
ビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社(代表取締役社長:シータン・キトニー)とGMOインターネットグループ傘下のGMOペイメントゲートウェイ株式会社(代表取締役社長:相浦 一成)は、GMO-PGが提供するオンライン総合決済サービス「PGマルチペイメントサービス」において、Visaが提供する「クリック決済(英語名称:Click to Pay)」の提供を2026年2月16日(月)から開始したことを発表しました。
今回の取り組みでは、「クリック決済」の導入によって、ネットワークトークンを利用した決済フローとの接続が可能となり、承認率を最適化する環境整備につながるとされています。
EC市場の拡大が継続する中、AI活用やエージェンティックコマースの発展により、購買プロセスの自動化・高度化が進んでいます。このような状況において、決済基盤には安定した承認処理と拡張性が必要とされています。両社は、国際標準仕様に準拠した「クリック決済」を基盤として、日本市場における決済ネットワークと基盤の両面での高度化を協力して推進していく方針です。
なお、ネットワークトークンとは、カード番号や有効期限といった個人のカード会員情報を一意のデジタル識別子(トークン)に変換するテクノロジーであり、加盟店側にカード番号を直接渡すことなく決済処理を行うことができます。
この記事の目次
背景と概要
経済産業省が公表した「令和6年度電子商取引に関する市場調査の結果」によれば、2024年の日本国内BtoC EC市場規模は26.1兆円となり、前年から増加しています。EC化率は9.8%まで上昇しており、オンライン取引は引き続き拡大傾向にあります。
市場の拡大に伴って、決済時における利便性と安全性の両立だけでなく、承認率の安定性や決済プロセス全体の最適化が求められるようになっています。入力の負担や認証工程の複雑さは、購入途中での離脱要因となるほか、承認率の低下は売上機会の損失に直結します。ネットワークトークンを活用した決済構造は、安定性の向上に加えて、決済データの一貫性確保を通じた承認処理の安定化に貢献する基盤として重要性が増しています。
Visaが提供する「クリック決済」は、Visa Acceptance Platformの機能の一部であり、EMVCoが策定した国際標準仕様「Secure Remote Commerce」に基づくオンライン決済の仕組みです。カード番号や有効期限などを再入力する必要がなく、事前に登録済みのカード情報を選択するだけで決済が完了するため、シームレスなチェックアウト体験を実現します。
EMVCoは、国際カードブランドなどが共同で運営しており、決済に関する技術仕様や標準化を推進する組織です。
「PGマルチペイメントサービス」におけるVisaの「クリック決済」実装について
本機能は、クレジットカード決済のオプション機能として提供され、オプション費用は無料です。現時点では「リンクタイプ Plus」の接続方式に対応しており、今後は他の方式での対応も計画されています。
「クリック決済」を実装することで、過去に利用したことがあるECサイトだけでなく、初めて利用するECサイトにおいても、消費者のカード情報入力の負担を軽減し、購入離脱の抑制に貢献します。また、標準仕様に基づいた認証フローによって、承認処理の安定化を図ります。
GMO-PGは、複数のアクワイアラと接続するPSP(決済代行会社)として、特定の接続形態に依存することなく、承認制御・トークン管理・不正検知を横断的に最適化する設計を進めています。ネットワークトークンを前提とした決済データ構造は、AIを活用した不正検知や承認制御ロジックとの親和性が高く、将来的な自動化取引環境にも対応可能な設計基盤となります。年間22兆円超の処理金額を誇る決済基盤を担うPSPとして、蓄積されたデータと培った知見を活用し、Visaとの連携のもと、日本市場における承認率最適化を推進しています。承認率の安定は、事業者の売上機会最大化に直結する重要な要素です。
今後も両社は、決済体験の改善と承認率最適化を通じて、事業者の売上機会最大化に貢献していくとしています。
なお、デビットカード・プリペイドカードも利用可能です。クレジットカード決済手数料は通常通り発生します。年間処理金額は2025年12月末時点の連結数値です。
「PGマルチペイメントサービス」について
「PGマルチペイメントサービス」は、クレジットカード決済をはじめ、コンビニ決済やQRコード決済など30種類以上の多様な決済手段に対応するオンライン総合決済サービスです。事業者のビジネス形態や成長フェーズに応じて、柔軟な決済基盤を提供しています。
また、OpenAPI仕様に基づいた設計・実装を進めやすい開発方式を採用しているほか、高いセキュリティや不正検知機能を備えており、EC・デジタルサービス・BtoB取引など幅広い分野のオンライン決済を支えています。あわせて、開発者が必要な情報に正確にアクセスできるよう、ドキュメントや参照環境の整備も継続的に実施しています。
Visaについて
Visaは、電子決済の世界的リーダーとして、世界200以上の国と地域における決済取引を通じて、消費者、事業者、金融機関や政府機関をつないでいます。Visaのミッションは、最も革新的かつ利便性や信頼性が高く安全な決済ネットワークで世界を結び、個人や企業、そして経済の繁栄に貢献することです。同社は、世界中のすべての人にとっての包括的な経済こそが、世界中の人々の生活を向上させ、経済へのアクセスが決済の未来へつながると信じています。
GMOペイメントゲートウェイ株式会社について
GMOペイメントゲートウェイ株式会社は、オンライン化・キャッシュレス化・DXなどを支援する決済を起点としたサービスを提供しています。年間決済処理金額は22兆円を超えており、オンライン総合決済サービスはEC事業者やNHK・国税庁などの公的機関をはじめとする15万店舗以上の加盟店に導入されています。
決済業界のリーディングカンパニーとして、オンライン総合決済サービス、対面領域での決済サービス、後払い・BNPL(Buy Now Pay Later)、金融機関・事業会社へのBaaS支援、海外の先端FinTech企業への戦略的投融資など、決済・金融技術で社会イノベーションを牽引し、持続可能な社会の実現と社会の進歩発展に貢献していくとしています。数値は2025年12月末時点の連結数値です。
GMOペイメントゲートウェイ株式会社の概要
会社名はGMOペイメントゲートウェイ株式会社(東証プライム市場 証券コード:3769)で、所在地は東京都渋谷区道玄坂1丁目2番3号 渋谷フクラスです。代表者は代表取締役社長の相浦一成氏で、事業内容は総合的な決済関連サービス及び金融関連サービスです。資本金は133億23百万円です。
出典元:GMOペイメントゲートウェイ株式会社












