AI業務利用調査2026年版:利用者の90.6%が出力を手直し、残業増加も13.0%で判明|株式会社ニット

株式会社ニット(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:秋沢崇夫)が運営するオンラインアウトソーシングサービス「HELP YOU(ヘルプユー)」は、全国の25歳から59歳のビジネスパーソン600名を対象に、「ビジネスシーンでのAI利用」に関する実態調査を実施しました。調査の結果、AIの効率化への期待と実際の業務現場における実態には大きなギャップが存在する構造が明らかになっています。

同社はフルリモートを前提として創業し、現在では600名以上のメンバーが日本全国および世界35カ国からオンラインで業務を遂行しているとのことです。

調査結果のポイント

今回の調査で明らかになった主なポイントは以下の通りです。

  • 業務でAIを利用しているのは46.2%に留まっています
  • AI利用者の90.6%が生成された出力を手直ししています
  • AI導入によって残業時間が増加した人が13.0%存在します
  • 91.3%が「人間ならではの良さ」を実感しています

調査実施概要

本調査の概要は以下の通りです。

調査名:「ビジネスシーンでのAI利用」に関する調査
調査期間:2026年3月17日
調査方法:インターネット調査
調査人数:600人
調査対象:全国の25歳から59歳のビジネスパーソン(会社員、経営者・役員)
調査元:株式会社ニット(オンラインアウトソーシングサービス「HELP YOU」運営)

業務におけるAI利用の実態

AI利用率は約半数に留まる

調査によると、業務でAIを利用している人の割合は46.2%に留まり、53.8%は利用していないという結果になりました。AIが急速に普及しているというイメージとは対照的に、ビジネスの現場ではまだ十分に浸透しているとは言い難い状況が浮き彫りになっています。

その一方で、1日1時間以上利用するヘビーユーザーも13.5%存在しており、「使わない層」と「日常的に活用する層」の二極化が進行していることが確認されました。AI活用は広く浸透しているわけではなく、一部のユーザーに集中している傾向が見られます。

業務において、どの程度AIを利用していますか?2026年3月調査

ChatGPTが圧倒的な支持を獲得

業務において「最も利用しているAIツール」について質問したところ、ChatGPTが40.4%と圧倒的に高い割合を占め、次いでGemini(24.6%)、Copilot(19.9%)という順になりました。ChatGPTがビジネスシーンにおいて中心的な役割を果たしていることが確認できます。AI活用は特定のツールに集中しており、業務における標準的なツールが固定化されつつある状況です。

業務で「最も」利用しているAIツールの種類を教えてください。2026年3月調査

AIの主な利用用途

AIの利用用途として多く挙げられたのは、「メール・社内外文章の作成」(48.0%)、「文章のトーン調整・言い換え案の作成」(41.2%)、「議事録作成・要約」(30.7%)でした。

さらに、アイデア出しや企画などのクリエイティブな領域から、コーディングや開発補助といった専門的な分野まで、幅広い業務で活用されていることも明らかになりました。AIは完成した作業ではなく、「思考や文章の下書き」として使われる傾向が強いことが分かります。

業務において、AIをどのような用途で利用していますか?2026年3月調査

AI導入による業務への影響

効率化効果は限定的

AI導入による効果としては、「作業時間の短縮」(49.5%)が最も多く、続いて「業務全体の生産性向上」(30.3%)が挙げられました。情報整理や意思決定のスピード向上など、業務全体のスピードアップに寄与していることが分かります。ただし、AIは業務そのものを減らすのではなく、「作業スピードを高めるツール」として機能している実態が見えてきました。

AI導入により、業務においてどのような効果を感じていますか?2026年3月調査

残業時間への影響は二極化

AI導入によって残業が減少した人は26.0%だった一方で、13.0%は逆に増加したと回答しています。AI導入が必ずしも労働時間の削減に直結しているわけではない実態が明らかになっています。AI導入は残業削減に直結するわけではなく、増加するケースも一定数存在することが判明しました。

AI導入により、残業時間はどのように変化しましたか?2026年3月調査

残業増加の要因

残業が増加した理由として最も多く挙げられたのは、「AIの出力を業務で使える水準まで整える工程が必要になった」(66.7%)でした。次いで、「AIの出力内容が正しいかを確認する工程が新たに発生した」(41.7%)、「AIにより、これまで他人に任せていた業務を自分で行うようになった」(27.8%)という回答も見られました。AIは業務を削減する一方で、「確認・修正」という新たな業務を生み出している実態が浮かび上がっています。

残業時間が増えた理由として、当てはまるものを教えてください。2026年3月調査

AI活用における課題

信頼性と精度への懸念

AIを業務で活用する中での課題として、「AI出力の正確性や信頼性に不安を感じている」(33.2%)、「生成結果をそのまま使えず、人の手で仕上げる必要がある」(22.0%)が上位となりました。また、「AIにうまく指示を出すのが難しい」という回答も21.3%に上っています。AIはそのまま使える成果物ではなく、人が仕上げる前提のツールとして認識されている状況です。

AIを業務に活用する中で、課題や不満に感じている点を教えてください。2026年3月調査

アウトプットの修正が必須

AIのアウトプットについては、90.6%が何らかの手直しを行っていることが明らかになりました。さらに、1時間以上修正に時間をかけているユーザーも一定数存在しており、実務レベルに仕上げるための人的コストが発生していることが分かります。AIのアウトプットはそのまま使えるケースは少なく、人による修正が前提となっている現状が浮き彫りになりました。

AIから得たアウトプットの手直しに、どれくらい時間を使っていますか?2026年3月調査

人間の役割の重要性

AIと比較して「人間ならではの良さがある」と回答した人は91.3%に上りました。特に「関係者との調整やコミュニケーションができる」「相談しながら進められる」「曖昧な指示でも柔軟に対応できる」といった点が挙げられています。AI活用が進んでも、判断・調整・責任といった領域では人の役割が不可欠であることが示されました。

AIと比較したときに、「人間ならではの良さ」だと感じている点を教えてください。2026年3月調査

調査結果のまとめ

AIは業務効率化に寄与する一方で、そのまま実務で使えるケースは多くなく、人による確認・修正・判断が不可欠です。今回の調査から、AI活用において重要なのは「AIに置き換えること」ではなく、「人とAIの役割をどう分担するか」であることが明らかになりました。AIは業務を自動化する存在ではなく、人と組み合わせて初めて価値を発揮するツールであるという認識が重要であるとしています。

オンラインアウトソーシングサービス「HELP YOU」について

オンラインアウトソーシングサービス「HELP YOU」

HELP YOUは、さまざまなスキルセットを持った優秀なアシスタントチームが業務をサポートする業務効率化サービスです。バックオフィス系の業務(人事、経理、営業事務、資料作成など)をオンラインアウトソーシングとして請け負い、コア業務に集中できる環境作りに貢献しています。

メンバーはアメリカ、フランス、ドイツなど世界35カ国に、東京都、宮城県、大阪府、福岡県など全国各地に在籍しています。

会社概要

会社名:株式会社ニット
代表者:代表取締役社長 秋沢 崇夫
本社所在地:東京都渋谷区神宮前1丁目11番11号 グリーンファンタジアビル407号
設立:2017年8月(2015年 HELP YOUサービス開始)
事業内容:オンラインアウトソーシングサービス「HELP YOU(ヘルプユー)」の運営。働き手への学びのサービス、働き手を応援するメディア事業なども展開しています。

出典元:株式会社ニット

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