
Amazon広告の運用支援およびAmazon特化型AI分析・自動化ツール「Picaro.AI」の開発・提供を行うPicaro.ai株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役:下平季位)が、Amazon広告運用ツール「XEVARAL」を個人で開発している野本勇希氏の事業を譲り受け、2026年6月より野本氏が同社に正式に参画することを発表しました。
同社が抱えていた技術面・人材面における課題と、野本氏が個人開発者として感じていた限界が、共通する問題意識のもとで合致したことが今回の契機となったとのことです。本件のM&Aは単純な人材確保や技術の獲得にとどまらず、Amazon広告運用における定性的要素と定量的要素の両面を兼ね備えたAIエージェントという、これまで誰も実現していない領域への本格的な投資として位置づけられています。
M&A実施の背景と経緯について
Picaro.aiはAmazon広告の運用支援事業を展開する中で、数年にわたりAmazonアカウント運用を最適化するための最良のツールを市場で探し求めてきました。しかしながら、市場には求める要件を満たすツールが存在していなかったため、「自社で開発するしかない」という判断に至ったとのことです。AI技術を前提としたデータ基盤を構築するためには、「Amazon広告に関する深いドメイン知識」と「データ構造を理解してプロダクトに実装する能力」を併せ持つ人材が必要不可欠でしたが、そのような人材との出会いがなかなか実現しなかったといいます。
一方、野本氏はAmazonセラーとして2回の事業売却を経験した後、現場で感じた課題意識からツール開発の道へと進んだ人物です。「広告運用の難易度に対して投じられるコストが不足している」というギャップを実体験として認識し、独学でエンジニアリングスキルを習得しました。野本氏は、同社が求めていた人物像を、個人開発という形態ですでに体現していた存在だったとのことです。
譲り受けるツールについて
野本氏が開発したAmazon広告運用CLI「AADS CLI」は、オープンソースとして一般公開されており、SP-API連携による分析から広告施策の実施までを一貫して処理できるツールとして、広告運用担当者から高い評価を得ています。施策のアイデア創出から実施、ログの記録までを統合することで、「実施した施策が適切だったか」を振り返り、再現性のある運用を可能にする環境を提供しています。

「XEVARAL GOM(Generative Orchestration Model)」は、画像の解析・生成を中核として、定性的な視点をデータ化するAmazonドメインに特化したAIエージェントです。商品の画像や訴求の軸といった定性的な要素を定量データと組み合わせることにより、これまで数値化することが困難だった広告運用における「質」の側面にアプローチします。
今後の事業展開
野本氏の参画により、Picaro.aiはAIエージェント「Picaro.AI」の正式リリースに向けた開発を本格的に加速していく方針です。野本氏がセラーとして蓄積した現場での知見と、個人開発を通じて磨き上げたAI活用のスキルは、同社が目指している「分析から実行までをAIが担う次世代型の運用基盤」の実現を大きく推進すると期待されています。
同社は今後も、現場における課題の解像度を持つ人材・技術・事業への投資を継続していく考えです。「自分が作り上げたツールをより広範なマーケットに届けたい」「技術やアイデアは持っているが、一人では限界がある」といった思いを抱いている方からの連絡を歓迎しているとのことです。
M&A実施に際してのコメント
代表取締役の下平季位氏は次のようにコメントしています。

「複数年にわたり、Amazonのアカウント運用を最適化するための最良のツールを探し続けてきましたが、市場には存在しておらず、自分たちで作ることが解決策であるという結論に至りました。しかしながら、AIの時代においては、AIの活用を前提としたデータ基盤を構築する必要があり、自分だけでAI時代のSaaSを作るには限界がありました。今回のAAds CLIの買収と、野本氏の参画により、Picaro.aiはその限界を突破し、AIの力を活用して飛躍的に提供できるソリューションの幅と質を向上させ、世界で戦える力を獲得します。」
野本勇希氏は次のように述べています。
「もともと個人で2から3年かけてプロダクトを世の中に出す計画を立てていました。しかし、AIの進化スピードは現在、1ヶ月単位でできることが変わる時代になっています。その中で個人のスピード感の限界、キャッチアップできる情報量の限界を冷静に見たとき、Picaroと一緒に進めることに、明確に意味があると思えました。Picaro AIと自分のCLIの技術的な親和性は、実際に拡張させて使ってみてすでに手応えがありました。自分に見えていないレイヤーを持つ人たちの中に入って、ロックインしてしまった方が最強だと思ったのです。」
Picaro.aiについて
Picaro.aiは、Amazonセラーおよび広告代理店向けのAI搭載型広告分析・運用プラットフォームです。スポンサープロダクト広告を中心として、CPC最適化・予算管理・パフォーマンス分析・レポーティングを統合し、データドリブンな広告運用を支援しています。日本国内のAmazonベンダー、セラー・代理店を主要なターゲットとしており、累計1,000社以上への導入実績を有しています。
運営会社:株式会社Picaro.ai
所在地:神奈川県横浜市みなとみらい
出典元:Picaro.ai株式会社












