メルカリが「デジタルデトックス」トレンドを調査、タイムロッキングコンテナの取引が1.3倍増、Z世代の利用が顕著に

株式会社メルカリが、2026年4月のメルカリトレンド通信を発表しました。今回の調査では、長期休暇におけるデジタルデトックス関連の検索動向や、スマートフォンから物理的に距離を置くためのアイテム、アナログカメラの取引状況などが明らかになっています。

長期休暇のタイミングでデジタルデトックスへの関心が高まる傾向

スマートフォンをはじめとするデジタルデバイスから意図的に離れることで、情報過多によって生じるストレスを軽減する「デジタルデトックス」。オンライン上の喧騒を離れ、実際の体験や対面でのコミュニケーションに意識を向ける取り組みとして注目されています。

メルカリにおける「デジタルデトックス」というキーワードの月別検索数を分析したところ、ゴールデンウィークや年始、春休みといった長期休暇の時期に検索数が増加する傾向が見られたということです。まとまった休みを活用して、意識的にデジタル機器から離れる時間を確保しようとする利用者の動きが読み取れます。

今年の4月末から始まるゴールデンウィークにおいても、日々のSNSチェックや仕事の通知から解放されて心身をリセットするため、デジタルデトックスに関連したアイテムを探す利用者がさらに増加すると予測されています。

タイムロッキングコンテナの取引が前年比約1.3倍に、Z世代が半数以上

SNSや動画コンテンツの視聴などにより、デジタルデバイスに接触する時間が長くなっている現状において、若年層を中心に日常的な「スマホ疲れ」を感じる方が増えています。こうした背景から、意図的にスマートフォンを持参しない旅行、いわゆる「スマホなし旅行」といった新たな過ごし方にも関心が集まっており、意志の力だけに頼らず物理的にスマホから離れることをサポートするアイテムとして「タイムロッキングコンテナ」の活用が拡大しています。

タイムロッキングコンテナとは、設定した時間が経過するまで蓋が開かないようにできる収納ボックスのことで、物理的にスマートフォンを"封印"することで、デジタルから離れた時間を意図的に作り出すためのアイテムです。

メルカリにおけるタイムロッキングコンテナの取引件数は、2024年から2025年にかけて約1.3倍増加しました。世代別の内訳を見ると、2025年の取引全体において、10代と20代を合わせたZ世代が58.6%を占めており、Z世代の取引件数は50代以上の利用者の約6.2倍に達しています。若年層を中心に、物理的な仕組みを使ってでもスマートフォンを触り続ける習慣を断ち切り、スマホ疲れを解消したいという強い意向が伺える結果となっています。

タイムロッキングコンテナの取引件数推移と年代別割合
メルカリ上で取引されたタイムロッキングコンテナ商品

「メルカリ」上で取引された「タイムロッキングコンテナ」商品(※一部)

インスタントカメラの取引件数は4年で約2.3倍、全世代に広がる

春休みや旅行シーズンの外出時に活躍するカメラに関しても、スマートフォンから一時的に距離を置く動きが確認されています。

撮影したその場で即座に写真がプリント(現像)される「インスタントカメラ」の取引件数は、世代を問わず年々増加しており、2025年にはサービス開始以降で過去最多を記録しました。2021年比では約2.3倍に拡大しています。

特にZ世代の動きは活発で、卒業旅行シーズンであった2026年3月の取引件数は前月比で120.9%となりました。また、撮影後すぐに画像を確認できないというドキドキ感と、その後現像したときに思い出を再び振り返れる楽しみがある「フィルムカメラ」についても、Z世代における取引件数が2026年3月に前月比120.5%を記録するなど、旅先での思い出作りをあえてアナログに切り替える傾向が明確に現れています。

これは、撮影したその場で即座に加工・共有できるスマートフォンとは対照的に、現像するまでの"待つ時間"や、やり直しができない"一発勝負の特別感"を、あえて贅沢な体験として楽しむ層が広がっているためと考えられます。

インスタントカメラ取引件数 年別推移
フィルムカメラ・インスタントカメラ取引件数 月別推移(Z世代)

フィルムカメラ人気ブランドランキング、国内メーカーが上位5位を独占

メルカリにおけるフィルムカメラの人気ブランドランキングでは、1位の「富士フイルム」を筆頭に、2位「Canon」、3位「OLYMPUS」、4位「Nikon」、5位「PENTAX」と、日本を代表するブランドが上位を占める結果となりました。

なかでも1位の「富士フイルム」は、5位の「PENTAX」と比較して取引件数が593.1%と突出しており、2位以下に圧倒的な差をつけています。

この人気の背景には、レンズ付フィルム「写ルンです」の再熱があります。近年のレトロブームにより、スマートフォンにはない独特の粗い画質が「新鮮でエモい」と支持され、Instagramで「#写ルンです」のハッシュタグを付けた投稿は110万件を突破しました。加工ができない"ありのまま"の記録が、Z世代に新しい体験価値として浸透しています。

メルカリ内では、これらのカメラ本体だけでなく、専用ケースやフィルム、フィルムケースといった関連アイテムの取引も活発に行われています。新生活の疲れを癒やす4月末からのゴールデンウィークは、スマートフォンをタイムロッキングコンテナに預けて、代わりにフィルムカメラやインスタントカメラを手に取ってお出かけする、そんなあえて不自由さを楽しむ新しい連休の過ごし方が広がっていくことが予想されます。

フィルムカメラ ブランド取引件数ランキングTOP5
メルカリ上で取引されたフィルムカメラ・インスタントカメラ商品

「メルカリ」上で取引された「フィルムカメラ」「インスタントカメラ」商品(※一部)

今回の調査では、長期休暇を活用したデジタルデトックスへの関心の高まりとともに、Z世代を中心にスマートフォンから物理的に距離を置くアイテムや、アナログな記録方法への回帰が進んでいることが明らかになりました。デジタルに囲まれた日常だからこそ、あえてアナログな体験を求める動きが今後さらに広がっていくと考えられます。

出典元: 株式会社メルカリ

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