
熊本のオリジナル紙袋専門店「くま袋」と株式会社NEXER Groupが共同で、全国の男女500名を対象に「紙袋・ショッパーとSNS」に関するアンケート調査を実施しました。買い物後に手元に残る紙袋やショッパーが、SNS時代においてどのような存在として認識されているのか、その実態が明らかになりました。
この記事の目次
調査概要
本調査はインターネットアンケートの形式で、2026年5月29日から6月5日にかけて実施されました。全国の男女を対象に有効回答500サンプルが収集され、紙袋・ショッパーのSNS投稿経験や印象、ブランドへの効果などについて多角的に質問が行われています。
紙袋のSNS投稿経験は少数派、93.6%が「経験なし」
まず、買い物で受け取った紙袋やショッパーをSNS(Instagram・X・TikTokなど)に投稿したり、写真に収めたりした経験があるかを尋ねたところ、93.6%の人が「ない」と回答しました。「投稿はしていないが、撮影したことはある」は3.2%、「ある」も3.2%という結果となりました。

この結果から、紙袋を撮影するという行動は、現時点では一部の人々の間にとどまっていることがわかります。しかしながら、少数ではあるものの「撮りたくなる袋」が確実に存在していることも浮き彫りになりました。
撮影・投稿された紙袋の特徴とは
では、撮影や投稿を行った人々の心を動かしたのは、どのような紙袋だったのでしょうか。実際に撮影・投稿経験のある回答者に、印象に残っている特徴を聞いたところ、以下のような声が寄せられました。
「デザインがおしゃれなもの」(20代・女性)、「有名ブランドのクリスマス限定デザイン」(20代・女性)、「ポロラルフローレンの紙袋。ちょっと良いものをプレゼントしてもらったよ感」(30代・女性)、「和風で、花のイラストが描かれていたと思います。シンプルだけど綺麗なデザインでした」(30代・女性)、「ご当地しかないお店の袋でカッコいい絵柄」(40代・男性)、「ヴィクトリア・シークレットのピンクの紙袋」(40代・女性)などのコメントが集まりました。
これらの回答に共通するのは、「デザイン」「色」「作りの良さ」という視点です。派手さよりも、シンプルで丁寧に仕上げられた袋に目が向く傾向が見られました。また、地域限定の絵柄やブランド特有の色使いも、記憶に残りやすい要素となっているようです。撮影する人が少数派であるからこそ、その一枚に選ばれる袋には明確な理由が存在すると言えるでしょう。
SNSで魅力的な紙袋を見た経験は75.6%が「まったくない」
続いて、SNS上で「素敵だな」「自分も欲しいな」と感じた紙袋・ショッパーの投稿を見た経験があるかを質問した結果が公表されました。

その結果、75.6%が「まったくない」と回答し、「ほとんどない」は16.4%、「数回ある」は5.8%、「何度もある」は2.2%となりました。見たことがある人はまだ少数派ですが、「数回ある」と「何度もある」を合計すると8.0%の人が、心を動かされた投稿に出会っているということになります。
目に留まる紙袋の特徴、トップは「デザイン・イラストのおしゃれさ」
SNSで魅力的な紙袋の投稿を見た経験がある人に、その袋にはどのような特徴があったのかを尋ねた結果が示されました。

最も多かったのは「デザイン・イラストがおしゃれだった」で75.0%でした。次いで「カラーリング・配色が美しかった」が55.0%、「質感・素材感が高級そうだった」が35.0%と続きました。さらに「ブランドロゴや文字デザインが印象的だった」が27.5%、「季節感・限定感が感じられた」と「サイズや形が珍しかった」がともに15.0%、「持ち手のデザインが凝っていた」が7.5%という結果になりました。
見る人の目を引くのは、まずデザイン、そして色であることがわかります。手に取る前に、画面の中の美しさが心を動かしているのでしょう。さらに質感の高級感も重要な要素として挙げられました。画面越しであっても、紙の厚みやマットな質感は、不思議と見る人に伝わるのかもしれません。
SNS映えに重要な要素は「デザインの洗練度」が最多
次に、SNS映えする紙袋・ショッパーにはどのような要素が重要だと考えるかを聞いた結果が発表されました。

最も多かったのは「デザイン・グラフィックの洗練度」で32.2%でした。ほぼ同率で「カラーリング・配色の美しさ」が30.6%と続きます。さらに「持ち運びやすい機能性」が24.8%、「ブランドロゴの存在感」と「素材・質感の高級感」がともに20.8%という結果となりました。また、「限定性・希少性」は13.0%、「環境配慮素材の使用」が9.2%、「その他」は17.0%でした。
上位を占めたのは、やはり見た目に関わる要素でした。洗練されたデザインと美しい配色という二つの要素が、「映え」の基礎になっているようです。一方で見逃せないのが、3番目に入った「持ち運びやすい機能性」です。映えとは無縁に思える実用面が、4分の1の支持を集めたことは注目に値します。美しいだけでなく、持っていて心地よい。その両方を満たす袋こそが、自然と人の手に取られ、写真に残っていくのかもしれません。
紙袋の拡散効果、44.2%が「ブランドの認知度向上」と回答
最後に、紙袋・ショッパーの写真がSNSで広まることは、ブランド・店舗にとってどのような効果があると思うかを尋ねた結果が公表されました。

最も多かったのは「ブランドの認知度が上がる」で44.2%でした。続いて「ブランドイメージが向上する」が30.8%、「新規顧客の来店・購入につながる」が18.0%、「口コミ効果で広告費を抑えられる」が17.2%、「ファンとの関係性が深まる」が10.6%、「その他」が17.6%でした。
多くの人が、袋の拡散を「認知度アップ」と結びつけて捉えています。ロゴの入った袋を持つ人は、いわば歩く広告塔のような存在であるという認識が強く、そうしたイメージが広く共有されているようです。
具体的なエピソードから見える紙袋の宣伝効果
ブランドや店舗にとっての影響について、具体的な理由やエピソードも聞かれました。
「ショッパー袋だけでもブランドの価値を感じるから」(20代・女性)、「コミケとかで持ってるのを見ると認知しやすくなる」(20代・男性)、「パッケージの良さからお店が気になって調べたり、買いに行ったりしたことがあるので」(30代・女性)、「かっこいい、かわいいブランド紙袋はお店に行きたくなる理由の一つになるから」(30代・男性)、「おしゃれなロゴなどが入っている袋はセンスもいい店だと思えるから」(30代・女性)、「伊勢丹の袋や高島屋の袋など一目見ただけでどこの袋か分かるくらい有名で、それだけで宣伝になっていると思うので」(40代・男性)などの声が寄せられました。
これらの回答からは、紙袋が単なる包装ではないことが見えてきます。「袋を見て、お店を調べた」という声には、実際に体験した人ならではの説得力があります。紙袋はブランドの印象そのものを運ぶ存在として、世代を問わず受け止められているようです。
まとめ
今回の調査では、紙袋やショッパーをSNSに投稿・撮影した経験のある人は、まだ少数派にとどまることが明らかになりました。しかし一方で、おしゃれなデザインや美しい配色、持ち運びやすさを兼ね備えた袋には、確かに人を惹きつける力があることもわかりました。
そして多くの人が、袋の拡散を「ブランドの認知度向上」につながるものと捉えていました。手元に残る一枚が、思いがけず次の顧客を連れてくることもあるということです。持ち歩く紙袋は、もう一つの「広告塔」になり得る可能性を秘めていると言えるでしょう。
そんな可能性を感じた方は、ぜひ思わず写真に撮りたくなるような紙袋・ショッパーを、日々の買い物や店舗づくりに取り入れてみてはいかがでしょうか。
出典元:熊本のオリジナル紙袋専門店「くま袋」と株式会社NEXER Group












