電通デジタル、Lunioの不正クリック対策ソリューションを日本で初導入

株式会社電通デジタル（本社所在地：東京都港区、代表取締役社長執行役員：瀧本 恒）が、イギリス・マンチェスターに本社を置くLunio（CEO：ニック・モーリー）の不正クリック対策ソリューションを日本市場で初めて導入したことを発表しました。この導入は、グローバルリーダーであるIntegral Ad Science Japan株式会社（カントリーマネージャー：竹井 伸仁）との提携に基づいて実現しました。

ソリューション提供の背景

デジタル広告業界の成長に伴い、多くの企業が直面する不正クリックの問題は無視できないものです。不正クリックは単に広告予算を浪費するだけでなく、企業が獲得すべき貴重な収益機会を失う原因にもなります。Lunioの研究によると、2024年には不正クリックを含む無効なトラフィックによって失われる収益は、全世界で約2,050億ドル（約33兆円）に達すると予想されています。このような現状を受けて、各企業において不正クリック対策の強化が急務となっています。

Lunioが提供する不正クリック対策ソリューションは、検索広告、ディスプレイ広告、ソーシャルメディア、さらにはAIによる自動最適化メニューなど、幅広い広告媒体や配信チャネルに対応しています。このソリューションを使用することで、不正クリックを特定し、排除し、最適な広告効果を実現することが可能です。

電通デジタルは、これまでIASとの連携を通じて、日本国内でアドベリフィケーションツールの利用を促進してきました。この度のLunioとの提携により、IASが提供する広告インプレッションの計測、アドフラウドからの保護に加え、不正クリックの計測と保護を含む包括的な不正トラフィック対策を実現します。この結果、広告効果の最適化が図られ、企業の更なる成長に寄与することが期待されます。

電通デジタル ストラテジー部門 部門長 杉本 晃一氏のコメント

Lunioのソリューション導入により、インプレッションに限らず、クリック後の不正トラフィックについても計測・対策を一貫して行うことができるようになります。また、これまで困難だったAIによる自動最適化メニューへの対応も可能になり、多様な対策ニーズに応じることができます。この成果により、広告主への効果的な広告予算の活用とマーケティング成果の向上に貢献できることを期待しています。

IAS 日本カントリーマネージャー 竹井 伸仁氏のコメント

IASは、広告取引の全サイクルにおいてブランドを守るための取り組みを行っています。電通デジタルによるLunioの導入により、マーケティング担当者に対して信頼性と透明性の高い不正クリック分析が提供され、ビジネス成果の向上につながることを嬉しく思います。

Lunio CEO ニック・モーリー氏のコメント

電通デジタルとの提携により、日本でのクリック詐欺問題に対する関心を高められることを嬉しく思います。現在、AIが中心の時代において、広告キャンペーンのパフォーマンスの透明性と管理の向上が求められています。このような背景において、先進的なアプローチを進める日本の広告主は、私たちのソリューションにとって理想的なパートナーであり、今後の関係強化を楽しみにしています。

今後も電通デジタルは、Lunioのソリューションの活用とIASとの協力を強化し、日本におけるアドベリフィケーションの普及を目指してまいります。また、優れたパフォーマンスとソリューションを提供することで、クライアント企業の事業成長に貢献していく所存です。