2025年9月度テレビCM放送回数ランキング、リクルートが上位独占 - SMN株式会社が調査発表

テレビCMメタデータの生成・販売を通じてマーケティング支援を展開するSMN株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:原山直樹)が、2025年9月度の主要5大都市圏における地上波およびBS放送でのテレビCM放送回数調査の結果を発表しました。

この調査によると、リクルートホールディングスが複数の広告で上位にランクインするなど、業界動向を反映した興味深い結果が明らかになっています。

調査概要

本調査は、2025年9月1日から9月30日までの1ヶ月間を対象期間とし、5大都市圏(東京、大阪、愛知、福岡、北海道)の地上波25局およびBS放送6局で放映されたテレビCMを分析対象としています。なお、番組宣伝は除外されています。

調査方法としては、SMN株式会社が保有する動画認識エンジンを活用したテレビCM自動認識システムによって取得した放送履歴情報をベースに集計・分析が行われたとのことです。

2025年9月度 テレビCM放送回数ランキング総合結果

2025年9月のテレビCM放送回数ランキングでは、リクルートホールディングスが目立つ結果となりました。同社は「カーセンサー」で1位、「スーモカウンター」で2位を獲得し、さらに7位には「Airレジ オーダー」が新たにランクイン。これにより、上位20位内に計3つの広告枠を占める結果となったことが報告されています。

3位に登場したイーデザイン損害保険「東京海上ダイレクト」は、10月に予定されている社名変更を前に、認知度向上を目指した大規模な広告出稿を行ったものと分析されています。

また、ふるさと納税関連では、アイモバイルの「ふるなび」が9位、さとふるの「ふるさと納税『さとふる』」が19位にランクイン。これは10月から実施される寄付ポイント還元の規制強化を前に、駆け込み需要を見込んだ集中的な広告展開を行った結果と考えられます。

エリア別テレビCM放送回数ランキング

総合ランキングで1位・2位を獲得したリクルートホールディングスの「カーセンサー」と「スーモカウンター」は、東京以外の主要エリアでも上位にランクインし、全国的な広告展開の強さを示しています。

一方で、地域別の特色も見られました。大阪・名古屋エリアでは「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」が2位に、福岡では「ハウステンボス」が2位にランクインするなど、各地の主要な観光・レジャー施設が積極的な広告出稿を行っていることが分かります。

以下、エリア別のランキング結果を紹介します。

東京エリアのランキング

2025年9月度 エリア別テレビCM放送回数ランキング(東京)

大阪エリアのランキング

2025年9月度 エリア別テレビCM放送回数ランキング(大阪)

愛知(名古屋)エリアのランキング

2025年9月度 エリア別テレビCM放送回数ランキング(愛知)

福岡エリアのランキング

2025年9月度 エリア別テレビCM放送回数ランキング(福岡)

北海道(札幌)エリアのランキング

2025年9月度 エリア別テレビCM放送回数ランキング(北海道)

BSテレビ放送のランキング

2025年9月度 テレビCM放送回数ランキング(BS)

テレビCMメタデータシステムについて

SMN株式会社が提供するテレビCMメタデータは、動画認識エンジンを活用したシステムを使用して生成されています。このシステムでは、全国主要都市の放送をリアルタイムで解析し、テレビCMの放送履歴データを作成しているとのことです。

同システムは約20年間の運用実績があり、現在では10万件を超えるCMメタデータと5000万件以上の過去放送履歴データが蓄積されています。このデータベースは、テレビ広告分野における貴重な情報資産となっています。

生成されるデータの即時性の高さは、Web広告の掲出トリガーとしても活用されており、マスメディアとインターネット広告をつなぐ架け橋としての役割も果たしています。

さらに、日々蓄積される膨大なデータは、企業の自社CM放送確認や競合他社の出稿状況調査にとどまらず、Web広告データ、購買データ、スマートテレビから取得できる視聴ログデータなどの様々なビッグデータと組み合わせたクロスメディアのマーケティング分析にも活用されているそうです。

これらのデータ活用により、より効果的なマーケティング戦略の立案や広告効果測定の精度向上が可能となっています。企業のマーケティング担当者にとって、自社の広告戦略を最適化するための重要な指標として機能しているとのことです。

SMN株式会社について

SMN株式会社は2000年3月に設立され、高度な技術力をベースにマーケティングテクノロジー事業を展開している企業です。同社は「技術力による、顧客のマーケティング課題の解決」を企業理念として掲げ、ビッグデータ処理と人工知能のテクノロジーを連携させながら進化を続けています。

現在、同社はDSP「Logicad」、マーケティングAIプラットフォーム「VALIS-Cockpit」、テレビ視聴データ活用広告配信サービス「TVBridge」など、マーケティングに関する様々な課題解決を実現するサービスを提供しています。

今回発表された調査結果のように、テレビCMメタデータの生成・分析を通じて、企業のマーケティング活動の最適化を支援していることがわかります。これらのサービスによって、従来のマスマーケティングとデジタルマーケティングの融合を促進し、より効果的な広告コミュニケーション戦略の実現に貢献しています。

テレビCMと他のデジタルメディアの連携がますます重要視される中で、SMN株式会社の提供するソリューションは、企業のマーケティング担当者にとって大きな支援ツールとなっています。リアルタイムでのデータ収集と分析機能により、広告効果の最大化と投資効率の向上を実現可能にしているとのことです。

出典元: SMN株式会社 プレスリリース

コマースピックLINE公式アカウント

コマースピックメルマガ