Hakuhodo DY ONEとCriteo、DMPとDSPのデータ連携を大幅強化 - シームレスなターゲティング広告配信を実現

株式会社Hakuhodo DY ONEとCRITEO株式会社は、両社のデータプラットフォーム間における連携を大幅に強化したことを発表しています。今回の強化により、企業はCriteoの管理画面上で「AudienceOne®」のオーディエンスデータを直接選択・申し込みできるようになり、よりシームレスでタイムリーなターゲティング広告配信が可能になるとのことです。

株式会社Hakuhodo DY ONE(東京都港区、代表取締役会長:田中雄三、代表取締役社長:小坂洋人)が提供する国内最大級のDMP「AudienceOne®」と、CRITEO株式会社(クリテオ、本社:フランス、日本代表取締役社長:グレース・フロム)のDSP「Commerce Growth」の間でデータ連携が大幅に強化されたことが発表されました。

この連携強化によって、企業はCriteoの管理画面上で「AudienceOne®」のオーディエンスを選択し申し込むことができるようになり、ターゲティング広告配信の設定プロセスがCriteoのプラットフォーム上で完結できるようになります。これまで必要だった個別のオーディエンス連携申し込み手続きが不要となることで、広告主はより効率的かつタイムリーな広告配信を実現できるようになるとのことです。

連携強化の背景

「AudienceOne®」は、3.8億を超える膨大なオンラインデータおよびオフライン行動データを保有し、それらを解析して高精度な3rd Partyデータを生成・提供する国内最大級のデータ・マネジメント・プラットフォーム(DMP)です。

近年、プライバシー保護の観点からクッキー規制が強化され、従来の広告識別子(3rd PartyクッキーやRDIDなど)の利用に制限が進んでいます。こうした市場環境の変化に対応するため、Hakuhodo DY ONEは独自識別子「AudienceOne ID®」を開発・提供し、デジタル広告市場におけるターゲティング精度と分析の継続性を確保しているとのことです。

今回のデータ連携強化は、Hakuhodo DY ONEとCriteoが「AudienceOne®」と「Commerce Growth」におけるデータ利用機会の向上を目的として実施したものだと説明されています。変化するデジタル広告環境においても、高精度なターゲティングと効果的な広告配信を実現するための取り組みとなっています。

強化されたサービスの特長

今回の連携強化により、「Commerce Growth」を利用した広告配信において、広告キャンペーン設定時にリアルタイムで「AudienceOne®」のデータを活用することが可能になりました。これにより、広告主は以下のようなメリットを得ることができるとされています:

  • 「AudienceOne®」と連携可能な2nd Partyデータの活用
  • 3rd Partyデータ(デモグラフィックデータ、ユーザー環境データ、興味関心データ、位置データなど)を活用した高度なターゲティング
  • データに基づく精緻な配信設定による広告効果の最大化

特筆すべき点として、このサービスは「Commerce Growth」を利用するすべての広告主および広告会社が利用可能なメニューとなっており、「AudienceOne®」との契約が無い企業でも利用することができます。これにより、「AudienceOne®」の高品質なデータ活用の機会がより多くのキャンペーンに拡大され、デジタル広告の効果向上に寄与することが期待されています。

Hakuhodo DY ONEとCriteoは今後も継続的にサービスの強化に取り組み、日本のデジタル広告市場におけるデータ利活用の機会拡大に貢献していく方針を示しています。

提供サービスの詳細

AudienceOne®とは

「AudienceOne®」は、3.8億を超えるデバイスIDなど膨大なデータを保有し、それらを解析して高精度な3rdパーティデータを生成・提供する国内最大級のデータ・マネジメント・プラットフォーム(DMP)です。オンラインデータだけでなく、購買履歴や位置情報などのオフラインデータとも連携し、CRM、広告配信結果、パネルリサーチ結果など、さまざまなデータの統合や分析、可視化を実現しているとのことです。

さらに、特許技術によるデバイスやチャネル間のクロスデバイス推定機能も特長として備えており、ユーザーの多様なデバイス利用行動を包括的に把握することが可能だと説明されています。

Commerce Growthとは

「Commerce Growth」は、Criteoが提供する新規顧客獲得と顧客維持に特化したデマンドサイド・プラットフォーム(DSP)です。シンプルかつパワフルな自動広告配信システムを通じて、オープンインターネット上での新規顧客獲得と既存顧客の維持をサポートします。

直感的な操作性と高度な配信アルゴリズムにより、効率的な広告運用を実現することができるとされています。

AudienceOne ID®とは

「AudienceOne ID®」は、Hakuhodo DY ONEが開発した3rd Party Cookieに依存しない共通IDソリューションの総称です。共通IDソリューションとは、従来のデジタルマーケティングで活用されていた3rd Party Cookieに代わるIDの生成を行うソリューションを指します。

「AudienceOne ID®」は、ポストクッキー時代に向けた共通IDソリューションとしての機能に加え、「AudienceOne®」が保有する多様な3rdパーティデータの活用も可能にするという特長を持っていると説明されています。これにより、クッキー規制が強化される環境下でも、従来と同様の精度でデジタルマーケティングを継続することができるとのことです。

デジタル広告市場におけるデータ活用の重要性

デジタル広告市場は技術の進化とプライバシー規制の強化により、大きな転換期を迎えています。3rd Party Cookieの廃止に向けた動きが進む中、広告主にとって高品質なデータへのアクセスとその効果的な活用方法は、マーケティング戦略上の重要課題となっています。

今回のHakuhodo DY ONEとCriteoによるデータ連携強化は、こうした市場環境の変化に対応し、広告主が引き続き効果的なターゲティング広告を展開できる環境を整えるものと考えられます。特に、データ連携のプロセスを簡素化し、よりシームレスな広告配信を実現することで、広告キャンペーンの効率性と効果の向上が期待されるとのことです。

両社は引き続き、デジタル広告市場におけるデータ利活用の機会拡大に向けたサービス強化に取り組んでいく方針を示しています。

会社概要

株式会社Hakuhodo DY ONE

Hakuhodo DY ONEは、インターネット広告黎明期から培ったデジタル広告の知見とノウハウを活かし、統合的なデジタルマーケティングサービスを提供しています。マーケティング戦略立案力、クリエイティビティ、高度な運用力と技術開発力、媒体社・プラットフォーマーとの強固な関係性を強みとし、国内外のクライアント企業に対して、デジタル起点でのマーケティング戦略やテクノロジー活用を包括的に支援しているとのことです。

クライアント企業にとって唯一の「ONE」の存在となるため常に挑戦・前進し、事業成長を支援するビジネスパートナーとして伴走することで、クライアント企業の持続的な成長と、企業価値向上に貢献しています。

  • 本社所在地:〒107-6316 東京都港区赤坂5丁目3-1 赤坂Bizタワー
  • 代表者:代表取締役会長 田中雄三 代表取締役社長 小坂洋人
  • 株主:博報堂DYグループ100%
  • 社員数:3,172名(2025年4月1日時点)
  • 創立:2024年4月1日
  • 事業内容:デジタルマーケティング全般にまつわる企画・コンサルティング・代行事業・投資事業

CRITEO株式会社(クリテオ)

Criteoは、オープンインターネット上でのコマースメディアプラットフォームを提供するグローバル企業です。世界中の何千ものブランドやリテーラー、パブリッシャーと協力し、オープンインターネットにおける消費者との有意義なエンゲージメントを促進しています。広告主向けには効果的な広告配信ソリューションを、パブリッシャー向けには収益化ソリューションを提供しているとのことです。

出典元:株式会社Hakuhodo DY ONE プレスリリース

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