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メーカー化するネットショップ事業者
オリジナル商品を持っているネットショップ事業者は、自分の店舗だけで販売するのではなく、卸という形で他の企業に販売しようと考えるかもしれません。BtoCと違い、BtoBは売上をコントロールしやすいからです。
BtoCからスタートし、BtoBも始めた企業としては、完全食で有名なBASEFOODさんがあげられます。BtoCの方はShopifyを、BtoBはBカートというECシステムを利用しています。
●BASEFOOD
BtoC-ECサイト(https://shop.basefood.co.jp/)
BtoB-ECサイト(https://basefood.bcart.jp/)
なぜ、それぞれ別のシステムを利用しているかというと、BtoBをするにあたって求めているECシステムの機能がBtoCのECシステムでは対応できない場合があるからです。もちろん、ShopifyでもBtoB向けのネットショップは構築可能です。しかし、BtoB取引を前提として開発されたBカートと比べると、やはり劣ってしまいます。 それではBtoBのECシステムにはどういった機能があるのでしょうか?代表的なものとして次の5つがあげられます。
商習慣やビジネススキームによる違い
価格の出し分け
同じ商品でも取引の実績や条件によって、販売価格が異なります。たとえば、新規の取引先には7掛け、通常の取引先には6掛け、お得意様へは5掛けの卸価格で販売するといった感じです。また、取引先だけでなく、商品別に掛け率が変わることもあります。BtoBのECシステムは、このような複雑な価格を管理し、出し分けを行ってくれます。
商品の出し分け
お得意様向けの商品は、通常の取引先には販売しないなど、取引先に応じて販売する商品が変わってくるのもBtoB-ECの特徴です。BtoBのECシステムは、取引先ごとに商品の表示・非表示を設定することができます。また、ECシステムによっては、商品自体は公開し、販売価格などは会員登録しないと見ることができないといったことも可能です。
決済の出し分け
BtoB-ECは、取引先によって決済方法を変える必要があります。新規取引先には銀行振り込みによる前払いや代引きなど未回収リスクのない決済サービスを利用し、既存の取引先には、売掛で販売といった感じです。こういった設定がBtoB-ECのシステムだと簡単に設定できます。
データベースの違い
顧客データベース
BtoCと違い、BtoBの顧客は企業になります。実際に購入するのは、社員になりますが、企業によっては複数の担当者がいる場合があるからです。そのため、購入者の氏名などの情報に加え、企業情報を紐づけて管理する必要があります。つまり、顧客を管理するデータベースは、企業対担当者を「一対多」の関係で管理する構造になっていないといけません。
商品データベース
同じ商品でも1個で購入する場合と10個や100個などで購入する場合で1個当たりの価格を変えることが多いです。そのため、商品データベースの構成がBtoCと比べて複雑になります。
まとめ
他にも様々な商習慣やビジネススキーム、データベースの違いがあります。最近はBtoC向けのECシステムもBtoBに対応できるようになっています。自社の戦略やフェーズによって、どのようなECシステムを選ぶかは変わってきます。BtoB-ECを始めるにあたって、お困りでしたらコマースピックまでご相談下さい。
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