
AnyMind Group株式会社(読み:エニーマインドグループ、代表取締役CEO:十河 宏輔)は、生成AIライブコマースプラットフォーム「AnyLive」に新機能を追加したことを発表しました。今回追加された機能は、AIがライブ配信データを自動で収集・分析する機能と、そのデータを活用してAIがトークスクリプトを継続的に改善する機能です。
この新機能により、人間ホストとAIアバターのどちらを使用する場合でも、視聴数・コメント・CVR(コンバージョン率)などの配信データをリアルタイムで把握し、次回配信に向けた改善につなげることが可能になりました。これにより、ブランド企業はライブ配信のパフォーマンスを最大限に高めるための戦略的な運用を実現できるとのことです。

この記事の目次
機能追加の背景
AnyLiveはこれまで、AIによるアバター生成を中心に、多言語・多拠点への同時配信を実現するライブコマースプラットフォームとして、主に東南アジア市場での導入が進んできました。導入企業では、最大90%の配信コスト削減やCVR(コンバージョン率)の2倍超といった、高い費用対効果を実現しています。
今回の機能追加により、AnyLiveは単なる「配信するためのツール」から、「成果を最大化するための運用プラットフォーム」へと進化しました。配信データを自動で収集・可視化し、その結果をもとにスクリプトを最適化する構成により、人間ホストとAIライバーのどちらを使用する場合でも、配信準備から実施・改善までを一貫してデータドリブンに進めることが可能になっているとのことです。
AnyLiveの導入効果
配信準備の省力化:スクリプトやKPI管理を自動化し、リードタイムを短縮します
ハイブリッド配信の実現:配信内容や時間帯に応じて人間ホストとAIライバーを使い分けることが可能です
データに基づくPDCAサイクル:配信ごとの施策を継続的に改善し、売上・エンゲージメントを最大化します
新機能について
1.データ自動収集・分析機能
TikTok Shopと連携し、AIがライブ配信に関するあらゆるデータをリアルタイムで自動取得・分析します。さらにECマネジメントプラットフォーム「AnyX」のデータと連携することで、より詳細な顧客・注文情報を管理することも可能です。人間ホストとAIライバーのどちらを使用する場合でも、ライブ配信状況とパフォーマンスを一元的に把握できます。
取得・分析できる主なデータ項目
・配信内容・タイムライン・コメント・関連ワード
・視聴数・視聴維持率・CVR・GMV(流通取引総額)
分析例
- 視聴者の関心が高まるタイミングや離脱ポイントの可視化
- ホストごとのCVRや売上パフォーマンスの比較分析
- コメントや関連ワードの傾向から、次回配信での改善点を抽出
2.スクリプト最適化機能

これまでの「商品URLからのスクリプト自動生成」に加え、収集した配信データを活用することで、スクリプトの継続的な改善が可能になりました。視聴者の反応や購買行動を反映した、より成果につながるトーク内容を実現します。
特徴
- ブランドトーンに沿った自然なスクリプトをAIが自動生成
- コメント傾向・視聴維持率・購買行動データに基づき構成を最適化
- 人間ホスト・AIライバーどちらでも即時活用可能
- 多言語翻訳
ライブ配信はAmazon / Shopee / Lazada / Ali Express/ Instagram / YouTube / Facebook / Xに対応(対応状況は国・地域によって異なります)。データ収集・分析機能は、他のプラットフォームとも順次連携予定とのことです。
また、AIライバーは英語/中国語/インドネシア語/タイ語/マレー語/ベトナム語/タガログ語/日本語の8ヵ国語に対応しています。
AnyMind Group 共同創業者兼代表取締役 CEO 十河 宏輔氏のコメント
今回のアップデートによってAnyLiveは、配信のタイミングや時間帯、さらには"話す内容"に至るまで、すべてをデータとAIに基づいて最適化できるようになったと十河氏は述べています。これにより、AnyLiveは単なる配信ツールを超え、「売上やエンゲージメントを最大化するための戦略的な運用プラットフォーム」へと進化を遂げたとのことです。
同社では現在、全社的に「AI-Native Company」への変革を進めており、各プロダクトにおいてもAIを前提とした再設計を推進しているとのことです。AnyLiveもその一環として、AIの活用によって、より効率的かつ効果的なライブコマース運用を実現する新たな選択肢を提供しています。
今後も、ブランド企業が最小限の工数で最大限の成果を上げられるよう、テクノロジーとオペレーションの両面から、その挑戦を後押ししていくと十河氏は述べています。
生成AIライブコマースプラットフォーム「AnyLive」について
AnyLiveは、生成AIを搭載したライブコマースプラットフォームです。AIライバー(AIによってモデリング・生成されたアバター)を活用することで、多言語対応のライブ配信を実現します。各ブランドのイメージに合ったAIライバーを用いて、複数のプラットフォームや言語、地域に同時に配信することが可能です。
配信やスクリプト作成もAIが行うため、従来よりも低コストでライブコマースを実現し、さらにデータ分析に基づく改善提案によって、継続的な売上成長を支援します。
AnyMind Groupについて

AnyMind Groupは、2016年にシンガポールで創業し、アジア市場を中心に15ヵ国・地域に拠点を構えるテクノロジーカンパニーです。EC・マーケティング・生産管理・物流などの領域で、11個のプラットフォームやソリューションを展開しています。
プラットフォームとオペレーション支援を組み合わせた「BPaaS」(Business Process as a Service)モデルで提供することで、DX推進と業務の効率化・省人化を実現し、クライアントの事業成長に貢献しています。東証グロース上場(証券コード:5027)されています。
会社概要
会社名:AnyMind Group株式会社
設立:2016年4月
所在地:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー31F
代表者:代表取締役CEO 十河 宏輔
拠点:日本(東京・佐賀)、シンガポール、タイ(バンコク:2拠点)、ベトナム(ホーチミン・ハノイ)、インド(ムンバイ・デリー・バンガロール)、インドネシア(ジャカルタ・バンテン)、フィリピン、台湾、香港、マレーシア(クアラルンプール・プタリンジャヤ)、カンボジア、アラブ首長国連邦、上海、深セン、杭州、韓国、サウジアラビア
事業概要
ブランドコマース事業
ブランド企業及びインフルエンサー・クリエイターなどの個人向けに、EC及びD2C領域を中心としたブランドの設計・企画から、生産管理、ECサイトの構築・運用、マーケティング、物流管理をワンストップで支援するプラットフォームを開発・提供しています。
パートナーグロース事業
Webメディアやアプリを運営するパブリッシャーとクリエイター向けに、自社プラットフォームを活用した収益化及びブランド成長に向けた支援サービスを提供しています。
出典元: AnyMind Group株式会社 プレスリリース