
株式会社ICT総研は2026年2月20日、「2026年2月 生成AIサービス利用動向調査」の結果を発表しました。この調査によると、国内の生成AIサービス利用者数は急速に増加しており、2026年末には3,553万人に到達する見通しとなっています。さらに2029年末には5,160万人にまで拡大すると予測されています。
また、インターネット利用者の54.7%が過去1年以内に生成AIサービスを使用した経験があることが明らかになりました。AIサービス利用者の中では、ChatGPTが36.2%、Geminiが25.0%、Copilotが13.3%という利用率を記録しています。
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生成AIサービス利用者数の推移と今後の展望
国内における生成AIサービスの利用者数は急激な伸びを見せています。2026年末に3,553万人、2027年末に4,097万人、2028年末に4,633万人、そして2029年末には5,160万人に達する見込みとなっています。
以前に公表された予測と比較すると、今回の推計値は大幅に上方修正されています。具体的には、2024年末で+218万人(2,142万人)、2026年末で+378万人(3,553万人)、2027年末で+337万人(4,097万人)と、同じ期間において上昇しています。生成AIサービスの利用者数は年を追うごとに確実に増加しており、その影響範囲も拡大し続けています。
予測が上方修正された要因としては、利用シーンの多様化やサービスの選択肢が増えたことにより、利用経験者が初期の先行ユーザー層から一般のユーザー層へと広がっている可能性が考えられます。今後も生成AIサービスの日常的な活用が一層進むことが見込まれており、成長トレンドは継続すると予想されています。
過半数のネットユーザーが生成AIサービスを経験済み
ICT総研が2026年2月に実施したWebアンケート調査では、直近1年間に何らかの生成AIサービスを使用した経験がある人は1,107人、経験がない人は917人という結果になりました。40代以下の回答者については、過半数が利用経験ありと回答しています。
前回調査(回答者数4,290人)では「利用したことがある」と答えた人は1,243人(29.0%)でしたが、今回の調査結果では利用経験率が+25.7ポイント(29.0%→54.7%)上昇しており、生成AIサービスの普及が加速していることが確認されました。

ChatGPTが最も高い利用率を記録、Geminiが急伸
ICT総研が2026年2月に実施した調査では、2,024人のアンケート対象者のうち54.7%が1年以内になんらかの生成AIサービスを利用していると回答しました。サービス利用経験者における各サービスの利用率を見ると、ChatGPT(OpenAI)が最も高く全体の36.2%を占めています。
続いて、Gemini(Google)が25.0%、Microsoft Copilotが13.3%、Claude(Anthropic)が4.3%、Perplexityが4.0%、Gensparkが2.6%、Sora(OpenAI)が2.3%、Canva AIが2.2%となっています。「その他」と回答した人は0.8%でした。
前回調査では、ChatGPTが18.3%、Geminiが8.9%、Microsoft Copilotが5.4%でした。今回、上位3サービスはすべて増加しており、増加幅はChatGPTが+18.9ポイント、Geminiが+16.1ポイント、Microsoft Copilotが+7.9ポイントとなりました。
特にGeminiの約2.8倍という急激な増加については、検索連動型の利用方法やGoogle関連サービスとの連携性の高さが評価されていると見られています。今後は特定のサービスへの集中ではなく、「ChatGPT一強」という構図から複数の大手サービスが共存する市場構造へと移行していく可能性も考えられます。

利用者満足度はCanva AIがトップ、主要サービスは僅差で均衡
主要な生成AIサービスの利用者満足度を100点満点換算の満足度ポイントで算出したところ、Canva AIの満足度が最も高く76.6ポイントでした。次いで、ChatGPT(OpenAI)が76.2ポイントで2位、Perplexityが76.0ポイントで3位という結果になりました。
Gemini(Google)は75.9ポイントで4位、Claude(Anthropic)が75.3ポイントで5位にランクインしています。Sora(OpenAI)は74.5ポイントで6位、Gensparkは73.6ポイントで7位、Microsoft Copilotは70.8ポイントで8位となりました。
76.6点から75.3点の範囲に主要サービスが集中しており、1位と5位の差はわずか1.3ポイントにとどまっています。満足度が特に突出したサービスは見られず、総合満足度としては均衡した市場状況であることがうかがえます。

週数回以上の利用率はSoraとGensparkが7割超え
生成AIサービスの利用頻度についてのWebアンケート調査によると、「ほぼ毎日利用」と回答した比率は、Gensparkが41.5%、Soraが41.3%と4割を超えており、Perplexityが30.9%、ChatGPTが28.8%、Geminiが27.6%、Claudeが26.1%と続きました。
また、「週に数回利用」を含めた週数回以上の利用比率で見ると、Soraが73.9%、Gensparkが71.7%、Geminiが71.6%、Claudeが70.4%、Perplexityが69.2%と、上位サービスではおおむね7割前後に達しています。一方、ChatGPTは62.8%、Microsoft Copilotは62.3%、Canva AIは55.5%でした。
この結果から、主要サービスの多くで利用者の過半数が週次以上の頻度で活用しており、中でも一部のサービスでは日常的な利用が定着している状況が確認されました。
なお、本調査では利用頻度に加えて、生成AIサービスに対する依存度についても調査しています。その結果、週次以上で利用している層では、AIサービスを業務や日常活動において重要な存在として位置づける割合が相対的に高い傾向が見られました。
以上のことから、生成AIサービスは単なる試用段階を超えて、一定の利用者層においては日常的・継続的に活用される段階へと進展していることがうかがえます。ただし、利用頻度の構成にはサービスごとの違いがあり、利用モデルは多様化していると考えられます。

出典元:株式会社ICT総研













