小売公式アプリ広告は9割以上が許容、リテールメディア動向レポート公開 DearOne

NTTドコモのマーケティングソリューション領域における新規事業型子会社である株式会社DearOneが、ユーザー調査に基づいた「小売公式アプリにおける広告」に関する利用者の受け止め方を可視化したレポート、「リテールメディア動向レポート〜ARUTANA Lab Vol.4〜」を発表しました。

レポート制作の背景

国内のリテールメディア広告市場は急速に拡大を続けており、2025年には6,066億円規模に到達する見通しとなっています。これに伴い、生活者に近いプラットフォームとして位置づけられる「小売店の公式アプリ」を広告・販促の接点としてどのように活用するかについて、業界の関心が高まっています。

※出典 - 株式会社CARTA HOLDINGS、リテールメディア広告市場調査を実施

しかしながら、「アプリ内に広告を掲載すると、ユーザー体験を損ねるのではないか」という懸念の声も少なくありません。そこで今回、全国1,000名を対象とした定量調査と15名を対象とした定性インタビューが実施され、「小売公式アプリにおける広告体験」に関する利用者の受け止め方を可視化することを目的として、本レポートが制作されました。

本レポートでは、ユーザーのリアルな声を基に「アプリ内広告の収益」と「優れた消費者体験」を両立させ、アプリを広告メディアとして機能させるためのヒントが提示されています。

本レポートの主なトピックス

アプリでの体験が購買に与える影響

小売アプリは、レジ会計時だけに限らず、来店前後の両方で起動されていることが明らかになりました。来店前は約88%、来店後は約93.5%のユーザーがアプリを起動しています。また、来店前にアプリを見た人のうち、53.7%が「クーポンを見て店に行くことを決めた」と回答するなど、来店や購入の意思決定に影響を与えていることが判明しました。

アプリでの体験が購買に与える影響

アプリ内情報は「提案」として好意的に受け入れられやすい

アプリ内の広告表示については、許容以上の回答が9割を超える結果となりました。具体的には、「どのような内容でも歓迎」が16.2%、「お得な内容なら歓迎」が56.9%、「許容範囲・気にならない」が21.5%という結果でした。リテール発の情報はネット系広告の約2倍の信頼を得ており、「広告」というよりも「自分向けのお得な提案」として受け取られやすい傾向があることがわかりました。

アプリ内情報は提案として好意的に受け入れられやすい

広告を不快に思う要因は「関連性の低さ」と「UI設計」

広告への不快感は、「閉じる(×)ボタンが小さく押しにくい」が30.4%、「自分とは無関係な内容」が28.1%などが上位を占め、広告そのものよりも見せ方や情報のミスマッチが原因であることがわかりました。つまり、「広告を表示するかどうか」だけではなく、「どんな内容の広告を、どのように表示させるか」という観点が、顧客のユーザー体験を守るうえで重要なポイントであることが示されています。

広告を不快に思う要因

レポート本編では、ほかにもさまざまな調査結果を用いながら「消費者体験を損なわずとも、広告収益を追求できるのか」という問いに対する示唆が提示されています。

調査概要

定量調査

調査手法はインターネットリサーチで、全国20〜69歳の男女を対象に実施されました。割付は性別×年代10歳刻みで各100名、計1,000名となっています。対象条件は小売公式アプリ(ドラッグストア・コンビニ・家電・スーパー・大型SC)利用者で、スクリーニング調査にて「月1回以上リテール公式アプリを起動する」と回答した方の中から1,000名が選定されました。実施期間は2026年4月24日〜4月27日です。

定性調査

対象は男性20-30代、女性20-30代、女性40-60代の3グループで、各グループ5名、計15名のオンラインインタビューが実施されました。実施期間は2026年3月28日〜3月29日です。

「ARUTANA(アルタナ)」について

「ARUTANA」とは、リテール企業の公式アプリをアドネットワーク化し、横断的な広告配信を可能にするリテール公式アプリアドネットワークです。

広告主は「ARUTANA」へ広告を出稿するだけで、複数のリテール公式アプリに一斉に広告配信が可能となります。リテール公式アプリはユーザーが能動的に立ち上げるメディアであり、来店前後の購買行動と密接に結びついて利用されるため、購買意欲の高い消費者に直接訴求でき、高いコンバージョン率と投資対効果が見込めます。

リテール事業者は、自社の公式アプリに「ARUTANA」の仕組みを導入するだけで、開発コストをかけることなく、新たな広告収益を確保できます。管理画面からの簡単な操作で広告掲載を管理でき、アプリの収益化をスムーズに実現します。

現在、株式会社ツルハ、株式会社大創産業、株式会社ロイヤリティマーケティング、株式会社エディオンをはじめ、多くのリテール企業が参画しており、配信先アプリのMAU(Monthly Active Users)は5,000万人以上にのぼります。

DearOneは、この「ARUTANA」で日本最大級のリテールメディアネットワークを構築し、リテール企業やメーカーと共に新たな生活価値・ライフスタイルの実現を目指し、今後も顧客体験価値の向上に取り組んでいます。

株式会社DearOneについて

株式会社DearOneは、株式会社NTTドコモのマーケティングソリューション領域における新規事業型子会社です。豊富なアプリ機能の中から、必要とする機能を組み込むだけで公式アプリを開発できる「ModuleApps2.0」をはじめ、リテールの公式アプリ群に横断で広告配信可能なリテールメディアプラットフォーム「ARUTANA」も提供しています。さらに、ユーザー行動分析ツールである「Amplitude」をはじめとして、顧客体験分析プラットフォーム「Contentsquare」、A/Bテストツール「VWO」など、CDP・アナリティクス・カスタマーエンゲージメントの各種マーテックツールを取り扱い、アプリやECサイトなどのデジタルプロダクトのグロースを支援しています。

代表者は代表取締役社長の河野恭久氏で、本社は東京都港区虎ノ門3-8-8 NTT虎ノ門ビル4階に所在しています。

出典元:株式会社DearOne

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