
株式会社デジタルガレージ(東証プライム 4819、東京都渋谷区に本社を置き、代表取締役兼社長執行役員、グループCEOは林 郁、以下「デジタルガレージ」と称します)は、その子会社である株式会社DGビジネステクノロジー(本社:東京都渋谷区、代表取締役兼社長執行役員は清水 和徳、以降「DGBT」デジタルガレージテクノロジーと呼称します)と共同で、企業が直面する業務上のさまざまな課題に応じて最適なAIソリューションを選択できるハイブリッド型AIパッケージ「DG AI Drive」の提供を開始することを発表しました。
「DG AI Drive」は、マーケティング業務の効率化および高度化を図ることを目指した、ハイブリッドかつオールインワンのAIパッケージです。今回、第一弾としてAIを活用した「広告運用自動化ソリューション」と、AIとクリエイターの力を融合させた「ビジュアル制作サービス」の2つのAIサービスを展開するとのことです。
今後、このパッケージはさらに多様なAIソリューションを統合的に提供し、企業のマーケティングDXを多角的にサポートするプラットフォームとして成長していく予定です。
背景
総務省が公開した「令和7年版情報通信白書」によると、日本国内の企業におけるAI活用方針の策定率は49.7%に達しています。しかしながら、実際の業務においてAIを定着させることやその導入効果を見極めることには依然として課題があり、業務のどの部分にAIを適用すべきか、リソースやスキル不足が壁となっていることが明らかにされています。
EC・コマース関連の事業者においては、マーケティングのさまざまな領域で効率化や高度化を求める声が高まっているものの、限られたリソースやノウハウの不足からデジタル化、自動化が進まない事例が見受けられます。また、AIを導入する過程でも、業務フローへの定着や申請負担、さらに導入効果を確認することが難しいという課題が浮き彫りになっています。
このような状況を考慮し、デジタルガレージグループでは、業務や目的に応じて最適なAIを選択可能な柔軟な仕組みと、質の高いサービスを提供するためのプロフェッショナル人材による管理体制を強化し、「現場で本当に役立つAI」を一括して提供するパッケージ「DG AI Drive」を開発しました。
ハイブリッド型AIパッケージ「DG AI Drive」の概要
「DG AI Drive」は、マーケティング業務の効率化と高度化を実現するためのハイブリッド型オールインワンAIパッケージです。このたび第一弾として、広告クリエイティブの自動生成と最適化を行う「広告運用自動化ソリューション」と、AIが生成する技術を用いてデザイナーが手がけるクリエイティブを組み合わせる「ビジュアル制作サービス」の2つのAIサービスをお披露目いたします。
このパッケージを導入することで、広告制作や運用にとどまらず、企画、分析、施策の実行などマーケティング業務全般におけるAI活用が促進され、省力化、加速、コストの最適化が実現可能です。多くの事業者が直面しているリソースやノウハウ不足の課題を補い、業務に定着した成功につながる“現場密着型DX”を実現いたします。
① 広告運用自動化ソリューション
ブランドのデジタルコンテンツを資産として一元管理することが可能であり、データの管理、分析、提案、クリエイティブの生成、配信および承認までの広告運用プロセスをAIが全自動で最適化します。
広告クリエイティブのインサイト分析から多様なテンプレートの作成、テキストや画像の差し替えによるパターンの一括生成、動画制作、リサイズ、配信承認に至るまでを自動化いたします。運用を繰り返すたびにAIが学習を行い、広告効果の最大化を図る手助けを行います。これにより、複雑な広告運用業務も自動化され、多人数での多様なクリエイティブ制作と運用を持続的に行えるようになるでしょう。

② ビジュアル制作サービス
デザイナーの表現力や監修とAIが生成する技術を組み合わせた、大変効率的に高品質なビジュアル制作を実現するソリューションです。元となる商品画像をAIを用いてバリエーション分けし、それに対する色調整やレタッチをデザイナーが行い、各チャネルに最適化された画像を迅速に提供することが可能です。従来、撮影準備から納品にかけて約35時間かかったプロセスを、最短で約2時間にまで短縮し、最大で94%の工数削減が可能となる見込みです。
さらに、撮影準備や外部手配を行う必要なく、少人数でも高品質なビジュアルを迅速かつ低コストで大量に制作することが可能となり、ECやデジタルマーケティングの分野におけるクリエイティブ制作を大幅に効率化できると考えられます。

今後の展開
デジタルガレージグループでは「DG AI Drive」におけるサービスラインナップを拡大し、広告運用やビジュアル制作だけでなく、AIを活用した効果予測やリサーチ、分析など、マーケティングの全過程を支援するソリューションを順次展開していく予定です。また、コマース領域で培った実績を基に、コマース以外の業界にも展開可能なプラットフォームへと進化させ、企業におけるAIを活用したDXを後押ししていく所存です。
当社グループは、決済、データ、テクノロジーを融合した戦略「DG FinTech Shift」に基づき、各事業セグメントの連携を一層深めています。「DG AI Drive」におきましても、グループのGlobal Investment Incubation(GII)セグメントが持つ有力なスタートアップとのネットワークや投資機能を活用し、決済プラットフォームを軸としたPlatform Solution(PS)事業の成長を促すグループシナジーを生み出しております。
DGBTでは、コマース関連事業者の売上向上と業務効率化を支援するために、EC向けのマーケティングサービス「NaviPlusシリーズ」や不正検知サービスなど、各種ソリューションにAI機能の強化を進めております。今後も、グループ全体でAIやデータサイエンスの先進的な技術を社会に実装し、国内外のテクノロジーパートナーとのコラボレーションや自社開発を通じて、EC分野でのAI活用をさらに加速させ、事業者の競争力を強化し続けてまいります。
出典元:株式会社デジタルガレージ プレスリリース