アジャイルメディア・ネットワーク、大泉書店のTikTok Shop出店を全面支援 - 書籍×ショート動画の新たな購買体験を創出

アジャイルメディア・ネットワーク株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:藤原宏樹、東証グロース:6573、以下「AMN」)が、株式会社大泉書店(本社:東京都港区、以下「大泉書店」)の「TikTok Shop」出店に際し、同社のTikTok出店および運用支援を全面的に開始したことが発表されました。

背景と狙い

大泉書店は、1946年に新潮社の関連企業として創業し、1951年に法人化された実用・児童書の専門出版社です。創業以来、「ペン字の書き方」「手紙百科」など数多くのロングセラーを生み出し、実用書分野の草分け的存在として出版活動を展開してきました。

現在では、手紙・スピーチ・冠婚葬祭・料理・健康・園芸・スポーツ・音楽・趣味・子供向け書籍・手話・英会話・ビジネス書など、幅広いジャンルにわたる出版を手がけており、生活に寄り添う知識と情報を提供する出版社として、多くの読者に支持されています。

近年では、性暴力やジェンダー、LGBTQなど性に関する社会的関心の高まりを背景に、「子どもへの性教育」をテーマにした絵本への需要が急増しています。

中でも大泉書店が発行した『はじめての「からだ」と「性」のえほん だいじ だいじ どーこだ?』は、"プライベートパーツの大切さ"を子どもにも分かりやすく伝える内容で大きな反響を呼び、累計発行部数40万部を突破する異例のベストセラーとなりました。

通常、絵本市場では「1万部でヒット」と言われる中、この数字は業界平均を大きく上回る実績であり、保育・教育・医療・行政などの分野でも広く活用されています。

こうした社会的意義と市場ニーズを背景に、今後の動画メディアと教育系コンテンツの融合は、AMNにとっても極めて重要な成長機会と捉えられています。

このたび大泉書店は、次世代ライブコマース機能「TikTok Shop」を活用し、動画起点による革新的な購買体験の提供を開始します。AMNはその出店と運用を戦略的に支援することで、新たな収益モデルの創出と業界全体のDXを牽引していくとのことです。

本取り組みは、AMNグループにおける「ショート動画×EC」領域の拡大に資するものであり、今後の成長ポテンシャルに対する投資家の期待に応え得る取り組みであると同社は確信しているようです。

この取り組みは、以下のような目的に基づいています。

「未来を動かす、4つのキーワード」

  • 感情が動く、動画の力

    • 書籍の中にあるストーリー・知恵・温もりを、ショート動画とライブで再構成

  • 次世代への知識継承

    • 子ども向け書籍や知育本を、TikTok世代の親子にダイレクトに届ける

  • SNSがつなぐ読者との新しい絆

    • 共感・参加・拡散が同時に起きる「買いたくなる体験」の設計

  • 出版の未来を、ファンと共創する

    • 教育系クリエイターやインフルエンサーと協業し、出版文化の再創造へ

TikTok Shopとは

TikTok Shopは、ショート動画やライブ配信を通じて、視聴と購入をシームレスにつなぐ"体験型ECプラットフォーム"です。エンタメ性、即時性、双方向性を備えた次世代の購買体験として、世界中で急速に普及しており、特に若年層に強く支持されています。

AMNは、TikTok Shopを活用した動画×EC戦略をいち早く取り入れ、企業のマーケティングDXを共に推進するパートナーとして、多様な業界で支援を行っています。

AMNによる主な支援内容

今回の大泉書店のTikTok Shop展開に際し、AMNは以下の支援を実施しています。

ライブ配信の企画・運営支援

TikTokに精通した専門チームが、書籍の魅力を最大化するライブ演出を設計し、双方向型の参加体験を創出します。視聴者との直接的なコミュニケーションを通じて、書籍の内容や魅力をリアルタイムで伝えることが可能になります。

ショート動画制作支援

TikTokのアルゴリズム特性と共感設計を踏まえ、"感情を動かす動画"を制作し、購買導線を自然に形成します。短時間で視聴者の心を掴む魅力的なコンテンツ制作を通じて、書籍への興味喚起と購入意欲の向上を図ります。

TikTok限定キャンペーンの企画・実行

フォロワー限定のライブセールや特典付き施策など、視聴と購入を一体化するキャンペーンでコンバージョンを最大化します。TikTokならではの双方向性を活かしたプロモーション施策により、従来のECとは異なる購買体験を提供します。

今後の展望

動画を起点とする購買体験は、次世代ECにおける重要な戦略要素として急速に拡大しています。AMNは「ショート動画×EC×ファンエンゲージメント」をコア領域とし、今後もさまざまな業種・業界への展開を進めていく方針です。

特に出版業界におけるTikTok活用はまだ黎明期にあり、大泉書店との取り組みで得たノウハウは、教育・ライフスタイル・美容・食品分野などへの水平展開も視野に入れているとのことです。

  • ショート動画が、商機になる。

  • ファンとのつながりが、資産になる。

  • ブランドの物語が、買いたくなる理由になる。

AMNは、マーケティングDXの最前線に立ち、"動画が企業を動かす時代"の変革パートナーとして、今後もさらなる成長と価値創出を目指していくとしています。

大泉書店の取り組みは、従来の出版ビジネスモデルからの脱却を図る意欲的な試みとして注目されます。特に、「子どもへの性教育」という社会的に重要なテーマを扱う書籍を、TikTokという若い世代に人気のプラットフォームで展開することで、新たな読者層の開拓と社会的メッセージの拡散を同時に実現する可能性を秘めています。

書籍業界全体が電子書籍の台頭や読書離れなどの課題に直面する中、こうした新たなデジタルマーケティング手法の導入は、出版社の生き残り戦略としても重要な意味を持ちます。AMNと大泉書店の連携は、単なる販売促進の枠を超え、出版文化のデジタル時代における再定義にも貢献する可能性があります。

今回の取り組みを通じて、「書籍の内容を短い動画で魅力的に伝える」という新たなコンテンツ制作ノウハウが蓄積されれば、それは出版業界全体の財産となるでしょう。また、ライブコマースという即時性の高い販売手法が、書籍という比較的じっくり選ばれる商材とどのように相性を発揮するのか、その結果も業界内外から注目されています。

AMNはこれまでも多様な業種でのマーケティングDX支援を行ってきましたが、出版業界という文化的側面の強い領域での成功事例を作ることができれば、同社のビジネス展開にも新たな可能性が広がるものと期待されています。

出典元:アジャイルメディア・ネットワーク株式会社

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