
Z世代向けの企画やエモマーケティング®を展開する『僕と私と株式会社』が、Z世代の社会人(22~30歳)1,907名に対して、職場における「飲み会」についての意識調査を実施しました。
3月から4月は、歓送迎会や花見といった職場での飲み会シーズンを迎えます。その一方、世間では「Z世代の飲み会離れ」という言葉がしばしば取り上げられていますが、実態として、Z世代は職場での飲み会にどれほど参加しているのか、またどういった条件なら「参加したい」と考えるのかについて明らかにされていませんでした。
今回の調査では、直近1年間における参加状況をはじめ、飲み会において重視するポイントや参加意欲を高める条件、さらには許容可能な話題の範囲に至るまで調査が実施されました。Z世代が職場での飲み会に対して求める条件や価値観が浮き彫りになっています。
この記事の目次
調査結果のサマリ
- Z世代の約3人に1人にあたる34.1%が、直近1年間で職場の飲み会に一度も参加していないことが判明しました
- 職場での飲み会において最も重視されているのは「気楽さ・安心感」です。さらに「アドバイス・相談」「特定の情報の収集」など、楽しさよりも実利性を重視する傾向が明らかになりました
- Z世代の約1割が「仕事以外の話題は聞かれたくない」と回答しており、心理的安全性への意識が浮き彫りになりました
Z世代の約3人に1人が職場飲み会に不参加、参加しても「半年に1回」程度にとどまる
はじめに、直近1年間において職場での「飲み会・食事会・懇親会」への参加回数について質問したところ、最も多かった回答は「1回も参加していない(34.1%)」となり、約3人に1人が過去1年間で職場の飲み会に全く参加していないという実態が明らかになりました。
「参加した」と答えた層のなかでは「半年に1回程度(15.9%)」が最も多い結果となりました。続いて「2~3ヵ月に1回程度(15.7%)」「年に1回程度(13.4%)」という回答が続いています。参加頻度は年に数回程度が中心であり、歓送迎会や忘年会といった会社が節目に開催する飲み会には参加する層が一定数存在していることが示唆されています。
Z世代の飲み会相手は「上司・先輩」「同僚・同期」が中心的存在
次に、飲み会の相手ごとの参加頻度について調査が行われました。「半年に1回程度」や「2~3ヶ月に1回程度」と回答した割合については、「上司・先輩」「同僚・同期」が比較的高くなっており、飲み会の相手としてこの層が中心になっていることが判明しました。
ただし、「上司・先輩(40.7%)」「同僚・同期(42.5%)」ともに「1回も参加していない」と回答した人が4割を超えており、Z世代は職場の飲み会に参加しない人の方が多いという結果になっています。
加えて、「部下・後輩」では54.8%、「取引先・クライアント」では68.1%が「1回も参加していない」と回答しており、社外や年下の立場との飲み会機会はさらに少ない傾向が見られます。
現在のZ世代においては、部下を持つ立場にある人がまだ限定的であることも要因として考えられますが、年齢が上の立場の方や年齢が近い人との飲み会機会が中心になっていることがうかがえます。
職場の飲み会では「気楽さ」と「有益性」を重視、プライベートの飲み会とは明確に異なる
ここからは、直近1年間で職場の飲み会・食事会・親睦会に「半年に1回以上参加している」と回答した455人を対象として、飲み会において重視することについて質問が行われました。
まず、プライベートでの飲み会において重視することについて調査したところ、「純粋な楽しさ・笑い(27.9%)」「気楽さ・安心感(25.7%)」「ストレス解消・リフレッシュ(25.1%)」が上位に入りました。プライベートにおいては、楽しさや発散といった感情面での価値が重視されていることがわかります。
これに対して、職場での飲み会において重視することとして最も多かったのは「気楽さ・安心感(19.8%)」でした。その後に、「アドバイス・相談(17.6%)」「特定の情報の収集(17.4%)」「コスパ・無料感(17.4%)」が上位となっています。
「ストレス解消・リフレッシュ」については13.2%にとどまっており、プライベートと比べると割合が低い結果となりました。
職場での飲み会においては、楽しさや発散よりも、安心して参加できる環境のもとで、仕事やキャリアに役立つ有益性を得られるかどうかが重視されている傾向が明らかになっています。
飲み会参加条件の上位は「会社負担」「会いたい人がいる」「2時間以内」、タイパやコスパを重視
飲み会への参加率が低いZ世代に対して、「これなら職場の飲み会に参加したい」と思える条件を複数回答可で質問されました。
最も多かった回答は「費用が会社負担(または無料)である(24.6%)」でした。続いて、「自分が会いたい・話したい人が参加している(24.4%)」「1時間半~2時間以内で必ず終了する(二次会がない)(20.9%)」という回答が上位に入っています。
さらに「説教や仕事の愚痴ではなく、前向きな話題が中心である(19.1%)」「自分のキャリアや仕事に役立つ話が聞ける(18.2%)」「ランチタイムや終業時間内に行われる(17.8%)」「開始時間が早い(17.4%)」といった項目も一定の割合を占めています。
金銭的な負担の軽減に加えて、参加する相手や得られる内容、さらには開催時間や所要時間の明確さなど、参加するにあたっての条件を重視していることが判明しました。無条件で参加するのではなく、時間や費用、内容面において納得感があるかどうかが、参加意向を左右している可能性が示されています。
平日開催や高額な自己負担は敬遠される傾向、時間・費用・心理的負担がハードルとなる
参加したい条件に続いて、逆に「正直、気が進まない」と感じる内容についても質問が行われました。
最も多かったのは「翌日が仕事(平日開催)で夜が遅くなる(26.4%)」で、4人に1人以上が、翌日の業務への影響を懸念していることがわかりました。また、「苦手な人や気を遣いすぎる相手が参加している(22.4%)」「自腹での支払い金額が高い(22.4%)」も上位に入っており、人間関係や費用面の負担も、参加意欲に影響を与えている様子がうかがえます。
さらに「二次会への参加を断りづらい雰囲気(19.3%)」「終了時間が決まっておらず長引くこと(19.1%)」「上司の自慢話や説教が中心となること(19.1%)」といった回答もありました。
前項で挙がった「参加したい条件」の逆ともいえる結果となっており、時間・費用・心理的負担のいずれかが大きい場合、参加へのハードルが高くなる傾向が見て取れます。
これらの結果から、Z世代にとって職場の飲み会は、単なるレクリエーションではなく、時間や費用に見合う価値が重視されており、「コスパ」や「タイパ」を意識してキャリアに役立つ情報を得られる場であるかどうかが、参加意向に影響していると考えられます。
約1割が「仕事以外の話題は聞かれたくない」と回答、話題選びにも慎重さが必要
最後に、職場での飲み会において上司や先輩から聞かれても許容できる話題について質問されました。
飲み会の場では、何気ない会話がハラスメントにつながるリスクも指摘されていますが、Z世代はどのように捉えているのでしょうか。
比較的受け入れられやすい話題としては、「出身地・地元トーク(25.3%)」「現在の趣味・ハマっていること(24.8%)」「学生時代の部活動や専攻(24.2%)」が上位に入りました。ライトな自己開示につながるテーマには、一定の許容度があることがわかります。
また、「今後挑戦したい仕事やスキル(22.9%)」も2割を超えており、キャリアに関わる前向きな話題は比較的受け入れられる傾向が見られました。
一方で、「健康状態や体調(8.6%)」や「基本的にどのようなプライベートな質問でも抵抗はない(9.0%)」は1割未満にとどまっており、パーソナルなプライベートに関する質問に対して、積極的な姿勢を示す層は多くありませんでした。
さらに、「仕事以外の話題は、いかなる内容でも聞かれたくない(11.2%)」という回答もあり、話題そのものに線引きをしていることがわかります。一定の許容範囲はあるものの、話題の選び方や距離感には配慮が求められている実態が明らかになりました。
本調査から、Z世代が飲み会そのものを否定しているわけではなく、心理的な安心感や有益性を重視していることが浮き彫りになりました。飲み会の場づくりだけでなく、会話のあり方を含めて「参加したい」と感じられる雰囲気や話題づくりが今後の鍵になるでしょう。
調査概要
調査名:Z世代に聞いた!飲み会に関する意識調査
対象条件:Z世代の社会人(22~30歳)
調査期間:2026年1月14日~27日
調査方法:インターネットを利用したアンケート
調査有効回答数:1,907名
出典元:僕と私と株式会社












