サンクネット、小規模EC事業者向け「EC-BPOパッケージ」提供開始 受注から運用までワンストップ代行で最大60%コスト削減

アウトソーシング専門企業の株式会社サンクネット(本社:東京都江東区、代表取締役社長:片町吉男)が、小規模EC事業者を対象とした新サービス「EC-BPOパッケージ」の提供を2025年11月17日より開始するとのことです。このサービスは、EC運営に関わる受注・物流・顧客対応・販促・事務処理・システム運用などの業務をワンストップで代行するものです。

人手不足や運営コスト増加などの課題を抱えるEC事業者にとって、バックオペレーション業務をアウトソーシングで効率化し、コストパフォーマンスの高いEC事業運営を実現するサービスとなっています。

EC市場の拡大と深刻化する人手不足の背景

経済産業省の「令和6年度電子商取引に関する市場調査」によると、2024年の消費者向け(BtoC)EC市場規模は前年比5.1%増の26.1兆円に達し、企業間(BtoB)EC市場も前年比10.6%増の514.4兆円と拡大を続けています。

この市場拡大に対し、小規模EC事業者では少人数運営による作業負荷増大や、担当者不在時の業務停滞、属人化による品質のばらつきなどの課題が顕在化しています。人材の確保・教育・体制維持にかかるコストが経営の大きな負担となっているのが現状です。

変化する受託ニーズへの対応

株式会社サンクネットはこれまで、主に中規模・大規模企業向けに受注業務、物流業務、カスタマーサポート業務、販促業務、事務業務、システム運用業務など、まとまった規模の業務受託を推進してきました。

しかし近年、人材確保の難しさや雇用維持の課題を背景に、小規模事業者からも「安定・安全の体制を維持したい」「複数業務をまとめて任せたい」という受託ニーズが増加しているとのことです。こうした市場変化に対応するため、同社は28年間の中規模・大規模EC向け業務請負実績をもとに、小規模EC事業者向けの「EC運営業務のプロセス全体を最適化・代行できるBPOモデル」として「EC-BPOパッケージ」を開発し、本格展開することを決定したと発表しています。

これにより、EC事業者は商品開発・マーケティングといったコア業務に専念できる体制を実現できます。

「小規模EC事業者向けEC-BPOパッケージ」の概要

このサービスは、EC運営に必要な受注処理からシステム運用までの業務を一括または一部を規模に応じた最適な体制とコストで代行し、小規模でも持続可能なEC運営を実現するものです。

パッケージには6つの業務が含まれており、すべてを一括で委託することも、必要な範囲だけを選択して導入することも可能です。既存体制との併用にも柔軟に対応するとのことです。

サービス提供開始日:2025年11月17日(受付開始)

代行対象となる6つの業務

  1. 受注業務:受注処理、受注管理、入金確認
  2. 物流業務:在庫保管、梱包、出荷管理、返品対応
  3. お客様対応(CS):電話・メール・チャット対応、アフターサポート、クレーム対応、レビュー返信
  4. 販促業務:口コミ監視・対応、SNS運用補助、販促施策の実行支援
  5. 事務業務:仕入発注、請求・入金管理、売上データ集計
  6. システム運用:商品登録、マスタ更新、在庫連携、システム監視

導入パターン例

事業ステージや課題に応じて、最適な組み合わせを選択できるようになっています。

  • スタートアップ企業:まず受注処理業務のみ委託し、成長に応じて徐々に拡張
  • 成長期企業:通常は自社運営、繁忙期のみ物流業務・入金管理を追加
  • リソース不足企業:時間効率の低いお客様対応・システム運用を委託
  • 本業集中型企業:6業務すべてを一括委託し、商品開発・マーケティングに専念

料金プラン

全機能一括利用:月額35万円からシェアードプラン

単一機能のみ:月額5万円から

※初期費用別途、事業規模と業務量に応じて柔軟に設計します。

※段階的な機能追加や、繁忙期のみの拡張も可能です。

コスト比較例

従来の自社運営コスト:月額92万円以上※

人件費(2~3名が関与想定):60万円 外注費(物流・システム):25万円 その他経費:7万円

小規模EC事業者向けEC-BPOパッケージ:月額35万円から

年間最大684万円のコスト削減が可能

※同社試算による、小規模EC運営のモデルケース

必要な機能をまとめて担うことで、最大60%のコスト削減と運用品質の安定化を実現するとしています。

対応プラットフォームとテクノロジー活用

楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピング、Shopify、BASEなど主要ECモールに対応し、独自EC(ecbeingなど)にも柔軟に連携可能とのことです。

CX(顧客体験)・DX(業務デジタル化)・AI・RPAなどのテクノロジーを組み合わせ、業務効率と品質を両立するとしています。

  • AI対応:チャットボットによる24時間自動応答で機会損失を防止
  • RPA自動化:注文・在庫処理の自動化でスピードと精度を両立
  • CRM/MA連携:顧客データを統合管理し、リピート促進と顧客満足度を向上

導入事例(モデルケース)

事例1:従業員3名で化粧品ECを運営するA社(月商約800万円)では、受注処理と出荷対応、顧客対応に追われ、残業対応が常態化していました。「EC-BPOパッケージ」導入後は、受注処理時間を50%削減、問い合わせ対応を30%短縮。夜間対応が不要となり、空いた時間を商品開発に充てた結果、リピート率が15%向上したとのことです。

A社代表コメント(抜粋):「裏方業務を完全に委託できたことで、EC事業を"育てる時間"が生まれました。」

事例2:雑貨ECを運営するB社(月商500万円)では、まず「システム運用のみ(月5万円)」からスタート。3ヶ月後に受注処理業務・入出荷管理を追加し、現在は月25万円で運用中。段階的導入により、リスクを抑えながら効率化を実現しているとのことです。

競合サービスとの違い

比較項目 一般的なサービス サンクネット
業務設計 定型作業の部分代行中心 業務プロセス全体を設計・最適化して運用
システム連携 外部IT企業への別途依頼が必要 ITO+BPOの一体体制で完結
柔軟性 固定プランで対応範囲が限定的、全機能契約が前提 単一機能から全機能まで、シェアード~専用チームまで柔軟構築
対応範囲 受注・物流など一部業務 受注~販促~システム運用まで網羅

代表コメント

「『小規模EC事業者向けEC-BPOパッケージ』は、すべてを任せたい方にも、一部機能だけをアウトソースしたい方にも対応できる柔軟なBPOモデルです。受注処理やCSなど一部業務のみの外部化から、販促・システム運用を含む総合的な支援まで、事業フェーズに応じて柔軟に対応できます。サンクネットは、28年間の業務設計・運用支援の知見を、小規模事業者の現場にフィットした形で提供してまいります。」

― 株式会社サンクネット 代表取締役社長 片町 吉男氏のコメントです。

導入までの流れ

  1. お問い合わせ・ヒアリング(無料)
  2. 業務分析・最適提案(約1週間)
  3. 体制構築・業務移行(約2週間)
  4. 運用開始(最短3週間で稼働)

※システム移行やツール設定も同社がサポートし、導入負担を最小限に抑えることができるとのことです。

株式会社サンクネットについて

1997年の創業以来、一貫してアウトソーシング事業を推進する「業務設計・業務推進」のプロ集団です。ITO(ITアウトソーシング)およびBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)の領域で、コールセンター、物流センター、バックオフィスサポートなど多岐にわたるサービスを提供しています。企業のニーズと予算に合わせたフルカスタムメイドの体制構築を得意とし、お客様の最良のビジネスパートナーとなることを目指しているとのことです。

  • 本社所在地:東京都江東区木場1-3-1 MR木場ビル
  • 代表取締役社長:片町 吉男
  • 設立:1997年3月3日
  • 事業内容:ITアウトソーシング、ビジネスプロセスアウトソーシング

出典元:株式会社サンクネット プレスリリース

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