
IRISデータラボ株式会社は、導入企業800社を突破したコミュニケーションECアプリ「Atouch」に、LINEで再入荷の通知を送付する「再入荷通知機能」と、誰でも迷わず開店できる「開店ボタン機能」の2つの機能を新たに実装したことを発表しています。これらの機能により、出店者は在庫切れによる機会損失を減らすことができるほか、準備不足によるトラブルを防止することが可能になります。
この記事の目次
再入荷通知機能のメリット

- 通知から即購入まで完結
再入荷通知そのものが商品詳細の役割を持っており、顧客がタップするだけで購入に直結します。購入導線が最短化されているため、売上に直結しやすい仕組みとなっています。
- 面倒な配信作業は不要
在庫状況に連動して自動で配信される仕組みのため、店舗側が手動で再案内する必要がありません。人的リソースを使わずに売上チャンスを回収できるのが大きな特徴です。
- 販売チャンスを逃さない「仕組み化」
商品の入荷のたびにリストに配信し続けることができるため、一度設定すれば長期的に売上機会を確保することができます。このような自動化により、販売機会の最大化を実現します。
開店ボタン機能のメリット

- 開店前のやり残しをゼロにできる
開店に必要な設定状況(商品登録やLINE接続など)を自動でチェックする機能が備わっています。これにより、準備不足によるトラブルを未然に防止することができます。
- 誰でも迷わず開店できる
開店に必要な条件をすべて満たすと「開店ボタン」が表示されるため、どのタイミングで開店できるかが明確になります。操作もシンプルでわかりやすく設計されているのが特徴です。
- 開店後の行動もナビしてくれる
開店完了後に推奨される設定のガイドが表示されるため、次にやるべきことが明確になります。これにより、運用スタート時の不安や戸惑いを軽減することができます。
- 担当者のスキル差が店舗運営に影響しない
担当者の経験やスキルに関わらず、誰でも同じ流れで開店から運用が可能になります。これにより、店舗運営の属人化を防止し、安定した運営が実現できます。
同社は今後も引き続き、「Atouch」利用事業者のさらなる利便性向上を目指し、サービスの改善や機能強化に精力的に取り組んでいく方針とのことです。
「Atouch」サービス概要
「Atouch」はLINEのトーク画面で商品を選んでそのまま決済まで完了できる便利な機能を備えたシステムです。買い物客にストレスフリーな購買体験を提供することで、事業者の売上機会の逸失を防ぎ、売上向上をサポートします。

IRISデータラボ株式会社について
IRISデータラボ株式会社は、2020年より政府や自治体向けにLINEヤフー株式会社と協力し、コロナ対策のLINE公式アカウントを多数サポートしてきた実績があります。
その経験を活かし、2022年10月にLINE公式アカウントAPIツール「Atouch(アタッチ)」をリリースしました。トーク画面上で商品案内から決済まで完結できる"接客型EC"として、業種・業態・地域を問わず幅広い事業者から選ばれています。
2025年には日本郵政キャピタル株式会社をリード投資家とする資金調達を実施しています。これを機に、都市部の専門店から地方の農家まで、あらゆる規模の事業者の販売支援を加速し、「誰もが迷わず始められるEC」のインフラ化を目指しているとのことです。
また同年、行政DX推進における実績が評価され、LINEヤフーの「Govtech Partner(行政支援パートナー)」に登録されました。現在、導入企業は800社を突破しており、リアルとデジタルをつなぐコミュニケーションECの仕組みで、全国の販売現場の成果創出に貢献しています。
新機能導入の背景
ECサイト運営において、在庫切れは大きな機会損失となります。「Atouch」の再入荷通知機能は、この課題を解決するために開発されました。また、EC店舗の開設時には準備不足によるトラブルが発生しやすいという課題がありました。開店ボタン機能はこの問題を解決し、スムーズな開店をサポートします。
これらの機能は、ユーザーからのフィードバックを元に開発されており、実際の現場の声に応える形で提供されています。特に中小規模の事業者にとって、専門知識がなくてもECを始められる環境を整えることで、デジタル化の障壁を下げる効果が期待されています。
再入荷通知機能の詳細
再入荷通知機能は、在庫切れになった商品に対して顧客が「再入荷を通知して欲しい」と登録できる仕組みです。商品が再入荷されると、自動的にLINEでメッセージが送信されます。
通常のECサイトでは再入荷通知を受け取った後、改めてサイトにアクセスして購入手続きを行う必要がありますが、「Atouch」の場合は通知そのものが商品詳細を兼ねており、そのままLINE上で購入まで完結できます。
この仕組みにより、顧客の購買意欲が高いタイミングでの購入導線が確保でき、再入荷商品の販売率向上につながります。また、事業者側も再入荷時に顧客一人ひとりに連絡する手間が省け、効率的に販売機会を確保できます。
開店ボタン機能の活用方法
開店ボタン機能は、EC店舗を開設する際の一連の流れをシステム化したものです。具体的には以下のステップで利用します。
- 必要な商品情報を登録する
- LINE公式アカウントとの連携を設定する
- 上記の準備が整うと「開店ボタン」が表示される
- ボタンをクリックして開店手続きを完了させる
- 開店後に推奨される追加設定のガイダンスが表示される
この機能により、EC運営の経験が少ない事業者でも、必要な準備を漏れなく行ってから開店することができます。また、運営開始後も次にやるべきことが明確にガイドされるため、効果的な店舗運営に繋がります。
特に、担当者が変わっても同じ品質で店舗運営ができる点は、多店舗展開や組織内での引き継ぎがスムーズになるメリットがあります。
今後の展開
IRISデータラボ株式会社は、「Atouch」の機能をさらに拡充していく計画です。特に、LINE活用の利便性をさらに高め、リアル店舗とのシームレスな連携を強化する方針を示しています。
また、全国800社以上の導入事例から得られたデータを活かし、業種別の最適な運用方法の提案なども行っていく予定とのことです。デジタル化が進む小売業界において、「Atouch」は特に中小事業者のDX推進を後押しするサービスとして、今後も進化を続けていくことが期待されています。
会社概要
会社名:IRISデータラボ株式会社
設立:2019年3月5日
住所:107-0062 東京都港区南青山2-7-30 ムラハンビル1階
代表取締役:安達教顕
出典元: IRISデータラボ株式会社 プレスリリース