株式会社フェズのリテールメディアソリューション「Urumo Ads」、電通の統合マーケティングプラットフォーム「STADIA360」とデータ連携を実現

2025年5月20日 2025年5月20日

コマースピック編集部　プレス配信チーム

リテールメディア事業等を手がける株式会社フェズ（本社：東京都千代田区、代表取締役：赤尾雄司）は、同社が提供するリテールメディアソリューション「Urumo Ads（ウルモアズ）」において、株式会社電通の統合マーケティングプラットフォーム「STADIA360（スタジア360）」のテレビ実視聴データとの連携を開始したことを発表しました。

この連携により、小売店特にドラッグストアに商品を展開するメーカーは、テレビCMとデジタル広告を用いたマーケティング施策がどのように店頭での購買に影響しているかを可視化でき、より効果的な投資配分が可能になります。

この記事の目次

1 サービス連携の背景
2 サービスの特長
3 補足情報「STADIA360」について
4 株式会社フェズについて

サービス連携の背景

近年、原材料価格の高騰や消費者行動の変化、さらには顧客ニーズの多様化などを受け、リテール事業者やメーカーには顧客体験価値を高める効果的な施策が強く求められています。このような状況下で、データに基づいた事業戦略の立案・実行・効果検証の必要性がこれまで以上に高まっているのが現状です。

株式会社フェズは、こうした課題に対応するため、2022年11月に株式会社電通グループとの資本提携、および株式会社電通プロモーションプラスとの業務提携を実施しました。フェズが保有する約1億ID分のID-POSデータとリテールDXに関する専門知識に、国内電通グループ各社のアセットを組み合わせ、広告と販促の垣根を超える新たなマーケティングソリューションの開発に取り組んできたとのことです。

今回の発表は、リテールメディアソリューション「Urumo Ads」と、電通のテレビ実視聴データを基盤とする統合マーケティングプラットフォーム「STADIA360」を連携させることで、オンラインとオフラインを統合したマーケティング効果の可視化・最大化を実現するソリューションの本格展開となります。

サービスの特長

１）国内最大規模のリテール横断データとテレビ実視聴データの連携

「Urumo Ads」は、複数の大手リテール事業者とのパートナーシップにより約1億ID分のID-POSデータと連携し、購買データや店頭データなどを管理・分析する国内最大規模のリテールデータプラットフォーム「Urumo（ウルモ）」を基盤としたリテールメディアソリューションです。

今回の連携により、テレビCMとデジタル広告の視聴データに、実際の購買データを掛け合わせることが可能となり、各種マーケティング施策の効果を正確に計測できるようになりました。これにより、広告投資からどれだけの購買行動につながったかを詳細に分析できます。

２）媒体接触パターン別に、購買リフトや新規購買率の効果検証が可能

本サービスでは、テレビCMを視聴したグループ、デジタル広告を視聴したグループ、両方を視聴したグループなど、媒体接触パターン別に購買率や新規購買率の変動を検証することができます。これにより、どの媒体組み合わせが最も効果的だったのかを明確に把握し、次回のマーケティング戦略に活かすことが可能となります。

３）オンラインとオフラインを統合した最適なマーケティング施策を実現

膨大なデータと効果検証機能を活用し、マーケティング施策のPDCAサイクルを迅速に回すことで、媒体ごとの広告予算配分を最適化し、購買率や新規購買率の向上を図ることができます。テレビCMやデジタル広告による認知獲得から、実際の店頭での購買行動まで、オンラインとオフラインを統合したより効果的なマーケティング施策の実現が可能になります。

株式会社フェズは、「情報と商品と売場を科学し、リテール産業の新たな常識をつくる。」というミッションのもと、今後も関連企業との積極的な連携やプロダクト開発に取り組み、リテール業界の更なる成長と発展に貢献していく方針です。

補足情報「STADIA360」について

「STADIA360」は、電通が提供する統合マーケティングプラットフォームです。ユーザーの同意許諾を得たテレビメーカー由来の視聴データに基づき、デジタル広告配信および効果検証が可能なシステムとなっています。2025年2月時点で約1,510万台の機器データを保有しており、高精度なテレビ視聴データ分析を実現しています。

なお、フェズが連携するID-POSデータは、各リテール事業者から許諾を得た際にのみ利用が可能となっています。また、2025年5月現在、デジタル広告との連携は「YouTube」のみ実施可能となっています。