
ソニー生命保険株式会社(代表取締役社長 髙橋 薫)は、2025年10月8日~9日の2日間、全国のシニア(50歳~79歳)の男女を対象に、第13回となる「シニアの生活意識調査」をインターネットリサーチで実施し、1,000名の有効回答をもとに集計結果を公開したことを発表しました。調査は、ネットエイジア株式会社の協力のもとで行われています。
この記事の目次
- 1 シニアの楽しみ1位は「旅行」、旅行出費は3年連続で増加
- 2 旅行への出費は平均3.4万円/月、3年連続で増加
- 3 貯蓄への出費は平均4.9万円/月、前年から減少
- 4 シニアが体験して良かったこと、1位は「旅行」、2位は「大阪・関西万博」
- 5 シニアが訪れて良かった場所は国内外の観光地や温泉地
- 6 シニアの孫消費1位は「おこづかい/お年玉/お祝い金」
- 7 孫消費の平均額は113,074円、前年より増加
- 8 今後孫としたいことトップ3は「外食」「旅行」「会話」
- 9 「生まれ変わっても今の配偶者と結婚したい」男性71%、女性60%
- 10 シニアのスマホ利用、年代によって異なる利用目的
- 11 シニアの心に響いた歌、1位は「ケセラセラ」
シニアの楽しみ1位は「旅行」、旅行出費は3年連続で増加
シニアの現在の楽しみについて調査したところ、トップは「旅行」(45.2%)という結果になっています。続いて2位「テレビ/ドラマ」(38.3%)、3位「映画」(28.6%)、4位「読書」(27.6%)、5位「グルメ」(26.2%)となっています。
男女別にみると、男女ともに1位は「旅行」(男性44.2%、女性46.2%)、2位は「テレビ/ドラマ」(男性33.4%、女性43.2%)でした。男性は3位「スポーツ」(29.2%)、4位「映画」(27.8%)、5位「読書」(24.8%)、女性は3位「読書」(30.4%)、4位「グルメ」(30.0%)、5位「映画」(29.4%)という結果になっています。
前年の調査と比較すると、「読書」は2024年の22.3%から2025年は27.6%へと5.3ポイント上昇したことがわかります。

旅行への出費は平均3.4万円/月、3年連続で増加
シニアの楽しみのための出費についても調査が行われました。現在の楽しみを"旅行"と回答したシニア(452名)の旅行に対する1ヶ月の出費は、平均で3.4万円となっています。
過去の調査結果と比較すると、平均額は2020年の2.4万円から2022年まで横ばいでしたが、2022年以降は増加傾向が続いており、2023年2.9万円、2024年3.2万円、そして2025年は3.4万円と3年連続で増加しています。この増加傾向には、近年の物価上昇や値上げの影響があると考えられます。

貯蓄への出費は平均4.9万円/月、前年から減少
一方、現在の楽しみを"貯蓄"と回答したシニア(136名)の貯蓄に対する1ヶ月の出費は、平均で4.9万円でした。過去の調査結果と比べると、2024年の5.3万円から0.4万円減少し、2020年の水準に戻る結果となっています。

シニアが体験して良かったこと、1位は「旅行」、2位は「大阪・関西万博」
この1年間でシニアが体験して良かったことについては、「旅行」がダントツの1位となり、2位には「大阪・関西万博」が挙がりました。20年ぶりの万博で人気パビリオンを訪れたり、様々な文化や最新技術に触れたりした体験が高く評価されたようです。3位は「コンサート・ライブ」、4位「グルメ・食べ歩き」、5位「温泉・銭湯」という結果でした。
男女別でみると、男女とも1位は「旅行」で、男性は2位に「スポーツ観戦」と「登山・ハイキング」が同数、女性は2位「大阪・関西万博」、3位に「グルメ・食べ歩き」と「コンサート・ライブ」が同数となっています。

シニアが訪れて良かった場所は国内外の観光地や温泉地
この1年間でシニアが訪れて良かった場所としては、北海道・東北では「函館(北海道)」や「松島(宮城県)」、「蔵王温泉(山形県)」、関東では「那須(栃木県)」や「草津温泉(群馬県)」、「伊豆大島(東京都)」などが挙げられています。
また、北陸・甲信越では「金沢(石川県)」や「能登(石川県)」、「軽井沢(長野県)」、東海では「白川郷(岐阜県)」や「犬山城(愛知県)」、「伊勢神宮(三重県)」などが人気でした。近畿では「近江八幡(滋賀県)」や「大阪・関西万博(大阪府)」、「有馬温泉(兵庫県)」、中国・四国では「大山(鳥取県)」や「出雲大社(島根県)」、「厳島神社(広島県)」、九州・沖縄では「湯布院(大分県)」や「屋久島(鹿児島県)」、「宮古島(沖縄県)」が好評でした。海外では「韓国」や「ハワイ」、「トルコ」といった回答がありました。

シニアの孫消費1位は「おこづかい/お年玉/お祝い金」
孫がいるシニア(252名)に対し、この1年間で孫のためにどのようなことにお金を使ったか尋ねたところ、1位は「おこづかい/お年玉/お祝い金」(69.8%)、2位「一緒に外食」(54.4%)、3位「おもちゃ・ゲーム」(32.1%)、4位「一緒に旅行・レジャー」(26.6%)、5位「衣類などファッション用品」(24.6%)となりました。
前年の調査結果と比較すると、「おもちゃ/ゲーム」(2024年38.0%→2025年32.1%)や「一緒に旅行/レジャー」(2024年32.2%→2025年26.6%)、「衣類などファッション用品」(2024年30.4%→2025年24.6%)、「七五三/成人などのお祝い品」(2024年19.2%→2025年13.1%)は5ポイント以上低下しています。一方、「おこづかい/お年玉/お祝い金」(2024年65.6%→2025年69.8%)は4.2ポイント上昇しています。

孫消費の平均額は113,074円、前年より増加
この1年間で孫への出費をしたシニア(231名)に、孫のために使った金額を尋ねたところ、平均額は113,074円という結果になりました。昨年の調査結果(2024年104,717円)と比較すると、8,357円の増加となっています。

今後孫としたいことトップ3は「外食」「旅行」「会話」
孫がいるシニア(252名)に、今後孫とどのようなことをしたいか尋ねたところ、「外食」(51.2%)が最も高く、次いで「旅行」(44.4%)、「会話」(44.0%)、「公園で遊ぶ」(34.9%)、「ショッピング」(27.8%)という結果になりました。
男女別にみると、女性では「メッセージアプリ(LINE)でのやりとり」が25.0%と、男性(7.8%)に比べて15ポイント以上高くなりました。これは、メッセージアプリを活用して孫と手軽にコミュニケーションをとりたいと考える女性シニアが多いことを示しています。

「生まれ変わっても今の配偶者と結婚したい」男性71%、女性60%
配偶者がいるシニア(636名)に、生まれ変わっても今の相手(配偶者)と結婚したいと思うか尋ねたところ、「非常にそう思う」が21.4%、「どちらかといえばそう思う」が43.9%で、合計すると65.3%が「そう思う」と回答しました。一方、「全くそう思わない」が15.1%、「どちらかといえばそう思わない」が19.7%で、「そう思わない」の合計は34.7%でした。
男女別にみると、「そう思う(計)」と回答した割合は男性が70.6%、女性が60.0%と、男性のほうが10.6ポイント高い結果になっています。

前年の調査結果と比較すると、「そう思う(計)」と回答した女性の割合は2024年の50.8%から2025年は60.0%へと9.2ポイント上昇しています。これについては価値観の変化というよりも、男女間での夫婦観の考え方の違いが背景にあるのかもしれません。

シニアのスマホ利用、年代によって異なる利用目的
シニアのスマートフォン利用についての調査では、日頃スマートフォンで行っていることとして「インターネット検索」(64.4%)が最も多く、次いで「メール」(63.9%)、「通話」(63.2%)、「天気予報チェック」(60.3%)、「ニュース閲覧」(57.3%)となっています。
男女別にみると、「インターネット検索」(男性59.2%、女性69.6%)や「写真撮影」(男性47.4%、女性60.8%)、「メッセージアプリ(LINEなど)」(男性46.6%、女性61.0%)、「電卓」(男性33.4%、女性48.8%)は、男性よりも女性のほうが10ポイント以上高い結果になっています。

年代別にみると、利用目的の1位に違いがあり、50代では「インターネット検索」(65.6%)、60代では「メール」(66.8%)、70代では「通話」(66.8%)が最も多く利用されていることがわかりました。

シニアの心に響いた歌、1位は「ケセラセラ」
この1年間でシニアの心に響いた歌については、1位は「ケセラセラ(Mrs. GREEN APPLE)」、2位は同じくMrs. GREEN APPLEの「ライラック」と美空ひばりの「川の流れのように」が並ぶ結果となりました。今年でデビュー10周年を迎えたMrs. GREEN APPLEの楽曲が上位を占める結果となっています。
男女別にみると、男性では2025年度前期放送のNHK連続テレビ小説『あんぱん』の主題歌である「賜物(RADWIMPS)」が1位に挙がりました。

出典元:ソニー生命保険株式会社 プレスリリース












