生成AI利用者の95.1%が「最終判断は人が行うべき」と回答、LINEヤフーが意識調査を実施

LINEヤフー株式会社が、直近1年間に生成AIを利用経験のある1,056名を対象として実施した「生成AI利用に関する意識調査」の結果を発表しました。

今回の調査では、回答者の95.1%が「生成AIにおける最終判断は人が行うべき」と考えていることが明らかになったほか、83.8%が「生成AIへ入力したデータが学習に利用される可能性を認識している」と回答しており、生成AI利用に関する高水準の規範意識とリテラシーが確認されています。その一方で、回答者の78.7%が「生成AI利用におけるセキュリティやプライバシー」に対して不安を抱えているにもかかわらず、52.0%の利用者が利用規約や注意書きを「確認しない」あるいは「確認したことがない」という実態が浮き彫りになっています。

生成AIのリスクについて理解し、慎重な姿勢を持っているものの、具体的な確認行動には結びついていない、認識と実際の行動との間のギャップが明確になった形です。

総務省のデータによれば、日本において何らかの生成AIサービスを「使っている(過去使ったことがある)」と回答した割合は、全体で26.7%、20代に限れば44.7%に達しています。生成AIの活用が拡大している状況の中、総務省は情報流出を防止するための行動として「規約」の確認と、規約変更時における変更箇所のチェックを推奨しています。

アンケート結果ハイライト

1. セキュリティやプライバシーへの不安を感じる人は78.7%

生成AI利用時に、セキュリティやプライバシーが気になることが「よくある」もしくは「ときどきある」と回答した利用者は78.7%となり、多数のユーザーが生成AIに対して不安を抱きながら利用している状況が浮かび上がっています。

2. 生成AIを利用する上で不安に感じることは「入力データの漏洩」で63.4%と最大

生成AI利用における具体的な不安要素としては、「自分が入力したデータの漏洩(63.4%)」が最多となり、情報の取り扱いに関する不安が顕著に表れる結果となっています。続いて「自身の利用において、誤った情報に気づかずに使ってしまうこと(47.3%)」や「生成AIへの依存(46.2%)」が挙げられています。

3. 生成AIが「事実と異なる回答をすること」への理解度は92.3%

生成AIが事実と異なる回答を出す可能性について、「十分理解している」もしくは「ある程度理解している」と回答した利用者は92.3%でした。生成AIによる誤回答のリスクについては、利用者の間で高い水準で認知されています。

4. 生成AIの回答を「他の情報源で再確認する」人は76.9%

生成AIの回答を他の情報源で再確認するかという質問に対し、「毎回確認している」もしくは「ときどき確認している」利用者は76.9%と高い水準となっています。

5. 「生成AIに入力したデータが学習に使われる可能性」の理解度は83.8%

入力内容が生成AIの学習に利用される可能性について、「十分理解している」もしくは「ある程度理解している」利用者は83.8%でした。データ流出への不安が強い一方で、学習への活用についても多くの利用者が認識していることがわかります。

6. 採用基準は「自分の知識・経験」による主観判断が最多

生成AIの回答を採用する基準については「自分の知識や経験と照らし合わせて判断」が46.4%で最も多く、個人の知識と経験に基づいた判断で採用している利用者が多い結果となっています。一方で、「他の情報源での確認」により採用する利用者は34.5%でした。

7. 生成AIによる文章や画像が「著作権侵害になる可能性」への理解度は79.0%

生成AIが作成した文章や画像が既存の著作物に酷似して権利侵害となる可能性について、「十分理解している」もしくは「ある程度理解している」利用者は79.0%と高い水準で理解が進んでいる結果となっています。

8. 生成AIの最終判断は「人が行うべき」と考える人は95.1%

生成AI利用時に最終的な判断は人が行うべきかという質問に、「そう思う」もしくは「どちらかといえばそう思う」と回答した利用者は95.1%に達しています。生成AIに過度に依存せず、自らが責任を持つという高い規範意識が明らかになっています。

9. 利用規約や注意書きを確認していない人は52.0%

生成AI利用時に規約や注意書きを「あまり確認しない」もしくは「確認したことがない」と回答した利用者は52.0%となっています。セキュリティやプライバシーへの不安を多くの利用者が感じている一方で、利用規約の確認など具体的な行動との間にはギャップが存在することが判明しています。

アンケート結果グラフ

調査結果グラフ1
調査結果グラフ2
調査結果グラフ3
調査結果グラフ4
調査結果グラフ5
調査結果グラフ6
調査結果グラフ7
調査結果グラフ8
調査結果グラフ9

LINEヤフー「責任あるAIへの取り組み」

LINEヤフーでは、ユーザープライバシーの保護と適切な情報管理を徹底し、AI倫理基本方針に基づいて様々なAIをサービスや開発に幅広く活用しています。特に生成AIに関しては、日本で最も活用している企業を目指し、従業員が活用するための技術基盤や利用環境の構築・整備を進めています。同社は生成AI活用による業務効率化や、より利便性の高いサービスのユーザー提供等を通じて、中長期的な収益の拡大を目指しています。

(参考)総務省「生成AI活用に当たって注意すべきポイントは?」より

総務省資料1
総務省資料2

アンケート概要

調査主体:LINEヤフー株式会社
調査名:生成AI利用に関する調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2026年1月16日〜1月20日
対象:過去1年以内に生成AIサービスを利用したことがある人
回答者数:1,056人

※表/グラフ中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合があります。

『「WOW」なライフプラットフォームを創り、日常に「!」を届ける。』をミッションに掲げるLINEヤフーでは、今後もユーザーに安全安心にサービスを利用してもらうための様々な取り組みを推進していくとしています。

出典元:LINEヤフー株式会社 プレスリリース

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