【リユースの日】ブルースカイランドリー、子ども服リユースブースを全国156店舗に拡大 - 地域で循環する「もったいない」の輪

8月8日は「リユースの日」です。これは一般社団法人日本リユース業協会がリユースの普及啓発を目的に制定した記念日で、数字の「8」が無限大(∞)の記号に似ていることから、"モノが人から人へと循環する"リユースの本質を象徴する日とされています。

株式会社ジーアイビー(本社:名古屋市中区、代表取締役:鈴木 衛)が運営するコインランドリー「ブルースカイランドリー」では、2025年8月現在、全国156店舗で子ども服リユースブースを展開しています。『"もったいない"が誰かのために。』をスローガンに、着られなくなった子ども服を地域で循環させる取り組みを進めており、子育て世帯の助け合いや地域コミュニティの活性化、さらには衣類の再利用による環境負荷軽減にもつながっているとのことです。

店舗に設置された子ども服リユースブース店舗に設置された子ども服リユースブース

物価上昇・少子化・SDGs―リユース・子ども服・コインランドリー業界の動向と社会的背景

世界的に持続可能な社会の実現や環境負荷軽減への関心が高まっている中、「リユース」や「循環型消費」は新たな社会潮流となっています。特に子ども服は成長による買い替えサイクルが短く、「捨てるにはもったいない」という声から、再利用やシェアのニーズが拡大しています。衣服のリユースは、廃棄衣類の削減だけでなく、地域コミュニティのつながり強化にも貢献しています。

業界全体でもSDGs(12.つくる責任 つかう責任)を意識したサービスが拡大し、「服を捨てずにつなげる」という意識が社会に浸透してきています。

SDGs(12.つくる責任 つかう責任)SDGs(12.つくる責任 つかう責任)

また、子ども服業界は少子化の進行や短期間しか着られない衣類の大量廃棄、「長く使えない・すぐサイズアウトする」という特性に加えて、近年の物価上昇による家計負担の増大も課題となっています。

一方、コインランドリー業界は価格競争の激化やサービスの差別化が求められる中で、キャッシュレス決済やアプリ導入など、利便性の高い店舗づくりが進んでいます。市場規模は2013年の835億円から2024年には1,219億円へと拡大し、店舗数もこの20年で2倍となる23,000店舗に増加しています。

共働き世帯の増加や家事負担の軽減・時短ニーズの高まりを背景に、「新しい生活インフラ」としての役割が広がっています。さらに、花粉・PM2.5や異常気象による外干しリスク回避、高温乾燥によるダニ・アレルギー対策といった衛生面での需要拡大も後押ししています。

コインランドリー市場の背景コインランドリー市場の背景

こうした時代の流れの中、フリマアプリなどによる個人間取引(CtoC)も一般化していますが、ブルースカイランドリーの「子ども服リユースブース」は、地域の中で気軽に衣類を循環させる"コミュニティの場"として生まれた新たな取り組みです。

わずか3年で全国156店舗へ拡大―"もったいない"を地域で循環させる子ども服のリユースブース

ブルースカイランドリーでは2015年の1号店オープン以来、「コインランドリーのあるライフスタイル」を提案してきました。単なる"洗濯場の提供"から、地域をつなぐ「快適な暮らしを支えるランドリー」へと進化を続けているとのことです。

災害対応型ランドリー(全国248店舗/59自治体及び自治会と災害協定締結)、布団ケア、キャッシュレス決済など、"快適な暮らし"と"地域の支え合い"を両立する多様なサービスを展開しています。そのひとつが子ども服リユースブースの全国拡大です。

子ども服リユースのサイクル子ども服リユースのサイクル

全国156店舗に設置されたリユースブースを通じて、ご家庭で不要になった子ども服を回収・提供しています。「不要になった服を持ち寄り、必要なご家庭が自由に持ち帰れる」仕組みを運営しており、サイズアウトした服や小物(70~160cm/バッグ・帽子等)を持ち込むと、スタッフが洗濯・検品したうえで店頭に陳列します。営業時間中ならどなたでも必要な分だけ持ち帰ることができ、地域の子育て世帯同士で「もったいない」を「誰かのために」つなげています。

子ども服リユースブースの設置店舗数推移子ども服リユースブースの設置店舗数推移

このプロジェクトは2022年のスタートからわずか3年で全国156店舗に拡大(2025年8月末時点)しました。コインランドリーを通じて"支え合いの輪"が全国へと広がっています。

子ども服を処分するタイミングの1つが洗濯前後―コインランドリーで子供服のリユース活動を実施する理由

ブルースカイランドリーがコインランドリーで子ども服のリユース活動を実施する理由としては、以下のような点が挙げられます。

  • 来店されるお客様の7割以上が主婦層やファミリー層であること
  • その中でも小さなお子様のいるご家庭の利用が多いこと
  • 子ども服を処分するタイミングの1つが洗濯前後であること
  • 早朝-深夜まで営業しているため時間を気にせず様々なライフスタイルに対応できること
  • 無理せず、気軽にアクション(助け合い)ができる環境であること

リユースブースの仕組みと地域コミュニティへの効果

リユースブースの仕組みは、以下のようになっています。

  • リユースブースは店舗の営業時間内であればどなたでも無料で受け取り・回収が可能(在庫状況により変動)
  • 70~160cmの衣類や小物が対象
  • スタッフが検品・洗濯し清潔な状態で陳列

フリマアプリなど個人間取引も一般化する中、"顔の見える地域で"気軽にシェアできることが子育て世帯にとって安心材料となっています。「もったいない」が「誰かのために」変わる場所として、店内には利用者からの感謝や応援の声も数多く寄せられているそうです。

お客様からは以下のような声が寄せられています。

  • 「捨てるしかないと思っていた。良い取り組みですね」
  • 「家計的にも助かるし、地域の支え合いが感じられる」
  • 「リユースのためだけにランドリーに来店するようになった」
  • 「地域でこういう活動がもっと広がればいいな」
  • 「自分が寄付した服を、違うお子さんが着ているのを見てうれしかった」

また、店舗スタッフからも次のような声が上がっています。

  • 「お子様連れのお客様に喜ばれました」
  • 「回収も増加し、地域の方に認知されているように感じます」
  • 「ほぼ毎日のように受け取りがあるので需要があると思います」
  • 「(季節)衣料を入れ替えた所、反響があったので嬉しかったです」
  • 「お問い合わせが増え、興味を持っていただけている実感があります」

今後の展開と目指す姿

株式会社ジーアイビーは2028年までに全国500店舗への拡大、原則すべての新規店舗で子ども服リユースブース設置を目指しているとのことです。

今後もSDGsに貢献する社会価値創造企業として、地域に根ざした"支え合い"の仕組みを広げ、コインランドリーを「洗濯だけでなく、暮らしを豊かにする場所」へと進化させていく方針だと発表しています。

この取り組みは、単なるリサイクルや廃棄物削減だけでなく、地域コミュニティの活性化や子育て世帯の経済的負担軽減など、様々な社会課題の解決にも貢献しています。コインランドリーという生活に密着した場所から始まる小さな支え合いが、持続可能な社会づくりにつながっていくという好例と言えるでしょう。

今後もブルースカイランドリーの子ども服リユースブースは、地域の子育て世帯を支える大切な存在として、その活動の輪を広げていくことが期待されます。

出典元:株式会社ジーアイビー プレスリリース

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