BitStar社が2025年インフルエンサーパワーランキングを発表 - SNSプラットフォーム横断のAI解析でトレンドを可視化

インフルエンサーマーケティングプラットフォームを中心に様々な事業を展開する株式会社BitStar(本社:東京都渋谷区、代表取締役 社長執行役員CEO:渡邉拓)が、独自のインフルエンサーマーケティングプラットフォーム「BitStar Database」のデータを活用した「2025年インフルエンサーパワーランキング」を発表しました。このランキングは2025年1月1日から11月30日までの期間における動画クリエイターやチャンネル、PR投稿の実績を分析したものです。

同ランキングは、「BitStar Database」に蓄積されたSNSデータをAIで解析し、投稿データの分類やトレンド抽出などを行うことでレポート化されています。YouTube・Instagram・TikTokといった主要プラットフォームを横断的に分析することで、2025年のSNSトレンドを多角的に可視化しているとのことです。

また、同社によると「BitStar Database」は、2025年12月時点でSNSアカウント登録数が400万件を突破しています。TikTokの詳細分析や海外地域分析、多言語対応などの機能拡張も進められており、より精緻な分析基盤として進化を続けているとのことです。

2025年インフルエンサーパワーランキングの概要

今回のランキングでは、以下7つのカテゴリを通じて、2025年のSNS動向が整理されています。

  1. YouTube チャンネル総再生回数ランキング
  2. YouTube 動画再生回数ランキング(ショート動画除く)
  3. YouTube 新規開設チャンネルランキング
  4. YouTube PR(タイアップ)動画ランキング
  5. Instagram PR(タイアップ)リールランキング
  6. TikTok PR(タイアップ)動画ランキング
  7. TikTok 使用楽曲ランキング

YouTube チャンネル総再生回数ランキング(通常動画)

スポーツ・エンタメ・音楽といった"大型コンテンツ"が再生数を牽引

このカテゴリでは、リアルタイム性の高いスポーツコンテンツや、強固なファンダムを持つエンターテインメント・音楽チャンネルが上位を占める結果となりました。この傾向からは、YouTubeが「気軽に流し見する場」から「明確な目的をもって視聴する場」へと進化していることが読み取れます。

YouTube動画総再生回数ランキング(ショート動画を除く)

"作品性"と"構成力"が評価されるフェーズへ

上位には、企業やアーティストによる高品質な映像作品が多くランクインしています。単なる話題性だけではなく、世界観やストーリー性など「最後まで見せ切る設計」が再生数を大きく左右する傾向が見られました。通常動画が"作品体験の場"として定着しつつあることをうかがわせる結果となっています。

YouTube 新規開設チャンネルランキング

新規チャンネルは「プロクオリティ」と「ジャンル特化」の二極化が鮮明に

このカテゴリでは、音楽・アイドルなど強力なバックアップを持つ公式チャンネルと、グルメやドキュメンタリーなどテーマを絞った特化型チャンネルが上位にランクインしました。「誰がやるか」と「何を見せるか」が明確なチャンネルほど、短期間で成長する傾向が見られています。

YouTube PR(タイアップ)動画ランキング

「生活課題の解決」を軸に成果を拡大

上位には、食品・WEBサービス・ガジェットといったジャンルの動画が目立ちました。これらに共通するのは、単なる商品紹介ではなく、「時短」「効率化」「使う理由」をクリエイター視点で語っている点です。PRは広告ではなく、"納得できる情報コンテンツ"として受け取られる設計が重要になっていることが分かります。

Instagram PR(タイアップ)リールランキング

Instagramでは"ライフハック型PR"が圧倒的支持

日用品・生活密着型商材が上位を占め、特に「時短」「手間削減」「QOL向上」といった文脈で紹介されたリールが高い再生数を記録しました。Instagramは、商品を"映える存在"としてだけでなく、「日常を便利にするアイテム」として伝える場へと進化していることが示されています。

TikTok PR(タイアップ)動画ランキング

TikTok PRは、業種を問わず"文脈設計"が成果を左右

食品・日用品・美容・ECサービスなど、多様なジャンルがトップ10にランクインしました。成功しているタイアップに共通するのは、単なる「広告」としてではなく、クリエイターの個性を活かした"コンテンツとして成立していること"です。「Vlog形式」「検証・レビュー動画」「日常のワンシーンを切り取った表現」といった手法を通じて、広告色を抑えながら「役立つ」「楽しい」「真似したい」と感じさせる設計がなされています。これが再生数の拡大とブランド認知の向上を同時に実現する鍵となっているようです。

TikTok 使用楽曲ランキング

音楽は「聴くもの」から「使う素材」へ

上位には、ダンス楽曲ではなく、動画の演出効果を高めるBGMが並びました。音源は、動画のオチや感情表現を補完する"演出装置"として機能しており、TikTokにおける音楽消費の変化が顕著に表れています。特に「天国と地獄」は2位以下に3倍以上の差をつけて1位となり、コミカルな失敗やハプニング、緊張感のある工程を引き立てる"文脈を持った楽曲"として、言語の壁を越えて世界中で使われ続けているとのことです。

2025年 インフルエンサーパワーランキング 全体総括

コンテンツは「個」から「プロ・組織」の時代へ。マーケティングは「憧れ」より「解決(タイパ)」が鍵を握る結果に

2025年のソーシャルメディアシーンは、プラットフォームごとの役割分化が明確になり、視聴者のコンテンツ消費行動が一段と洗練された一年となったと、同社は分析しています。「BitStar Database」に蓄積されたソーシャルデータをAI解析した結果、今年の動向を象徴する三大トレンドとして、以下の点が浮き彫りになったとのことです。

1. コンテンツのプロクオリティ化 −「YouTubeクリエイター」と「プロフェッショナル」の境界消失

YouTubeでは、日本人メジャーリーガーの活躍を伝えた「SPOTVNOW」をはじめ、映画監督・是枝裕和氏を起用した「Apple Japan」、そして「Snow Man」「Mrs. GREEN APPLE」などのアーティスト勢がランキング上位を占めました。かつての"素人発の企画"が主流だった時代から、現在はテレビや映画に匹敵する予算・技術が投入された完成度の高い映像作品を楽しむプラットフォームへと大きくシフトしています。一方、新規開設チャンネルランキングでは、音楽・エンタメ領域における大型プロジェクト型の成功と並行して、特定ジャンルを深掘りする「特化型」や「ドキュメンタリー型」チャンネルも支持を集めました。視聴者が量より質を重視し、より信頼性と没入感のある情報・映像体験を求めていることが明確に表れた結果と言えます。

2. 実利・タイパ志向の消費行動 -「生活課題の解決」が最強のマーケティングコンテンツに

企業タイアップ(PR)においては、YouTubeの「ナッシュ」、Instagramの「P&G(ファブリーズ・アリエール)」が圧倒的な強さを見せました。共通項は「タイパ(タイムパフォーマンス)」と「生活の効率化」です。華やかな世界観への憧れよりも、「食事の手間を省く」「洗濯を楽にする」といった、日常の切実な課題を解決するソリューションが、クリエイターの言葉(生活の知恵)を通じて語られることで、視聴者の深い共感と購買意欲を喚起しました。TikTokにおいても、菓子や日用品が「日常の楽しみ」や「ライフハック」として再解釈され、広告であることを超えてコンテンツとして消費される傾向が強まっています。

3. 音源の機能的消費 - 音楽は「聴く」ものから「使う」素材へ

TikTokの使用楽曲ランキングでは、定番曲である「天国と地獄」が2位以下に3倍以上の差をつけて圧倒的1位となりました。この結果は、TikTokにおける音楽の役割が、楽曲そのものの流行を追うものから、動画の展開やオチを成立させる「演出装置(素材)」へと進化していることを象徴しています。コミカルな失敗やハプニング、緊張感のある工程を引き立てる"文脈(コンテキスト)を持った楽曲"が、言語の壁を越えて世界中で使われ続ける構造は、ショート動画特有の消費文化をより強固なものにしました。2025年は、音楽が主役ではなく、映像表現を補完・加速させるサウンドデザインとしての価値が、これまで以上に重要視された一年だったと言えます。

同社の分析によれば、視聴者は「話題だから見る」のではなく、「自分にとって意味があるか」を基準にコンテンツを選択しているとのことです。2025年は、文脈設計・世界観・生活との接続が、成果を左右する一年となったようです。

「BitStar Database」について

同社が独自開発する「BitStar Database」は、AIとビッグデータ解析を駆使し、SNS上のインフルエンサーに関するフォロワー属性、エンゲージメント指標、コメント傾向などを多角的に可視化する、日本有数規模のソーシャルデータベースです。対応プラットフォームはYouTube/TikTok/Instagram/Xとなっています。

企業のマーケティング担当者や広告代理店が、PR戦略立案からキャスティング、SNS運用までをデータドリブンで実施できるよう支援しているとのことです。

株式会社BitStarについて

株式会社BitStar (ビットスター)は、「感情を動かす。世界を動かす。」をミッションに掲げ、インフルエンサーマーケティングプラットフォームを中心に、エージェンシーやプロダクション、コンテンツスタジオ、P2Cビジネスなど様々な事業を展開しています。同社のインフルエンサーデータベース「BitStar Database」は累計アカウント数400万件を超え、約5,000名以上の方に利用されています。

自社で抱えるビックデータとAIを活用した企業とインフルエンサーのマッチングプラットフォーム「BitStar Match」は、手間のかかるインフルエンサー選びをスマートにすることを実現しています。累計資金調達額は40億円を超え、日本国内に加えインドネシアにも拠点を設立しグローバル展開も加速させているとのことです。

同社は、ロングテールクリエイターの可能性をデータとテクノロジーで最大限に引き出し、ソーシャルメディア時代の新たな産業・文化を創造していくことを目指しています。

所在地:東京都渋谷区渋谷2-22-3 渋谷東口ビル10F
代表者:代表取締役 社長執行役員CEO 渡邉 拓
設立:2014年7月

出典元:株式会社BitStar プレスリリース

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