
卸業者向け販促・受発注システム『TANOMU』(タノム)を展開する株式会社タノムは、株式会社インフォマートとの共同で、卸業者142社を対象とした卸業界のDX実態調査を実施しました。
この記事の目次
調査ハイライト
労働力不足が深刻化する中、卸業界においては業務の属人化やアナログによる業務運用が依然として大きな課題として残っています。一方で、従業員の高齢化も進行している状況下では、難易度の高いデジタル化の推進が難しい環境にあるといえます。
このような背景を踏まえ、卸業界におけるDXの現状とその効果を明確にするため、卸業者を対象にした調査が実施されました。
調査の結果、受発注業務において8割以上がFAX・電話による運用に限界を感じており、DX推進においては「高機能」よりも「操作の簡単さ」が強く求められていることが判明しました。
調査結果
卸業界における最大の課題は「人手不足・人材育成の難しさ」
調査結果によると、卸業界において課題として認識されているのは、「人手不足・人材育成の難しさ」が67.6%、「受発注処理の属人化・手作業工数」が66.9%という結果になりました。人手不足と属人化については、約3分の2の企業が課題として捉えており、在庫の過剰・欠品リスク管理についても約半数が課題となっている実態が明らかになりました。
また、「デジタル化(IT化)推進の遅れ」についても52.8%の回答者が課題であると回答しています。
受発注における課題は「アナログ依存」
卸業者がデジタル化サービス(『TANOMU』)の導入前に抱えていた課題としては、「FAX・電話での受注処理に時間がかかる」が81.7%、「注文内容の入力ミス・転記ミスが多い」が81.0%と、アナログ受注に起因する工数の増大とヒューマンエラーが突出していることがわかりました。
加えて、「取引先ごとの対応方法がバラバラ」(63.4%)という課題も深刻な状況です。
取引先ごとに対応方法が異なってしまう要因の一つとして、営業スタッフが各自の判断で対応しやすい受注方法を選択することによる属人化が挙げられます。さらに、卸業界特有の商慣習により、業務プロセスが統一されていない状況も課題となっています。
卸業界においては、買い手の要望に対してきめ細かく応える文化が定着している一方で、その柔軟性がイレギュラー対応の増加を招き、結果として取引先ごとの特別対応が個々の担当者の知識や経験に依存する構造を作り出しています。このような属人化は、業務効率の低下や引き継ぎ時のリスクにつながる要因となっています。

DXの壁は"ITスキル"ではなく"使いやすさ"
デジタル化が進まない理由として、現場でのITリテラシーの格差が挙げられます。
本調査においても、受発注システム導入の決め手としては「操作の簡単さ・使いやすさ」が80.2%で圧倒的な結果となりました。
これは、卸業界においては「多機能であること」よりも「誰でも迷わず使えること」がDX成功の条件であることを示していると言えます。

DXは取引先にも波及、トラブル減少と効率化
受発注業務のデジタル化は、卸業者側だけではなく取引先にも影響を与えています。
「発注時間が短縮できた」が55.6%、「トラブルが減少した」が52.1%と、取引全体の円滑化や信頼性向上につながっていることが確認されています。

総括:卸業界におけるDXは業界慣習の深い理解が必須。DX推進は事業の継続性・安定性向上に寄与
本調査から、卸業界のDXは「高度なシステム導入」ではなく、「業界慣習を前提とした、誰でも使える仕組み」から始めることが重要であることが明らかになりました。
人手不足・属人化が進行する中、受発注業務はDXの起点として最も効果が出やすい領域であり、業界全体の生産性向上に直結するテーマであると言えます。
同社が提供する『TANOMU』は、卸業者向けの販促・受発注システムです。ユーザーからは『TANOMU』を導入して半年以内に効果を実感したという回答が76%を占めています。導入によるDXの効果として以下のようなコメントが寄せられました。コメントからはデジタル化により効率化・コミュニケーション齟齬および属人化の解消が進み、事業の継続性・安定性が高まったことが見られます。
効率化
「社長は夜遅くまで対応に追われておりました。今では、スムーズに業務が進み営業に時間を取れております。」
「留守電やFAXで毎日つらい業務が一気に楽になって、こんな楽をしていいのかなと思っています。」
コミュニケーション齟齬の解消
「注文履歴が確認できるのでFAXの送信し忘れや『送った・送ってない』のやりとりも改善しました。今まではこの問題に対して原因分析に時間と手間がかかっていましたが、その時間も解消しました。」
「電話での大きな負担となっていた『言った・言わない』問題。『TANOMU』ならお取引先様側にも注文履歴が残り、社内でも確認できるので、双方が安心して取引が可能になりました。」
属人化の解消
「手順さえ覚えれば誰でも受注が出来るようになったのは大きいです。」
「顧客ごとに個別対応をして業務が属人化していましたが、タノムだと商品コード、数量、ユーザー名が明確なのでミスも減り、どのような社歴の方でも対応できる点が良いです。」
「急な人員欠員による業務負荷にも耐えることができるようになっています。」
「業務を引き継ぎするのにスムーズになりました。」
調査概要
本調査は、卸業者向け受発注サービス「TANOMU」の利用者を対象に実施されました。TANOMUは、FAX・電話・LINEなど複数の受注チャネルを一元管理し、卸業界の受発注業務をシンプルにすることを目的としたサービスです。
調査方法:ASP調査
調査対象:卸業者
回収数:142サンプル
調査期間:2025年10月29日~11月17日
調査機関:株式会社ネオマーケティング
『TANOMU』とは
『TANOMU』は飲食店や理美容などの店舗と食品卸売業者間の受発注をPCやスマートフォンで管理可能な、販促・受発注管理システムです。

卸業界における働き手の減少、原材費・物流費、あらゆるものの高騰により経営の効率化が求められる昨今、業務のデジタル化による生産性向上はもちろん、効率的な営業活動による売上拡大はこれからの企業にとって喫緊の課題となっています。『TANOMU』は既に多くのユーザーに活用されてきましたが、業界全体で業務の効率化とともに、デジタル販促ができるシステム導入による売上の拡大ニーズが高まったことを背景に、経営支援システムとして導入する企業がさらに急増しています。『TANOMU』が提供してきた受発注のデジタル化及び非対面での営業活動のための機能(ユーザーの登録するLINEアカウントへの一斉・個別のメッセージ配信や、おすすめとして売り切りたい商品を登録・案内できる機能)が評価され、導入店舗はすでに10万店舗を超えています。
タノムで業務のデジタル化を行うことにより、卸業者が従来、対面・電話・FAXで行っていたアナログな受注業務や新製品のお知らせ、発送日のイレギュラーに関するアナウンスなどをスマホ1つで行うことができます。非対面営業の確立と並行した抜本的な働き方改革・営業改革が可能となります。
出典元:株式会社タノム












