スマレジとアシスト店長が新APIによる機能連携を開始、実店舗とECの統合管理を強化

iPadなどのタブレットを利用したクラウドPOSレジ『スマレジ』を展開する株式会社スマレジ(本社:大阪市中央区、代表取締役:宮﨑 龍平)は、子会社の株式会社ネットショップ支援室(本社:東京都港区、代表取締役:竹澤 洋一)が提供するEC一元管理システム『アシスト店長』との機能連携(新APIによる接続)を開始したことが発表されました。

この連携は、2024年12月の完全子会社化後に始動したPMI「フェーズ1」の一環として実施されたもので、従来の連携からスマレジのプラットフォームAPIを活用した高度なデータ連携へと進化させています。両社がこれまでに蓄積してきた豊富なノウハウを融合し、オフラインとオンラインの垣根を越えた統合的な販売体制の強化を進めていくことを目指しているとのことです。

背景

小売業界において、近年急速に実店舗とECをシームレスにつなぐオムニチャネル戦略が主流となってきています。しかし多くの事業者は実際の運用において「在庫管理の煩雑さ」「各チャネルごとの販売状況の把握の困難さ」「顧客情報の分断」などの課題に直面しています。特にリアルタイムな在庫連携や顧客データの一元管理は、多くの事業者にとって技術的なハードルが高く、実現が難しい課題となっていました。

こうした現場の問題を根本から解決するため、株式会社スマレジでは実店舗とECをつなぐシステム連携の再構築に着手されました。従来の連携方式では限界があったデータの即時性や詳細度を大幅に向上させるべく、新たなAPI連携の開発に取り組んできたそうです。今回、スマレジとアシスト店長間でのデータ連携を刷新することにより、販売・在庫・顧客情報をよりスムーズかつリアルタイムに統合管理できる体制が整ったとのことです。

本連携の概要

今回の連携では、スマレジに登録された商品情報や在庫情報と、アシスト店長に取り込まれたEC・モールの受注情報が自動で連携することにより、実店舗とECの販売管理を一元化します。これにより、複数販売チャネルを横断した統合的な管理が可能になります。

具体的には、スマレジのプラットフォームAPIを活用し、商品マスタ、在庫数、価格情報などの基幹データをリアルタイムで連携。アシスト店長側では、楽天市場やAmazon、自社ECサイトなど複数のECチャネルから集約した注文データをスマレジと連携させることで、販売実績や在庫の自動更新を実現します。これにより、店舗スタッフは常に最新の在庫状況を把握しながら接客を行うことができ、オンラインショップの管理者は実店舗の販売状況も含めた全体の在庫を見ながら販売計画を立てることが可能になります。

スマレジとアシスト店長の連携イメージ
スマレジとアシスト店長の連携による統合管理のイメージ

今回の刷新により実現できること

①在庫管理の効率化と顧客満足度の向上

この連携により、実店舗とECの在庫情報が自動で同期されるようになり、過剰在庫や在庫切れといったトラブルを事前に防止することが可能になります。従来は実店舗での販売後にECサイトの在庫を手動で調整する必要があったり、逆にEC受注後に実店舗の在庫を引き当てる際のタイムラグが発生したりすることがありましたが、今回の連携ではそうした問題が解消されます。

これにより、「Webサイトでは在庫ありと表示されていたのに、実際には在庫切れだった」といった顧客からのクレームや、誤った在庫情報に基づく出荷ミスの対応にかかる工数を大幅に削減できるとのことです。結果として、スタッフの業務負荷軽減と同時に、顧客に対する信頼性の向上と満足度の向上を実現することが可能になります。

②複数チャネルの売上・顧客分析による販促強化

実店舗やモールなど、複数のチャネルから得られる売上や顧客データをアシスト店長で集約・可視化することで、より精度の高い顧客分析が可能になります。例えば、CPM分析(顧客購買パターン分析)やRFM分析(最新購買日・購買頻度・購買金額による顧客セグメント分析)などの指標を活用し、チャネルを横断した優良顧客の抽出や潜在的な購買意欲の高い顧客の特定などが可能になるとのことです。

このような詳細な顧客分析に基づき、顧客一人ひとりの購買パターンや嗜好に合わせたパーソナライズされた販促施策を展開することができます。例えば、店舗で特定の商品を購入したことのある顧客に対して、関連商品のECキャンペーン情報を提供したり、ECでの購入履歴を店舗スタッフが接客時に参照したりすることで、顧客にとって一貫性があり納得感のある購買体験を提供することが可能になります。

③サポート品質の向上

カスタマーサポートにおける応対履歴やコミュニケーション履歴をアシスト店長上で一元的に蓄積・共有することにより、サポート業務の属人化を防止します。これまでは実店舗とECで顧客対応の記録が別々に管理されていることが多く、顧客が別のチャネルで問い合わせた際に過去の対応履歴が参照できないというケースがありました。

今回の連携により、店舗でのやり取りもECでの問い合わせも統合的に管理できるようになるため、どのチャネルからの問い合わせに対しても過去の対応履歴を踏まえた一貫性のある対応が可能になります。これにより、「前回はこう言われたのに今回は違う」といった顧客の不満を減らし、高品質で一貫性のあるサポートを提供することで、顧客からの信頼獲得につなげることができるとしています。

株式会社スマレジについて

会社名  : 株式会社スマレジ
代表   : 代表取締役 宮﨑 龍平
設立   : 2005年5月24日
資本金  :1,154百万円(2024年1月31日時点)
本社所在地: 大阪府大阪市中央区本町4-2-12 3F

クラウドPOSスマレジについて

スマレジはiPadやiPhoneを活用した低価格でありながら高機能なPOSレジサービスです。データはすべてクラウド上で一元管理されており、時間や場所を選ばずリアルタイムな売上分析を実現しています。小売店やアパレルショップ、飲食店など様々な業態に対応する機能を備えており、小規模な個人店舗から大規模なチェーン店舗まで幅広く利用できるシステムとなっています。

従来の据置型POSレジと異なり、クラウド型のスマレジでは店舗の売上データや商品情報、顧客情報などがすべてオンライン上で管理されるため、複数店舗の一元管理や本部からのリアルタイムな売上確認なども容易に実現できます。また、APIを公開しており、様々な外部サービスとの連携も可能な拡張性の高いプラットフォームとなっています。

ーーお店を元気に、街を元気に!ーー

株式会社スマレジは、POSレジを中心としたITサービスの提供を通じて、データを活用した新時代の店舗運営をサポートしています。また、店舗ビジネスに役立つ情報発信や、ユーザーの皆さまとの交流を通じて「お店」と「街」の活性化を目指しています。デジタル技術の活用により、個店の競争力を高め、地域経済の活性化に貢献することを企業理念としているとのことです。

株式会社ネットショップ支援室について

会社名  : 株式会社ネットショップ支援室
代表   : 代表取締役 竹澤 洋一
設立   : 2013年11月
資本金  : 2000万円
本社所在地: 東京都港区赤坂2-14-5 Daiwa赤坂ビル1F

株式会社ネットショップ支援室は設立13年目を迎え、EC事業に必要なシステムやサービスを開発・提供しています。業界では珍しいBtoC、BtoBの両方の領域におけるカートシステムを提供しており、「技術力」「ノウハウ」を備えるとともに、EC事業成功のための「提案力」にも定評があります。

主力サービスである「アシスト店長」は、楽天市場やAmazon、Yahoo!ショッピングなど複数のECモールと自社ECサイトの受注や在庫を一元管理できるシステムで、多くの中小企業から大企業まで幅広く導入されています。EC運営における煩雑な作業を自動化し、業務効率化を実現するとともに、蓄積されたデータを分析して販売戦略に活かすための機能も充実しています。

出典元: 株式会社スマレジ プレスリリース

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