
株式会社comvey(コンベイ、本社:東京都中央区、代表取締役:梶田伸吾)は、多様な人材が活躍できる場を創出する新プロジェクト「おもいをとどける。みんながよろこぶ。」を2025年5月より始動することが発表されました。このプロジェクトには、サザビーリーグの特例子会社である株式会社サザビーリーグHR(本社:渋谷区、代表取締役社長:陣内泰子)と、アダストリアの特例子会社である株式会社WeOur(ウィーアー、本社:渋谷区、代表取締役社長:高橋朗)が参画することが決定しています。プロジェクトでは、comveyのリユース梱包「シェアバッグ®︎」の回収後に行われるクリーニング業務や入出荷検品業務を、両社と連携し、障がいを持つスタッフの皆さまと共に実施していくとのことです。
この記事の目次
新プロジェクト「おもいをとどける。みんながよろこぶ。」の概要
このプロジェクトは、シェアバッグの普及によるEC利用者のストレス軽減や梱包ごみ・環境負荷削減に加え、障がいの有無にかかわらず多様な人材が活躍できる社会の実現を目指しています。また、ユニバーサルなコミュニケーションが行われる社会づくりも重要な目的の一つとなっています。
現在、国内には600社以上(※1)の特例子会社が存在していますが、障がい者雇用の割合は徐々に増えているものの、特例子会社で働く人は全体の障がい者就労者の10%未満(※2)にとどまっています。また、業務内容が自社グループ内に限定されるケースや、業務量が限られてしまうケースもあり、これが課題となっていました。
この状況を受け、comveyの「シェアバッグ®︎」サービス開始当初から協力関係にあるサザビーリーグおよびアダストリアがそれぞれcomveyと連携。各特例子会社のスタッフの皆さまの個々の可能性や成長意欲にフォーカスしながら、共にシェアバッグのクリーニング・検品・メンテナンス業務を実施することになりました。これにより、より働きがいや成長を実感できる環境を整備していくことが期待されています。
comveyでは、このようなスタートアップと大手企業の特例子会社との連携事例が社会に広まり、障がい者雇用の理解促進と包摂的な社会構築が進むことを願っているとのことです。

※1 ※2:厚生労働省 「令和6年 障害者雇用状況の集計結果」(令和6年12月20日)より
各社からのコメント
株式会社サザビーリーグHR 代表取締役社長 陣内 泰子氏
サザビーリーグHRは、障がいのある方々の仕事の機会を創出するため、2009年にサザビーリーグの特例子会社として設立されました。ソフトウェア開発、SNS調査分析、DTP業務、グラフィックデザイン、物流システム関連業務、オフィスコーヒーサービスなど、個性を戦力とし、一人ひとりの優れた能力に応じた活躍の場を創り、やりがいや存在価値を感じながら成長できる半歩先の雇用をおこなっています。
「おもいをとどける。みんながよろこぶ。」プロジェクトに参画させていただくことで、当社のビジョンである「多様性を尊重し、共に成長する社会」の実現に一歩近づけると確信しています。また、comvey様との連携を通じて、私たちが新たな挑戦をし、成長する機会を得られることを心から嬉しく思います。
この度のプロジェクト参画により、環境にやさしい配送方法をお客様に提供すると同時に、障がいのあるスタッフの新たな職域として、私たちサザビーリーグHRの仲間の業務活動の幅を広げ、多様性を認め合える社会づくりを、関わるみなさまと共に目指して参ります。
株式会社WeOur 代表取締役社長 高橋 朗氏
当社は、グループ各社の事務関連サポートのほかアパレル商品の検品・集配や全国各店舗の支援業務、廃棄在庫サンプル商材等の再販事業やリペア・リユース・リサイクルを主として、約240名の障がいのある方が活躍しています。多様な人材が活躍し、またグループ全体のサステナビリティを推進する当社にとって、comveyさまが目指す循環型社会の実現に深く共感し、この度協業する運びとなりました。
本プロジェクトは、お客さまがお買い物を通じて新しい選択肢を、弊社従業員にとっても新しい働き方の選択肢を、それぞれ提供できるチャレンジであり当社としても大いに期待しています。サービスを通じ、活動の輪をひろげていくことで、より良い未来の実現に共に歩みを進めていく所存です。
株式会社comvey 代表取締役 梶田伸吾氏
私たちcomveyが掲げるビジョン「美しい物流をつくる」の「美しい」という言葉は、表面的な美しさや綺麗さではなく、「人と人の想いが通じ合っている状態」を意味しています。昨今のEC物流においては、売り手・買い手・運び手のパワーバランスの歪みやコミュニケーション不足により、多くの問題が生じています。
comveyのシェアバッグは、モノだけでなく人の想いを運ぶことができる「人と人をつなぐ梱包バッグ」です。売り手・買い手・運び手それぞれの想いがつながる循環の輪に、今回サザビーリーグHR様、ウィーアー様が加わってくださることを、心より感謝しております。
comveyは、環境負荷削減だけでなく、人々が互いに支え合いながら輝ける社会を目指していますが、本プロジェクトはその一歩であり、多様な人材がそれぞれの能力を発揮できる場を提供することは、組織や社会全体にとって大きな価値になると信じています。今後も当プロジェクトにご共感頂いた企業様と連携を進めながら、「みんながよろこぶ社会」の実現に向けた取り組みを推進して参ります。
「シェアバッグ®︎」サービス概要
シェアバッグとは
シェアバッグは、EC配送時のごみを最小化できるリユース梱包です。利用者は、ごみやCO2排出量の削減に貢献できるだけでなく、梱包ストレス(※3)を軽減したりクーポンなどの特典を獲得できるメリットがあります。
※3:梱包ストレス・・・梱包が過剰すぎる、かさ張る、解体やごみ出しが面倒、環境への罪悪感を感じるなど、EC購入後に消費者が感じる梱包に対するストレス

バッグを折り畳んで、郵便ポストに返却
comveyのシステムが導入されたECカートでは、消費者は梱包方法を通常のダンボール等にするか、シェアバッグにするかを選択することができます。届いたシェアバッグは使用後、折りたたんで郵便ポストに投函するだけで簡単に返却が可能です。返却が確認されると、消費者はクーポンなどの特典を獲得できます。comveyに返却されたバッグはクリーニング・修繕が施された後、再びEC事業者へと提供され、循環利用されます。


シェアバッグのCO2削減効果
シェアバッグは、従来のダンボール梱包と比較して、10回の配送で85%以上のCO2排出量を削減することが可能です。50回〜100回程度のリユースが可能であり、使用限度に達した場合は提携パートナー企業と共にバッグ素材の95%以上を水平リサイクルし、再びシェアバッグの材料として活用するという持続可能な循環システムを構築しています。

comveyが目指すもの
未来の地球や人間の暮らしのために今できること。それは、今後社会に必要とされるであろう文化を、少しずつ、着実に創っていくことだとcomveyは考えています。同社は「美しい物流をつくる」というミッションのもと、これまでの物流の概念を再定義し、様々なステークホルダーと力を合わせながら、「これからのEC社会にフィットした新しい物流の仕組み」を創造していく姿勢を示しています。
各社概要

サザビーリーグHR 概要
会社名:株式会社サザビーリーグHR
所在地:東京都渋谷区千駄ヶ谷2-11-1
事業内容:Webシステム運営受託、顧客データ管理受託、各種物流業務及び情報管理系業務の受託、DTP業務の受託
代表取締役社長:陣内 泰子

株式会社WeOur 概要
会社名:株式会社WeOur
所在地:東京都渋谷区渋谷1丁目10-9 MIYAMASU TOWER 8F
事業内容:アダストリアグループ各社への総合サービス提供及び廃棄在庫・サンプル商材等の再販事業
代表取締役社長:高橋 朗

株式会社comvey 概要
会社名:株式会社comvey
所在地:東京都中央区日本橋2丁目1−3 アーバンネット日本橋二丁目ビル10階
事業内容:EC事業者向けにリユース梱包「シェアバッグ®︎」およびオペレーションシステムを提供
代表取締役:梶田 伸吾
出典元:株式会社comvey プレスリリース