
コロナ禍で外出する機会がめっきり減り、服も買わなくなったという人は多いのではないでしょうか。
友達と会う機会もなく、仕事も在宅勤務なら、1日パジャマで過ごしていてもいいんじゃないか…。中にはそんな人もいるかもしれません。
そこで、コロナ禍もやや落ち着いてきた2022年秋、みなさんのファッションへの意識はどう変化したのか、様々な角度からアンケートを取りました。
今回は500人の方に答えていただきました。年代の内訳は以下の通りです。

●ファッションに毎月かけるお金は5,000円未満が多い
ファッション、アクセサリー、ネイル、ヘアサロンなどおしゃれにどのくらいお金をかけているのか、1ヶ月にかける金額を聞いてみました。

最も多かったのは「1,000円〜3,000円未満」と「3,000円〜5,000円未満」で、年間の額にすると12,000円〜60,000円ですからかなり幅があります。
それにしても、1ヶ月で5,000円未満というのはとても少ないように感じますが、これは答えてくださった年代が30代中心というのも理由の一つかもしれません。
子育て世代は、どうしても子供優先になりますから、ファッションに好きにお金をかけるというわけにもいかないでしょう。セールなどを上手に利用しながらおしゃれを楽しんでいるようです。
ファッション・アパレルの中で最もお金をかけるアイテムについても聞いたところ、「衣服」がトップで半数を占めています。

ついで、「コスメ」「ヘアサロン」が同率でした。
靴やバッグは、いいものを買えばそれこそ10年以上使えるものもありますが、予算的に厳しい場合があります。そうすると、ファストファッションの方が手に取りやすいですし、とりあえずおしゃれはできる。どうしても衣服の割合が多くなるのもうなずけます。
●コロナがファッションにもたらした影響
コロナが流行し始めてから、旅行には行けなくなり、在宅勤務が増えました。そのようなライフスタイルの変化は、ファッションにも大きな影響をもたらしています。
コロナ禍とそれ以前でファッションにかける金額が変わったか聞いたところ、およそ6割の人が「変化がある」と答えています。

具体的な変化は、「ファッションにかける金額が減った」というものでした。

89%の人が金額が減ったと答えているのに対し、逆に「増えた」と答えた人はわずか11%にとどまっています。
ファッションに欠ける金額が減った理由で最も多かったのは、「外出が減ったから」というものでした。友達と食事に行ったり飲みに行ったりすることもなく、旅行にも行けなかったので、
・持ち合わせで事足りる
・おしゃれする気持ちが薄れた
・人と会わないから服を買う回数も減った
など、新しい服を買う必要性がなくなってしまったということのようです。
また、在宅勤務となったことにより、通勤服も必要なくなったという声が多く見られました。在宅勤務だからといって1日中パジャマでいることはできないにしても、あえて「仕事着」を着る必要はなくなりました。
会社に行くことを考えて服を新調する必要がなくなったので、その分ファッションにかけるお金が減ったということですね。
その他には、このような理由を挙げてくれた方もいます。
・使える金額が減った
・貯金するために服にかける予算を削った
・物価高だから節約したい
・断捨離した
・ウィンドウショッピングができなくて購買意欲がなくなった
・きれいめの服からカジュアルな服にシフトし、単価が下がった
・着飾ることが面倒になった
・マスクをしているのでリップを塗らない、その分メイク代が減った
・美容院に行きづらい、サロンに行くのは怖い
2022年は年の初めから値上げラッシュが続き、秋になっても止まることを知りません。節約のために、服を買わないという人も増えているのではないでしょうか。
また、長く続くマスク生活のせいで、アイメイクはするにしても口紅を塗る必要がなくなり、メイクにかけるお金も減ったという声が見られました。
いっときは街に出ることも控えていましたから、ウィンドウショッピングをしなくなった人は多いと思います。
しかし、買い物するだけならネットショッピングでいくらでもできるのに、それでもファッションにかけるお金が減ったということは、「誰かに見せる」必要性がなくなったからだと考えられます。
●調査概要
調査対象:ファッションに興味がある10代~60代以上の女性
調査日:2022年9月9日
調査方法:インターネットによる選択・記述式回答
調査人数:女性500人
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