシステムにはLINEと、集客力が強い企業が参入することで、EC業界はこれまでと変わった動きになりそうです。


10月の事業者インタビュー記事
お時間がありましたら、下記のインタビューもご覧いただければです。事業者さんによる、事例を踏まえた内容となっていますので、日々の業務に何かしらお役に立つかと思います。
編集後記:ポッドキャスト内で話に上がったコンテンツのご紹介
音声配信では、消費者目線での気づきや各ニュースへの深堀りなど記事には書いていない情報を発信しています。配信中に紹介した情報は記事内でご覧いただけるので、記事と音声どちらもお楽しみいただけますと幸いです。
▼ ペアリング専用ポテト
https://shop.koikeya.co.jp/shop/pages/umami_fukuramu.aspx
▼ 廃棄危機のアイス
https://twitter.com/LiveincomfortO/status/1441931698367647747
▼森野さん著書
「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める小さい会社のウェブマーケティング必勝法
https://www.amazon.co.jp/dp/4798173088
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