
皆様は社員の方を採用される際に、どのようなポイントを確認されていらっしゃいますでしょうか。今回は採用におけるミスマッチの解消法についてまとめていきます。
この記事の目次
EC事業の担当者に求められるスキルとは?
初めに、EC事業において求められるスキルとは何かについて考えていきたいと思います。まずEC担当者に求められるスキルとしては、プロモーション能力になります。与えられた予算の中で、最大限の成果が挙げられるようプロモーション活動を行っていくことが重要な能力といえるでしょう。
そして次に必要なのが、在庫管理・受注管理などの管理スキルです。プロモーション活動はもちろん大切なのですが、広めるだけでなく安定したサービスを供給することもEC事業において非常に重要なポイントとなり、それらを正確に行うことができるスキルは必要であると言えます。
そのほかにも仕入れや、ECサイトの管理などさまざまなスキルがEC担当者には求められます。もちろん、それらのスキルすべてを完璧に持っている人を採用するというのは難しいですが、例えばプロモーション能力には長けている、管理能力に長けているなど分野ごとに見ていくと該当する方は増え、そのような1つの能力に長けた方をご採用とされる企業様も多いのではないでしょうか。
ですが、実際に採用後の業務を確認すると期待を下回るパフォーマンスであったということはありませんか。そのような入社後のミスマッチを防ぐにはどうすれば良いかについて次に書いていきたいと思います。
採用のミスマッチを面接で防ぐ2つの方法
採用におけるミスマッチを防ぐ方法について2つ今回は紹介します。ともに面接時の方法となりますので、そのタイミングで活かしていただけますと幸いです。
事実に即した実績を話せているか
まず1つ目が「事実ベースで会話ができているか確認する」です。例えば、面接時に「前職(学生時代)の1番の実績を教えてください」という質問をしたときに「前職では、自身の目標売上〇〇万円に対して、3倍の××万円の売上を達成できたことです」のように実績に根拠があれば問題はないです。しかし、「前職では、コミュニケーションを取りお客様を笑顔にしてきました」というような、いわゆる本人の主観で発言される方には注意が必要です。なぜかというと自身の価値観で自らの業務の良し悪しを判断している可能性があるためです。
自らの価値観で業務の良し悪しを判断されてしまうと、いずれは上司の指示に対しても自分が納得いかなければ従わなくなる可能性も出てきます。まずは主観ではなく事実に基づいて会話ができているかについて確認する必要がございます。
失敗の責任を自分に向いているか
そして2つ目の方法が「言い訳思考ではないか確認する」ということです。こちらも例を挙げますと、「前職(学生時代)で一番上手くいかなかった(または失敗した)エピソードを教えてください」と質問をしたときに「~の部分で努力が足りず、プロジェクトを失敗させてしまったことです」など、自身に責任が向いている発言があれば問題はないです。
しかし、「1度お客様からクレームをいただいたことがあるのですが、そのお客様がとにかく良くクレームを言う人で・・」のように、上手くいかなかった要因が自分ではないような発言をされる方には注意が必要です。なぜならば、そのような方は入社後も自身の失敗を自省せず、成長しないもしくは成長が遅くなってしまうケースが多いためです。成長するためにはまず、自身の不足を認識するところが重要なのでなかなか成長できずに戦力となるまで時間がかかってしまう可能性高いのです。
いかがでしょうか。ここまで、採用におけるミスマッチの防ぎ方について書かせていただきましたが、次は採用後にミスマッチと思われる事象が発生した際の対処法についてまとめていきたいと思います。
もし採用後にミスマッチが発覚したら?
採用後にミスマッチと思われる事象が起こった際の対処法としてこちらも2つご紹介します。
役割を明確にすること
1つ目は「求める役割を明確にすること」です。まず会社として何を相手に求めているのかを明確にすることで、就職後の迷いを取り除く必要があります。そうすることで集中して自身のすべきことに取り組むことができ、最初はミスマッチと感じるようなパフォーマンスの方であったとしても早い段階で成長し、ミスマッチを克服する可能性が高まるためです。
疑問を解消できる環境づくり
2つ目は「疑問の解消先を明らかにしておく」です。新たに入社された方というのはどんなに能力が高い方であっても、誰に何を聞けばいいのか最初はわかりません。人によってはなかなか疑問点を確認することができず結果としてパフォーマンスの低下や成長の鈍化につながってしまうこともあります。そのため「疑問の解消先は誰(どこ)なのかを明らかにする」ことが入社後にミスマッチを起こす可能性も軽減するのです。
言い換えれば今お伝えした2つのポイントができていない場合は、会社がミスマッチを誘発してしまっている可能性もあるということです。
守備範囲が広いEC担当者の役割・疑問の解消先を明確に
ここまで入社前・入社後と分けて注意点を書かせていただきましたが、これらの注意点をEC業界に照らし合わせて考えてみると、まずはEC担当者として求める役割を明確にすることが重要であり、多岐にわたるEC担当者に必要なスキルのうち最も重要なものは何かを明確にすることがポイントといえます。また、最もEC担当者として難しいのは疑問の解消先を明確にしておくことではないでしょうか。
多岐にわたる業務のため、それぞれの分野で誰に何を聞いて良いのかわからないケースも少なくないでしょう。もちろんそうではない企業様もいらっしゃるとは思いますが、もし疑問の解消先が明確になっていない場合にはその解消先を明確にし、迷いがない状態でEC担当者が業務を行う環境を作ることが入社後の成長速度を速め、ミスマッチを解消していくことにつながるのではないでしょうか。
合わせて読みたい