新たしい体験や商品をサポートする購入プラットフォーム「Makuake(マクアケ)」を運営する株式会社マクアケは、「Makuake」内に蓄積された43,000件以上のプロジェクトデータや、290万人を超える会員の購入データを活用した新たなマーケティングソリューション「Makuakeインサイト」の提供を開始しました。
このサービスは、「Makuake」における新商品やサービスの立ち上げを支援するだけでなく、製造業者が直面するさまざまな課題を解決し、その持続的な成長を支援することを目的としています。
■「Makuakeインサイト」の開発背景
当社は2013年5月に設立され、翌月には新たな商品やサービスの開発を望む事業者(実行者)とそのプロジェクトをサポートする消費者(サポーター)をつなぐプラットフォーム「Makuake」をスタートしました。この11年間で、応援購入総額は1,000億円を超え、会員数は290万人以上に達しました。
プロジェクト数は43,000件以上にのぼり、その中には応援購入総額1,000万円を超えるプロジェクトが1,800件以上存在します。この取り組みにより、「Makuake」は市場に新たなトレンドや商品のインパクトをもたらしてきました。
近年、日本の製造業界は価格競争の激化や原材料費の高騰、人手不足といった多くの課題に直面しています。当社では、消費者のインサイトを把握し、商品の高付加価値化がこれらの問題を解決する鍵であると考えております。
そのために、新たに導入した「Makuakeインサイト」は、顧客理解に課題を抱える事業者に対し、「Makuake」ならではの「新商品に特化したデータ」と「ものづくりに愛着を持つ消費者に対する調査」を通じて、業界の新しいソリューションを提供します。
※個人情報に関わる情報は一切開示しません。
■「Makuakeインサイト」の概要・詳細
「Makuakeインサイト」は、
新商品の企画・開発(プロジェクト開始前)
一般販売戦略の策定や次回商品の開発(プロジェクト終了後)
といった各フェーズで必要とされるサポートを、「データダッシュボード」と「Makuakeサポーター向け調査」の2つのメニューを通じて実施します。

①データダッシュボード
- Makuakeトレンドデータ


「Makuake」独自の新商品市場トレンドや売上が好調な商品の背景、購入理由や商品レビューなど、購入者のニーズを把握することが可能です。また、人気ジャンルや価格帯、購入者属性を分析することで、事実に基づいた意思決定を強化します。
- プロジェクト詳細レポート



従来の「Makuakeアナリティクス」よりも詳細なデータを提供し、プロジェクトを実施した際の購入者の属性や行動を分析することで、ファンの育成や販売戦略の策定に資するものとなります。
②Makuakeサポーター向け調査
- ニーズ検証/プロジェクト振り返り/インタビュー調査
プロジェクトの購入者や、未購入だが興味を抱く層、特定のジャンルに特化する購買層をターゲットにした調査が可能です。これにより、顧客の生の声をもとに商品改善や訴求ポイントの仮説を検証できます。
当社の調査によると、「Makuake」のサポーターは一般消費者に比べ、新商品やトレンドへの興味が高いアーリーアダプターが多数を占めています。また、好きな商品やブランドについて積極的にフィードバックを提供したいという意向も見られます。


これらのことから、「Makuake」のサポーターの意見やデータは、実行者にとって非常に価値のある顧客理解の手段となると考えています。
■「Makuakeインサイト」テスト版に対する評価
テスト版が事前に一部の実行者に提供された結果、顧客の意見を取り入れることで商品改良が実現し、自信を持って新商品を市場に投入できたとの高い評価を得ています。また、満足度は「★4.1(5段階評価)」とのことです。
当社は今後もデータ活用の基盤を整備し、事業者の挑戦と成長を支援し、「生まれるべきものが生まれ、広がるべきものが広がり、残るべきものが残る世界の実現」を目指してまいります。