株式会社FUSION JAPANは、中国市場でのEC販売やSNS運用を行う日本企業向けに、市場状況を可視化する新サービス「FUSION MARKET VIEW」を2025年11月より正式にリリースしたことが発表しました。このサービスは、Tmall・Tmall国際・タオバオなどのアリババ系ECモールおよびRED(小紅書)などのSNSから得られるデータを分析し、業界動向・競合比較・販売トレンドをレポート形式で提供するものです。
日本企業の中国進出や越境EC戦略を"データドリブン"に支援することを目的としたこの新サービスにより、企業は中国市場の動向をより正確に把握し、効果的な戦略立案が可能になるとのことです。

この記事の目次
サービス開発の背景
中国のEC市場は年々規模を拡大し続けており、Tmall・タオバオ・REDなどのプラットフォームでは毎月膨大な販売データと投稿データが蓄積されています。しかしながら、多くの日本企業では現地代理店に依存することによる情報不足や、競合他社との適切な比較が困難であるといった課題を抱えているようです。そのため、正確な市場状況を把握できていないケースが多いと考えられています。
FUSION JAPANは、これまで10年以上にわたって日中間でのデジタルマーケティングやEC運営支援を行ってきたとのことです。その経験から得られたナレッジを活かし、リアルな数値データに基づいた市場検証と戦略計画の策定が必要であると認識していたといいます。また、市場トレンドを的確に読み解き、企業の「検討」と「決断」をよりスピーディに行えるようにするための手段として「FUSION MARKET VIEW」の開発に至ったとのことです。
このサービスを通じて、企業は現地の最新トレンドをリアルタイムで把握し、経営判断やマーケティング戦略の両面において、より迅速で的確な意思決定を行うことが可能になるとされています。
「FUSION MARKET VIEW」の概要

「FUSION MARKET VIEW」は、中国の主要なEC・SNSプラットフォームから販売・投稿データを独自の分析ツールで収集・解析し、それらを月次レポート形式で可視化して提供するサービスです。これにより、日本企業は中国市場における自社ブランドの位置づけや業界全体の動向を客観的に把握することができるとされています。
レポート内容
- ECレポート:業界全体/ブランド別/店舗別の売上金額・推移などの詳細データを提供します。これにより自社の市場内シェアや売上動向を客観的に把握できるとのことです。
- SNS分析(RED):フォロワー属性・人気投稿・KOL(キーオピニオンリーダー)動向などを分析し、SNSマーケティングの効果測定や改善点を明らかにするとしています。
- 業界トレンドレポート:月次での販売傾向・カテゴリー別成長率・平均単価など、業界全体の動きを把握するための指標を提供します。これにより、市場の変化に素早く対応する戦略立案が可能になると説明されています。
なお、毎号のレポートで取り上げる業界やレポートカテゴリは変動するとのことです。また、別途契約することにより、レポート結果に基づいた考察・改善アドバイザリなどの戦略支援サービスも利用可能だそうです。
レポートイメージ

上記の画像は、特定のEC店舗における価格帯別の販売数を分析したレポートの例です。このようなデータを活用することで、最も売れている価格帯を把握し、価格戦略の最適化が可能になるとされています。

業界全体のトレンドと各ブランドの戦略を比較分析したレポートの例です。市場内での各ブランドの位置づけや戦略の違いを視覚的に把握することができるとのことです。

EC店舗内の商品構成や顧客の購買傾向を分析したレポートの例です。どのような商品が人気を集めているか、顧客はどのような購買行動を示しているかなどの洞察を得ることができるとされています。

インフルエンサー(KOL)ごとのオーディエンス分析を示したレポートの例です。各インフルエンサーのフォロワー属性や影響力の範囲を把握し、より効果的なインフルエンサーマーケティング戦略の立案に役立てることができると説明されています。
料金プラン
- 月額:5万円(税別)
- 提供方法:毎月1回、PDF形式でレポートが納品されます。
この料金プランにより、中小企業から大企業まで幅広い企業が中国市場のデータ分析を活用できるようになっているとのことです。
導入効果
「FUSION MARKET VIEW」を導入することで、企業は以下のような効果を得ることができるとされています。
- 自社の「市場内ポジション」の明確化:客観的なデータに基づいて自社製品やブランドの市場内での位置づけを把握し、KPI設計や広告戦略の立案に活用できるとのことです。
- 競合他社の動向把握:競合他社の売上推移やSNS施策を詳細に分析し、ベンチマークとして自社の戦略立案に活かすことが可能だと説明されています。
- 社内報告・意思決定の質向上:社内報告資料や経営会議において、感覚的な判断ではなく、定量的な根拠データとして活用できるため、より説得力のある提案や判断が可能になるとしています。
- 代理店との関係改善:現地代理店との連携が強化され、業務の透明性が向上するとのこと。また、評価指標の明確化により、代理店のパフォーマンス管理がしやすくなると説明されています。
これらの効果により、企業は中国市場におけるビジネス展開をより効率的かつ効果的に推進することができるようになると期待されています。
今後の展望
FUSION JAPANでは、今後「FUSION MARKET VIEW」のさらなる機能拡張を計画しているとのことです。特にDouyin(抖音)・WeChatなどのSNSプラットフォームの分析範囲を拡張し、より包括的な中国市場の分析が可能になる予定だそうです。
このような拡張により、日系ブランドのEC戦略やSNS運用の成功をより総合的に支援するデータプラットフォームへと進化させていく方針だと発表されています。中国市場におけるデジタルマーケティングの成功に必要なあらゆるデータと洞察を提供することを目指しているとのことです。
株式会社FUSION JAPANについて
株式会社FUSION JAPANは、中国・上海での創業から10年間、上場企業から中小企業まで多数の中国進出支援を実施してきた実績を持つ企業です。中小企業庁「JAPANブランド支援事業」パートナーや中小機構「EC活用支援パートナー」に採択されるなど、官民両面で高い評価を得ているとのことです。
日中間のビジネス展開における豊富な経験とノウハウを活かし、日本企業の中国市場での成功をサポートしています。特にデジタルマーケティングやEC運営支援の分野において専門性の高いサービスを提供しており、多くの企業から信頼を得ていると紹介されています。

会社概要
社名:株式会社FUSION JAPAN
代表取締役:澤戸 明浩
本社住所:東京都千代田区東神田2-10-9 ポータル秋葉原1F
事業内容:中国市場進出支援、EC運営支援、デジタルマーケティング支援
出典元:株式会社FUSION JAPAN プレスリリース












