
株式会社WallabeeのOptyino.ai(オプティーノエーアイ)は、AI検索時代におけるブランド露出の可視化および最適化を行うGEO/AIO/LLMOプラットフォームにて蓄積されたAI回答ログを活用し、生成AIの回答がSNS投稿をどの程度引用しているかについての分析調査を実施しました。
同調査では、2026年4月21日から2026年7月9日の期間に取得された66,095件のAI回答を対象に、商品やブランド選択から旅行計画、トラブル対応まで多岐にわたる80件のプロンプトについて分析が行われました。その結果、回答全体の34.62%においてSNS投稿が引用元として活用されていることが明らかになりました。
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調査結果のサマリー
分析の対象となった66,095件の生成AI回答のうち、22,881件(34.62%)においてSNS投稿が引用元として使用されていました。回答全体に占める、SNSを1件以上引用した回答の比率を示す「SNS回答率」で見ると、生成AIはおよそ3回の回答に1回の割合でSNS投稿を参照していることが判明しました。
その一方で、引用URL全体(585,675件、同一回答内での重複を除外した件数)のうちSNS由来のURLが占める比率を示す「SNS URL率」は7.16%(41,944件)に留まっています。
このことは、SNSを引用する回答自体の数は多いものの、1つの回答において引用される複数のURLの中ではSNSは少数派であり、SNS以外のWebサイトと併せて引用される形態が多いことを示唆しています。
SNSの媒体別内訳を見ると、YouTubeが52.10%、noteが27.85%を占めており、この2つの媒体だけでSNS引用全体の79.95%に到達しています。さらにAIモデル別で見た場合、SNS回答率は最も低いモデルで6.77%、最も高いモデルで85.92%と、約12.7倍もの開きがあることが分かりました。
AIモデルによってSNSへの依存度が大幅に異なることが、同調査で明らかになった特徴的な傾向となっています。
調査実施の背景
生成AIによる検索および回答(AIO/GEO/LLMO)が広く普及する中で、ブランドや商品に関する情報が自社サイトのみならず、YouTubeでの解説動画やnoteのレビュー記事、SNS上での口コミといった第三者によるコンテンツを通じてAIに参照されるケースが増加していると考えられています。
しかしながら、生成AIの回答において実際にSNSがどの程度の頻度で引用されているのか、またAIモデルや質問の内容によってその傾向がどのように変化するのかについては、十分に可視化されていない状況でした。
Optyino.aiでは、GEO/LLMO対策を検討している企業が、自社サイトのSEOだけでなくSNS上での露出にどの程度のリソースを配分すべきかを判断する材料として、同調査を実施したとしています。
主要な調査結果
生成AIの回答の34.62%でSNSが引用される ― 3件に1件が参照
分析対象となった66,095件の回答のうち、SNSを1件以上引用した回答は22,881件で、SNS回答率は34.62%でした。単純に計算すると、生成AIの回答3件のうち1件がSNS投稿を参照していることになります。
一方、引用URL全体(585,675件)に占めるSNS由来URLの比率であるSNS URL率は7.16%に留まっています。
SNS回答率とSNS URL率にこれほどの差が生じているのは、1回答あたりで平均的に複数のURLが引用される中で、SNSが「主要な引用元」というよりも「複数存在する引用元の1つ」として組み込まれるケースが多いためと推測されます。
これを逆に捉えれば、SNSにおいて強力なコンテンツを保有することは、生成AIの回答に引用される機会そのものを増加させる上で一定の効果が期待できる施策であると言えます。
SNS引用の79.95%がYouTubeとnoteに集中
SNSとして分類された8媒体の中で、YouTubeが52.10%、noteが27.85%を占めており、合計で79.95%に達しました。
Instagram(6.87%)を含む残りの6媒体は、いずれも1媒体あたりで1桁%台に留まっています。表から分かるように、YouTubeとnoteの2媒体が引用の大部分を占めており、それ以外の6媒体は補助的な位置付けであることが明らかです。
YouTubeは製品レビューや使い方の解説といった動画コンテンツ、noteは体験談や比較記事といった長文コンテンツが多いプラットフォームであるため、生成AIが「分かりやすくまとまった一次情報や体験情報」を優先的に参照している可能性があります。
GEO/LLMO対策としては、SNS全般に広範囲に手を広げるよりも、まずYouTubeとnoteでの情報発信を優先する方が費用対効果が高いと考えられます。
AIモデルでSNS参照率に最大12.7倍の差 ― Bing Copilot 85.9% vs ChatGPT 6.8%
AIモデル別にSNS回答率を見ると、最も低いモデルで6.77%、最も高いモデルで85.92%と、約12.7倍の差がありました。
Google AIモード(55.89%)やGoogle AI Overview(51.06%)も高水準である一方、Claude(9.86%)は低水準に留まっています。
Bing Copilot、Google AIモード、Google AI Overviewの3モデルはいずれもSNS回答率が50%を超えており、生成AIの検索連携機能(Web検索を伴う回答生成)を持つモデルほどSNSを引用しやすい傾向が見られます。
一方でClaudeとChatGPTはSNS回答率が10%未満と低く、モデルの設計や検索における重み付けによって、参照する情報源の傾向が大きく異なると考えられます。
自社ブランドの露出を狙う生成AIの候補が絞り込まれている場合は、そのモデルのSNS依存度を踏まえて、SNS施策とオウンドサイト施策の配分を調整する余地があります。
AIモデル別の推奨SNS:YouTube・noteの分岐とChatGPTのReddit集中
AIモデルごとにSNS引用の内訳を見ると、大きく2つの傾向に分類されます。
ClaudeとGeminiは引用したSNSのうちnoteの比率がそれぞれ75.15%、60.72%と高く、noteを主な参照先としています。
一方、Bing Copilot、Google AI Overview、Google AIモード、Grok、Perplexityの5モデルはYouTubeの比率が最も高く、Google AI Overviewでは72.60%に達しています。
そのなかでChatGPTは唯一、YouTubeでもnoteでもなくRedditが71.01%と突出しており、他のモデルとは異なる参照傾向を示しました。ただしChatGPTはSNS回答率自体が6.77%と低いため、この傾向はSNSを引用する一部の回答に限定された特徴である点には注意が必要です。
この結果から、単に「SNS対策を実施する」だけでは不十分で、狙うAIモデルによって効果的なコンテンツ形式が異なることが読み取れます。
動画で製品を解説するYouTubeコンテンツは、検索連携型のBing CopilotやGoogleのAI回答機能、Grok、Perplexityへの露出に貢献しやすく、長文の体験談や比較記事に強みを持つnoteはClaudeやGeminiへの露出に貢献しやすいと考えられます。
ChatGPTについては参照するSNSの絶対量自体が少ないため、SNS経由の露出よりも自社サイトや一次情報の充実を優先する方が効果的である可能性があります。
調査からわかる考察
今回の調査からまず押さえておくべき点は、SNSは生成AIの回答において「引用元として頻出する存在」ではないものの、「回答に一定の確率で登場する存在」であるという点です。SNSを1件以上引用する回答の比率(SNS回答率)は34.62%に達しており、生成AIはおよそ3回に1回の頻度でSNSを引用して回答していることになります。
その上で、媒体面ではYouTubeとnoteの2媒体だけでSNS引用の約8割を占めるため、この2つのコンテンツ形式への投資が費用対効果に優れていると考えられます。モデル面では、Bing CopilotやGoogleのAI回答機能はYouTube経由、ClaudeやGeminiはnote経由の露出との親和性が高く、ChatGPTはSNS依存度自体が低くRedditに偏るなど、狙うAIモデルによって有効な施策は異なります。
調査概要
- 調査主体: 株式会社Wallabee(Optyino.ai)
- 分析対象: Optyino.ai上のAI回答ログ(処理が完了した回答のみ)
- 調査期間: 2026年4月21日〜2026年7月9日
- 分析対象回答数: 66,095件
- 対象引用URL数: 585,675件(同一回答内の重複を除いた件数)
- 対象SNS: X/Twitter、Instagram、YouTube、Facebook、LinkedIn、Reddit、note、Yahoo!知恵袋の8種
- 対象プロンプト: 80件。商品・ブランド・購入検討(34件)、学習・講座・AI活用(10件)、旅行・留学・地域体験(8件)、B2B・専門サービス(7件)、住宅・不動産(7件)を中心に、金融・SaaS比較、推薦・比較・評判、IT・修理・通信、教育・受験など9つの内容分類、26種類のトピックにわたる
- 対象AIモデル: ChatGPT、Claude、Gemini、Grok、Perplexity、Bing Copilot、Google AIモード、Google AI Overviewの8モデル
Optyino.aiについて
Optyino.aiは、AI時代のブランドを可視化する、生成AIエンジン対策(GEO/LLMO/AIO)ツールです。ChatGPTやPerplexity、Geminiなどの生成AIにおいて、自社ブランドがどのように言及・引用されているかを分析し、AI検索時代における新しいマーケティング指標を提供します。
表示スコアや引用分析、ブランドシェアなどのデータを通じて、企業が「AIに選ばれるブランド」になるための改善アクションを支援します。
会社概要
会社名: 株式会社Wallabee
所在地: 東京都渋谷区桜丘町18番4号 二宮ビル1F-92
事業内容: GEO・LLMO領域の研究・プロダクト開発、AI検索対策支援、Webマーケティング支援
出典元: 株式会社Wallabee












