株式会社いつも、Amazon版「いつも.AIエージェント」の提供開始 - ECマーケティング支援の強化へ

2025年5月2日 2025年5月2日

コマースピック編集部　プレス配信チーム

株式会社いつも（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：坂本守、証券コード：7694）は、消費財ブランドのEC事業における業績向上を目的として、昨年提供を開始した「楽天市場版」に続き、Amazon版「いつも.AIエージェント」の提供を開始したことが発表されました。

「いつも.AI」は、同社が長年培ってきたEC領域における膨大な独自データと最新の生成AI技術を組み合わせた、次世代のECマーケティング支援プラットフォームです。競争が激化するAmazon市場においても、データに基づいた迅速かつ的確な意思決定をサポートし、クライアントブランドの売上・利益拡大に貢献することを目指しています。

この記事の目次

1 大手ブランドが直面するAmazon戦略の課題解決へ
2 Amazon版「いつも.AI」の主な提供価値
3 「いつも.」ならではのEC領域特化型AIエージェントの特徴
4 今後の展望：「いつも.データマーケティング」の提供拡充
- 4.1 「株式会社いつも」について

大手ブランドが直面するAmazon戦略の課題解決へ

多くの大手消費財ブランドは、Amazonでの事業拡大において以下のような課題に直面していることが指摘されています。

Amazon内の競合動向把握と差別化戦略の策定に時間がかかる
Amazon内の膨大な顧客レビューから真のニーズを把握しきれない
データ分析に基づいたAmazon内での効果的な広告・販促施策を実施したい
感覚や経験則に依存しない、再現性のあるAmazonマーケティング戦略を実行したい

株式会社いつもが提供する本エージェントAIは、これらの課題を解決するために開発されたとのことです。

Amazon版「いつも.AI」の主な提供価値

【実際の出力レポートイメージ】

①Amazon内の競合・市場・顧客（3C）分析の圧倒的な効率化と精度向上

・競合の強み・弱みを瞬時に把握：Amazonに出品されているあらゆるブランドの評価や、顧客が感じる提供価値をAIが分析・可視化します。これにより、自社のポジショニングと強化すべき点を明確にすることが可能になります。

・顧客インサイトの自動抽出：膨大なレビューデータから、顧客が商品をどのようなシーンで利用しているか（利用シーン分析）、何を求めているか（ジョブ分析）をAIが自動で整理・構造化します。これにより、これまで見過ごされていたニーズや新たな訴求軸を発見できるようになります。

・分析工数の大幅削減：ワンクリックで高度な分析をわずか数分で実行（従来は数時間を要していた）することができ、リサーチや分析にかけていた時間を大幅に短縮。これにより、戦略立案や施策実行にリソースを集中させることが可能になります。

②データに基づいた、Amazonで勝てるマーケティング戦略の立案・実行支援

・競合優位性の発見：自社と競合を比較することで、「どこで勝てていて、どこで埋もれているのか」を客観的に把握することができます。競合が対応しきれていないニーズや市場のホワイトスペースを見つけ出し、効果的な差別化戦略や新商品開発の機会を創出するサポートを行います。

・施策効果の最大化：分析結果に基づき、以下のような具体的なアクションプランの精度を高めることができます。

・魅力が伝わる商品ページへの改善

・より響く広告クリエイティブ・キャッチコピーの開発

・市場ニーズに合致した新商品企画・既存商品改良

・最適なターゲット顧客層の再設定とアプローチ

③継続的な機能強化によるAmazonでの包括的なサポート

・今後は、Amazon領域での「ページ（ファンダメンタル）作成エージェントAI」の提供も予定されており、分析から実行までを一気通貫で支援する体制を強化していく計画とのことです。

・楽天市場版で提供中の各種AIエージェント（CRM、販促分析、マーケット調査、トレンド調査）で培った技術基盤を活かし、Amazonにおいても多角的な支援を実現していくとされています。

同社によると、今後Amazon版「ページ作成エージェントAI」もリリース予定とのことです。

「いつも.」ならではのEC領域特化型AIエージェントの特徴

株式会社いつもは創業以来、多様なジャンル（美容・コスメ、ファッション、日用品、食品、家電等）の大手消費財ブランドに対し、ECコンサルティングからマーケティング・運用代行、物流支援まで、包括的なEC支援を提供してきました。その過程で蓄積されたECプラットフォームの知見と膨大な実データ、そして最新の生成AI技術を組み合わせることで、「いつも.AI」は他にはない実践的な価値を提供するとしています。

今後の展望：「いつも.データマーケティング」の提供拡充

同社は、「データ×テクノロジー×メソッド」を組み合わせたECマーケティング支援を特徴としており、これを「いつも.データマーケティング」と呼んでいます。これにより、属人的な運用や成果から脱却し、実データに基づく再現性の高いマーケティング支援モデルで、EC領域を中心としたクライアント事業の成長をサポートしていくとのことです。