環境配慮パッケージとブランド信頼度の関係性を調査 約7割がスパウトパウチ採用ブランドに好印象

株式会社NEXER Groupとアスカカンパニー株式会社が、全国の男女500名を対象に「環境配慮パッケージとブランドへの信頼度」に関する調査を実施しました。環境に配慮したパッケージが、消費者の商品選択やブランドへの信頼にどのような影響を与えているのかが明らかになっています。

調査実施の背景

パッケージに「環境にやさしい」と記載されているだけで、実際に商品を選択する消費者はどの程度存在するのでしょうか。

プラスチックの削減やリサイクル素材の利用は、現在多くの企業が注力しているテーマとなっています。しかしながら、こうした取り組みが実際に消費者からの信頼獲得や購買行動につながっているかどうかは、明確になっていない部分も存在しています。

そこで今回、株式会社NEXER Groupはアスカカンパニー株式会社と共同で、全国の男女500名を対象とした「環境配慮パッケージとブランドへの信頼度」についての調査を実施しました。

調査概要

本調査の概要は以下の通りです。

調査手法:インターネットでのアンケート調査
調査期間:2026年6月6日~6月9日
調査対象者:全国の男女
有効回答数:500サンプル

なお、数値は原則として小数点以下第2位を四捨五入して表記しているため、合計が100%にならない場合があります。

約3人に1人が環境配慮を意識して商品を選択

最初に、化粧品や日用品の購入時に、パッケージの「環境への配慮」を意識して商品を選んだ経験があるかが尋ねられました。

環境配慮を意識した商品選択の経験

調査の結果、「何度もある」と回答した方が20.4%、「一度はある」と回答した方が13.8%となり、合計で34.2%の方が環境配慮を意識して商品を選んだ経験を持つことが判明しました。その一方で、「選んだことはない」という回答は65.8%に達しています。

「選んだことはない」という回答が過半数を占めているものの、およそ3人に1人は環境配慮を商品選択の判断基準としていることが明らかになりました。環境配慮パッケージは、一定層の消費者にとって、ブランドや商品を選択する際のきっかけとして機能しているようです。

さらに、選んだことが「ある」と回答した方にその理由を質問したところ、以下のような回答が得られました。

選んだことが「ある」と回答した理由

  • 環境が大切だから。(20代・女性)
  • 同じなら環境保護の製品の方が良いから。(20代・女性)
  • リフィルのほうが安いから。(30代・女性)
  • ゴミを減らしたいから。(40代・男性)
  • パッケージにコストをかけすぎていたり、これからの未来どのように考えているブランド、メーカーなのかも買う価値に入るから。(40代・男性)

「環境が大切だから」「ゴミを減らしたいから」といった環境意識に基づく理由が多数見られました。

また、「リフィルのほうが安いから」という経済的メリットを挙げる意見もあり、環境配慮だけでなく、コスト面での利点が商品選択を後押ししていることがうかがえます。

加えて、環境への取り組みを通じて企業やブランドを評価しているという意見も見受けられました。環境配慮パッケージは単なる包装の工夫にとどまらず、ブランドの価値観や信頼性を伝達する要素として捉えられているようです。

スパウトパウチ採用ブランドへの好印象は67.8%

次に、従来の硬質ボトル容器と比較してプラスチック使用量を大幅に削減できる「スパウトパウチ(注ぎ口付きの詰め替え型パウチ容器)」を採用しているブランドに対する印象が調査されました。

スパウトパウチ採用ブランドへの印象

調査の結果、「好印象を持つ」が22.2%、「どちらかといえば好印象を持つ」が17.0%、「時代に合った先進的なブランドだと思う」が15.0%、「環境への意識が高く、とても好感の持てるブランドだと思う」が13.6%となりました。

これらを合計すると、67.8%の方が何らかの好意的な印象を抱いていることが分かります。一方で、「あまり印象は変わらない」という回答は32.2%でした。

容器の選択方法は、単なる機能面のみならず、企業の姿勢や価値観を伝える要素として受け止められていることが明らかになりました。

バイオマスプラスチック採用で約半数が信頼度向上

続いて、容器のパーツ(キャップやスパウト部分)に「植物由来のバイオマスプラスチック」が採用されていることを知った場合、そのブランドへの信頼度や購買意欲がどのように変化するかが調査されました。

バイオマスプラスチックとは、植物などの再生可能な資源を原料として製造されたプラスチックを指します。

バイオマスプラスチック採用による信頼度変化

調査の結果、「どちらかといえば高まる」が35.2%、「信頼度・購買意欲ともに高まる」が11.2%となり、合計で46.4%の方が前向きに変化すると回答しました。一方、「変わらない」が30.6%、「どちらかといえば変わらない」が23.0%という結果になりました。

キャップやスパウト部分は、日常的にはあまり意識されにくいパーツです。それでも、素材への配慮を知ることで評価が変化する消費者が一定数存在することから、目に見えにくい部分への環境配慮も印象に影響を与える可能性があることがうかがえます。

約8割がエコと使いやすさの両立を重視

最後に、環境対応が進んでいる製品を選ぶ際、単に「エコであること」だけでなく、「使いやすさ(機能性)」も両立していることが重要だと思うかが質問されました。

エコと使いやすさの両立の重要性

調査の結果、「とても重要だと思う」が40.2%、「やや重要だと思う」が39.0%となり、合計で79.2%の方が両立を重要だと考えていることが明らかになりました。「あまり重要ではない」は11.0%、「まったく重要ではない」は9.8%にとどまっています。

重要だと考える理由について尋ねたところ、以下のような回答が得られました。

重要だと考える理由

  • 使いやすさをメインに選びたいから。(20代・男性)
  • そうじゃないと、使い続けられないから。(20代・女性)
  • 買う方も罪悪感なく買える。素敵な取り組み。(20代・男性)
  • 環境に配慮されてても、使いづらければ使用を継続することはできないと思うから。(30代・女性)
  • エコばかり気にして使いづらいのでは本末転倒だから。(30代・女性)
  • 使いやすいものでなければ普及につながらないと思うから。(40代・男性)

「使い続けられること」を重視する意見が多数見られました。環境に配慮された製品であっても、使いにくい場合は継続的な利用につながりにくいと考える消費者が多いことが分かります。

また、「普及につながらない」「本末転倒」といった意見からも、エコであることだけでは不十分であり、日常的に使いやすいことが選ばれ続けるための前提条件となっていることがうかがえます。環境配慮と機能性の両立は、消費者に受け入れられる製品づくりにおいて重要な視点といえるでしょう。

調査結果のまとめ

今回実施された調査では、環境配慮を意識して商品を選択した経験がある方は34.2%であることが明らかになりました。

また、スパウトパウチを採用しているブランドに好印象を持つ方は67.8%、エコと使いやすさの両立を重要だと考える方は79.2%に達することが分かりました。

環境への配慮は、ブランドの印象を向上させる要素になっているといえます。ただし、その評価を実際の購買行動につなげるためには、「使いやすさ」も欠かせない要素です。

環境にやさしく、使い勝手にも配慮されたパッケージを選択することは、日々の生活と地球環境の両方に配慮した選択につながるのではないでしょうか。

出典元:株式会社NEXER Group・アスカカンパニー株式会社

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