Ahrefs、AI検索時代のブランド可視性分析機能「ブランドレーダー」を大幅アップデート

オールインワン・マーケティングツール「Ahrefs(エイチレフス)」を開発・提供するAhrefs Pte. Ltd.は、AI検索時代におけるブランドの可視性を分析できる機能「ブランドレーダー(Brand Radar)」に関して、2つの大規模なアップデートを2026年5月に実施したことを発表しました。

今回のアップデートでは、2026年5月12日に1つ目のアップデートとして、AIに引用されたページにおけるボット訪問数とAI経由での人間トラフィックを同一の画面上で確認可能な新しい列が追加されました。さらに、5月22日には2つ目のアップデートとして、Google AI OverviewおよびAIモードのプロンプトベース新インデックスの追加、そして全6つのAIプラットフォームを横断的に表示できる「All platforms」モードが実装されました。

ChatGPT、Gemini、Perplexityといった各種AI検索サービスが急速に広がりを見せる現在、「自社のWebサイトがAIにどの程度引用されているのか」「その引用が実際のトラフィック獲得に結びついているのか」を正確に把握することは、SEO担当者のみならず、マーケティング責任者や経営層にとっても喫緊の課題となっています。

今回実施されたアップデートにより、これまでは複数のツール画面を移動しながら確認しなければならなかったAI検索に関連するデータを、ブランドレーダーという1つの画面に集約することが可能になりました。

アップデート1:AIボット訪問数とAIトラフィックの一画面表示を実現

ブランドレーダーの「Cited Pages」レポート内にある「Yours」タブに、以下の2つの新しい列が追加されています。

ブランドレーダーの新機能画面

新たに追加された列の詳細は以下の通りです。

Bot Visits(ボット訪問数):選択したAIチャットボット(ChatGPT、Geminiなど)のユーザーエージェントによるクロール訪問数が表示されます。データソースはBot Analyticsとなります。

AI Traffic(AIトラフィック):選択したAIチャットボット経由で自社サイトを訪問した実際のユーザー数が表示されます。データソースはAhrefsウェブアナリティクスとなります。

この機能で実現できること

この新機能により、以下のような分析や施策が可能になります。

1. 引用・クロール・流入の3層を一目で把握
「AIに引用されているか」「AIボットが実際にクロールしているか」「AI経由で人間が流入しているか」という3つの重要な指標を1つの画面で確認することができます。

2. 投資対効果の即時判断
AI引用はされているものの人間トラフィックが少ないページ、反対にボット訪問が多いにもかかわらず引用されていないページなど、改善が必要なポイントを即座に特定することが可能です。

3. 直近90日分のデータを表示
各数値をクリックすると、AhrefsウェブアナリティクスまたはBot Analyticsの該当レポートに直接遷移するため、深掘りした分析もスムーズに行うことができます。

4. ワークスペース全体のドメインを自動マッチング
プロジェクトへの紐付け設定は不要で、複数のドメインを管理している場合でも自動的にデータが集約されます。

従来は、AI引用の状況はブランドレーダー、AIボットのクロール状況はBot Analytics、AI経由のユーザートラフィックはAhrefsウェブアナリティクスと、3つの異なるレポートを行き来して確認する必要がありました。今回の統合により、AI検索における自社サイトの存在感をワンストップで評価できるようになりました。

アップデート2:Google AI Overview・AIモード新インデックスと全プラットフォーム横断ビュー

プラットフォーム横断ビュー画面

Google AI OverviewとAIモードに、新たにプロンプトベースのインデックスが追加されました。従来のキーワードベースのインデックス(約1億7,000万クエリ)に加えて、「人が実際にAIに聞く長文の質問形式(プロンプト)」に対するAIレスポンスが約1,400万クエリ規模でトラッキングされます。

新旧インデックスの比較

Google AI Overviewクエリ数
旧インデックス(キーワードベース):約1億7,000万
新インデックス(プロンプトベース):約1,400万

AIモードクエリ数
旧インデックス(キーワードベース):約1億7,000万
新インデックス(プロンプトベース):約1,400万

トラッキング方式
旧インデックス:短いキーワード
新インデックス:自然言語の長文プロンプト

カスタムプロンプト追跡
旧インデックス:非対応
新インデックス:新規対応

更新状況
旧インデックス:旧Google AI Overviewは継続更新、旧AIモードは更新停止(履歴データは一定期間保持)
新インデックス:継続更新

この仕組みは、ChatGPT、Gemini、Perplexity、Copilotで既に採用されているものと同一です。検索行動が「キーワード入力」から「AIへの質問」へと変化している現在、プロンプト単位で自社ブランドの引用状況を追跡できることは、AI検索時代のSEO戦略(AEO:Answer Engine Optimization)において重要な意味を持っているとされています。

Ahrefs 日本マーケティング統括 河原田 隆徳氏のコメント

同社の日本マーケティング統括である河原田 隆徳氏は、今回のアップデートについて次のようにコメントしています。

「AI検索の普及により、ブランドの可視性は『Googleの検索順位』だけでは測れない時代に入りました。ChatGPTやGemini、GoogleのAI Overviewなど、ユーザーが情報を得るチャネルが多様化する中で、自社サイトがAIにどのように評価・引用されているかを把握し、その効果を定量化することが不可欠です。今回のアップデートにより、引用状況・ボット訪問・実際のトラフィックという3つのレイヤーを1画面で確認でき、さらに主要6プラットフォームを横断で分析できるようになりました。SEO・マーケティング担当者の日々の分析業務の効率化はもちろん、経営層へのAI検索チャネルの投資対効果レポーティングにもお役立ていただけます。」

会社概要:Ahrefs Pte. Ltd.(エイチレフス)

Ahrefsサービスイメージ

独自クローラーと高精度なデータ技術で、データドリブンなマーケティング戦略を支援するAhrefs(エイチレフス)

Ahrefs Pte. Ltd.(エイチレフス)は、独自開発の大規模ウェブクローラーとデータ技術により、正確かつ鮮度の高いマーケティングデータを収集・解析しています。SEO分析を中核に、AI検索分析、AIコンテンツ作成、ウェブトラフィック分析、SNS投稿管理などを網羅したオールインワン・マーケティングツール「Ahrefs(エイチレフス)」を開発・提供しています。さらに昨今は、Ahrefsの膨大なデータと熟練のSEOスキルを統合し、SEOの常識を塗り替える対話型AIエージェント「Agent A(エージェントエー)」も提供しています。世界180カ国を超えるユーザーに利用され、競合分析からコンテンツ戦略まで、データに基づく効果的なマーケティング施策の立案と実行を支援しています。

会社名:Ahrefs Pte. Ltd.
本社所在地:Marina One East Tower, 7 Straits View, #08-02, Singapore
代表者:Dmitry Gerasimenko

出典元:Ahrefs Pte. Ltd.のプレスリリース

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