カウンターワークス、商業施設向けDXシステムに「売上報告機能」を追加、KOMAZAWA Park Quarterで運用開始

株式会社COUNTERWORKSが展開する商業施設向けリーシングDXシステム「ショップカウンター エンタープライズ」に、新たに「売上報告機能」が実装されました。この機能により、出店テナントは日々の売上をオンラインで報告でき、施設側はそのデータを効率的に管理・活用することが可能になります。本機能は、売上に連動した歩合賃料の計算や、再契約時の意思決定、施設全体における出店分析などに活用できる新しい基幹機能として位置づけられており、第一号の導入先として株式会社イマックスが運営する新商業施設「KOMAZAWA Park Quarter」での運用がスタートしています。

※リーシング:商業施設におけるテナントの誘致・募集業務を指します

機能開発に至った背景

現在、多くの商業施設においては、テナントの売上に対して一定の割合(歩率)を乗じて賃料を算定する歩率契約という形態が採用されています。しかしながら、実際の運用現場では売上報告の仕組みがメールや紙といったアナログな手法に頼っており、施設の担当者が個別に情報を受領しては手作業で集計作業を行い、さらに報告漏れが発生した場合には督促業務を実施するなど、情報の収集・確認作業に多大な労力と時間を費やしているのが実情とのことです。

加えて、常設テナントとの再契約や区画の賃料見直しを実施する際にも、売上実績が体系的に蓄積されていないため、過去の実績に基づいた判断が困難であり、定量的な交渉材料を持つことができないという課題が存在していたということです。

同社としても、これまで提供してきたリーシング支援にとどまらず、施設の運営支援領域への事業展開を図るとともに、蓄積されたデータを活用して区画や施設が持つ「収益ポテンシャル」を可視化し、出店マッチングや分析の高度化に活かす仕組みづくりを推進する中で、今回の「売上報告機能」の開発に至ったとしています。

機能の特長と導入効果について

今回リリースされた「売上報告機能」では、テナントが出店当日の営業終了後にマイページから純売上や客数を入力し、レジ締めレシートなどの証憑書類をアップロードすることで、簡単に報告を完了することができます。報告状況は「未報告」「確認待ち」「確認済み」といったステータスによって自動的に管理され、施設の担当者は報告漏れの有無を即座に確認することができるようになっています。

参考イメージ

参考イメージ

施設側は管理画面上で報告内容を確認することができ、金額や証憑書類に誤りがある場合もシステム上で修正依頼や再提出依頼を行うことが可能です。従来、メールや電話を使って実施していた確認・修正作業がオンライン上で完結するため、業務負担が大幅に軽減される効果が期待されるとのことです。

これによって、報告された売上データはシステム上に自動的に蓄積されるため、歩率契約に基づいた賃料算定や請求処理を正確かつ効率的に実行できるようになります。また、過去の売上データを参照しながら再契約や賃料見直しを検討するなど、契約管理の精度向上にも貢献することが可能です。

導入企業からのコメント

株式会社イマックス Comorevi事業推進部 部長 齋藤 剛氏

KOMAZAWA Park Quarterは、同社として初めて自社で開発・運営を手がける商業施設であり、開業にあたっては運営基盤の整備が重要なテーマだったといいます。中でも、テナントとの売上情報のやり取りや請求金額の算定は、施設運営の信頼性を左右する重要なプロセスです。今回の「売上報告機能」を活用することで、売上データの収集から確認、請求金額の算定までをシステム上で一貫して管理できるようになり、手作業による金額ミスのリスクを大幅に低減できる点に大きな価値を感じているとしています。また、承認フロー機能とも組み合わせて運用することで、社内の確認プロセスも統一でき、より精度の高い運営体制を構築できると考えているとのことです。今後は、このデータを活用して再契約や区画運用の判断に役立てるなど、施設運営の質を継続的に高めていきたいと考えているとコメントしています。

本機能を利用する出店テナントからの声

R369 代表取締役 安原 健太氏

売上報告に関しては、シンプルで誰が見ても分かりやすいということが重要だと感じているといいます。同システムはまさしくシンプルかつ時間がかからないという点が優れていると評価しています。前日の売上を翌日の朝礼にてそのまま活用しており、初めて作業を行う社員にも説明の時間を省略でき、他の業務に時間を利用することができ満足しているとコメントしています。

SHARE LOUNGE駒沢大学駅前 店長 田村 優美氏

SHARE LOUNGEは、ラウンジの居心地とオフィスの機能性を兼ね備えた空間を提供する時間制のサービスです。集中できるワークスペース、自分だけのリラックスタイム、家族や友人とのコミュニケーションなど、お客様の利用シーンに応じて自由にお過ごしいただけるよう、朝8時から夜10時まで営業しています。駒沢大学駅前店での運用に際し、これまで閉店後の売上報告の効率化は課題の一つでしたが、今回オンラインでできるようになったことで業務時間を大幅に削減することができたとしています。また、画像送付のため手入力の間違いや紙の紛失の心配もなくなったことで、サービス向上により意識を向けられていると感じているとコメントしています。

ショップカウンター エンタープライズについて

ショップカウンター エンタープライズは、商業施設向けのリーシングDXシステムです。商業施設が自社スペースを掲載する「テナント募集サイト」と、問い合わせ・営業・テナント情報管理やスペースの稼働管理ができる「営業管理システム」をSaaS型で提供し、随時、機能追加やバージョンアップを行うことで、テナント募集業務や管理業務の効率化、生産性向上を支援しています。現在、1,200以上の商業施設にて導入されています。

株式会社COUNTERWORKSについて

商号:株式会社COUNTERWORKS

所在地:東京都港区六本木1丁目8−7 MFPR六本木麻布台ビル9F

代表:代表取締役CEO 三瓶 直樹

事業内容:「ショップカウンター」「ショップカウンター エンタープライズ」の企画・開発・運営

資本金:6.54億円(資本準備金を含む)

出典元:株式会社COUNTERWORKS プレスリリース

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