この記事の目次
重要ポイント
- 米国における「デミニミス・ルール」の撤廃前後において市場環境が大幅に変化し、駆け込み需要の反動や関税に関する不安が顕在化しています
- イーベイ・ジャパンは、購入段階で支払総額が確定するDDP(関税込み配送)を必須化し、購入者の安心感向上と再購入の促進を図っています
- 制度の変更をきっかけとして、欧州・豪州・アジアへの販売展開が拡大し、日本セラーによる販路の多極化が本格的に進展しています
- ポケモンカードを筆頭としたトレーディングカード市場が大きく成長し、カメラ全般も飛躍的な伸びを達成しています
- 真贋保証サービスや保証付き整備品プログラムの普及により、「価格」よりも「信頼」で選択される競争環境が進行しています
- 2026年に向けてセラーのDX化を支援し、多国展開を推進するとともに、ライブコマースによるセラーとバイヤーのリアルタイムな接点構築に注力されています
イーベイ・ジャパン株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:岡田 雅之)は、2025年の総括および2026年の販売動向に関する越境ECレポートを公表しました。同社は、世界有数のオンライン・マーケットプレイス「eBay(イーベイ)」への出店を通じて、17年以上にわたり日本セラーの越境EC(海外販売)をサポートしています。
2025年間販売動向の総括
制度変更による「転換期の一年」
米国において関税制度の見直しや「デミニミス・ルール」の撤廃が実施されたことにより、大きな影響が生じたとのことです。800ドル以下の商品が関税免除の対象となっていた「デミニミス・ルール」の撤廃前には駆け込み需要が発生しましたが、撤廃後には「後から関税が請求されるのではないか」という不安感や、通関・受取時のトラブルが生じ、購入を躊躇するケースや取引途中でのキャンセルといった課題が表面化しました。このような状況に対応するため、同社では米国向け取引において「DDP(関税込み配送)」の必須化へと方針転換を行いました。購入段階で支払総額が明確化されることで、購入者の不安を低減し、安心して取引できる環境の整備を推進しているとのことです。
DDPはDelivered Duty Paidの略称で、関税や税金がセラー側で処理される配送方式です。バイヤー側では費用支払いが不要となります。
日本セラーの海外展開における変化
米国での制度変更を契機として、日本からの販売動向にも明確な変化が確認されました。欧州・豪州・アジアといった非米国地域への展開が拡大し、販路の多極化が進行しています。特定市場の制度リスクに左右されにくい安定的な成長への転換期が到来しています。また、2025年は日本セラーが持つ「品質の高さ」「正確性」「ものを大切に扱う文化」といった強みが、改めて国際市場で評価を受けた一年となりました。こうした信頼をさらに向上させる取り組みとして、「eBay真贋保証サービス」をすべてのセラーに対して無料で提供開始されました。サステナビリティ志向の強い海外市場において、日本セラーの強みが制度環境の変化を乗り越える競争力として存在感を強めています。
2025年間カテゴリーランキング


2025年間売れ筋商品

トレーディングカード・スポーツトレーディングカード
前年比約1.74倍と大幅に伸長し、特にシングルトレーディングカードが売上全体の約70%を占める結果となりました。ポケモンカードがカテゴリー全体を牽引する役割を果たし、中でも4月に発売された「ロケット団の栄光」や9月に発売された「インフェルノX」が特に好調で、売上拡大に大きく貢献しました。
スポーツトレーディングカードにおいてはMLB関連商材や大谷翔平選手関連のカードで高額取引が目立ち、日本発のコレクターズアイテムに対する海外需要の強さが改めて実証されました。
カメラ
カメラ全般において前年比40倍以上の劇的な伸びを記録しました。中でも「持ち運びやすさ」と「高画質」を両立した「DJI Mini 5 Pro」が支持を獲得したほか、本格的な空撮・映像制作用途では「DJI Mavic 4 Pro Creator Combo」の人気が上昇しました。SNSや動画配信市場の拡大を背景として、空撮技術の進化そのものが市場価値を支えているカテゴリーといえます。
2026年越境ECの注目ポイント

多国展開の加速
eBay公式販売・配送管理ツールである「eBaymag」の浸透や現地でのキャンペーン拡大により、従来米国向けに展開されていた商材が、特に英国や豪州において日本セラーの販売機会を拡大しました。中でも成長が顕著だったのは、日本製の中古カメラ、高級腕時計、トレーディングカードです。英国・豪州市場ではリユースやサステナビリティ志向が高く、品質管理への信頼性が評価されやすい傾向があります。
日本セラーのDX化推進
日本のセラーにおいても、越境EC運営のデジタル化(DX)が進展しています。eBay公式配送サービス「eBay SpeedPAK」は、出荷管理システムとのAPI連携により、注文情報の自動取り込みやラベル発行などを可能にし、物流オペレーションの効率化を進めています。また、同社では信頼性の高いECサービスプロバイダーを公認パートナー(SSP)として認定し、連携する「SSP Program」という取り組みの推進を通じて、越境ECのエコシステムを構築し、日本セラーのデジタル化を支援しています。パートナー企業と連携し、出品管理、在庫管理、物流などの分野でセラーの業務効率化と越境EC運営の最適化をサポートしています。
ライブコマースの広がり
その場で見て、語り、学び、手に入れるという「距離の縮まる買い方」は、情熱を持ったファンにとって非常に魅力的です。特に、ブランドバッグやスニーカーなどのファッションカテゴリーは、日本セラーの信頼性や商品の状態の良さとの親和性が高く、双方向型販売の成長が期待されるカテゴリーです。また、多くのIPを有する日本にとってはトレーディングカードも大きなビジネスチャンスになるとのことです。
eBay Inc.およびイーベイ・ジャパンについて

eBay Inc.(米国NASDAQ上場、ティッカーシンボル:EBAY)は、世界の人々をつなぎ、コミュニティを創出し、すべての人の生活を豊かにするeコマースのリーダーです。同社の革新的な技術は、世界190以上の市場で数百万人のセラー(売り手)とバイヤー(買い手)を支援し、誰もが成長し成功するチャンスを提供しています。1995年に米国カリフォルニア州サンノゼで創業されたeBayは、素晴らしい価値のあるユニークな品揃えを誇る世界最大級かつ最も活気のあるマーケットプレイスの一つです。2025年には約800億ドルの総取引高を実現しました。
イーベイ・ジャパン株式会社は、本社を東京都渋谷区に置き、eBay Inc.の日本法人として、オンライン・マーケットプレイス「eBay」を通じた日本セラーの「越境EC」支援を行っています。
出典元:イーベイ・ジャパン株式会社のプレスリリース(PR TIMES)













