タイパとメンパの最新動向調査、20~30代の約7割が「タイパ疲れ」を実感―マクロミル3,000人調査

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近年、コストパフォーマンスやタイムパフォーマンスに続き、心理的な負担を軽減する消費行動として「メンパ(メンタルパフォーマンス)」が注目を集めています。今回のレポートでは、3,000名を対象とした調査データをもとに「タイパvsメンパ」の現状が詳しく分析されています。加えて、夏休みやお盆休みといったレジャーシーズンに向けた消費者の意識や行動パターンについても調査が実施されました。調査は全国の18歳から69歳までの男女3,000名を対象に、7月16日から7月17日の期間で行われました。

主な調査結果のポイント

今回の調査で明らかになった主なポイントは以下の通りです。

  1. 全年代の約半数が「タイパを意識」しており、その中で20~30代の約7割が「タイパ疲れ」を感じています
  2. 夏のレジャーにおける「移動」「お土産選び」では効率重視が6~7割を占め、タイパ疲れを感じている層ほど観光や食事でも効率を求める傾向があります
  3. 2026年夏のお出かけは「男性はタイパ」「女性はメンパ」という傾向があり、30代男性の快適派や60代女性のチル派が特に顕著です
  4. メンパ派の消費意欲は高く、プレミアム層・エモ層では最大1万円未満の追加予算を許容しています
  5. メンパ行動を選ぶ理由として、「チル層」はリラックスを重視し、「エモ層」では過半数が失敗回避と確実な満足感を求めています

全年代の半数以上がタイパを意識、若年層では7割が疲れを実感

日常的に「タイパを意識して行動している」と回答した人は全体の56.0%に達しました。タイパはかつてZ世代を中心とした価値観と考えられていましたが、今回の最新調査では60代までの幅広い年代において約半数がタイパを意識していることが分かりました。職業別に見ると、「学生」が71.3%と特に高い割合を示しています。

その一方で、タイパを意識して行動している人の62.6%が「タイパに気疲れをすることがある」と答えています。特に学生や30代女性では7割に達しており、タイパを意識しながら行動する中で疲労感を抱えている人が多数存在することが明らかになりました。

タイパ疲れの実感有無

【図表2】タイパ疲れの実感有無(タイパを意識して行動している人 1,680人/単一回答)

夏のレジャーシーンにおける効率重視と時間重視の傾向

今夏最も楽しみにしているお出かけについて、各シーン別に効率よく楽しみたいか(効率重視)、それとも時間をかけて満喫したいか(時間重視)が質問されました。効率重視の回答が多かったシーンは、割合の高い順に「目的地までの移動(78.1%)」、「家族や友人、自分へのお土産選び(66.0%)」、「写真撮影や思い出の記録(61.5%)」となりました。反対に時間重視のシーンでは、「温泉やサウナなどでのリラックス(64.2%)」が最も高く、続いて「宿泊施設での滞在(61.3%)」、「現地での食事やご当地グルメ(58.7%)」という結果になりました。

ここで「タイパ疲れ層」に絞って詳しく分析すると、興味深い特徴が浮かび上がりました。タイパに気疲れを感じているにもかかわらず、「散策や街歩き」で50.4%(全体比+7.6ポイント)、「現地での食事やご当地グルメ」で47.6%(全体比+6.3ポイント)、「観光名所や定番スポット巡り」で53.4%(全体比+5.2ポイント)といったシーンで効率重視と答えた割合が全体を上回っています。お出かけのメインイベントとも言える現地での行動において、タイパ疲れを感じながらも効率を重視してしまう実態が浮き彫りになりました。

効率よく楽しみたいレジャーと時間を使って満喫したいレジャー

【図表3】2026年夏、「効率よく楽しみたい」レジャーと、「時間を使って満喫したい」レジャー(今夏、楽しみにしているお出かけを予定し、各シーンで行動予定がある人924人/項目ごとに単一回答)

性別・年代別で異なるタイパとメンパの傾向

今夏最も楽しみにしているお出かけについて、タイパとメンパの観点から以下の5つのタイプで分類して質問が行われました。

1)【タイパ・アクティブ】無駄な時間を省いて、効率よくたくさんのことを楽しみたい

2)【タイパ・快適】お金がかかっても、行列や混雑を避けてスマートで快適に楽しみたい

3)【メンパ・プレミアム】失敗しないよう、確実な安心感や質の高さ(贅沢さ)にこだわりたい

4)【メンパ・チル】予定を詰め込まず、「何もしない贅沢」やゆったりとした時間を楽しみたい

5)【メンパ・エモ】効率やお金を気にせず、同行者との思い出作りや心の充足感に全振りしたい

全体で見ると、いずれのタイプも2割前後と分散する結果となりました。しかし性年代別に分析すると特徴が現れ、男性は「タイパ派」、女性は「メンパ派」が多い傾向が見られます。特に男性30代は「タイパ・快適層」が全体よりも13.7ポイント高く、女性60代は「メンパ・チル層」が同13.1ポイント高く、それぞれ顕著な特徴を示しました。

2026年夏のお出かけ、タイパ派とメンパ派

【図表4】2026年夏のお出かけ、タイパ派?メンパ派?(今夏、楽しみにしているお出かけを予定し、各シーンで行動予定がある人924人/項目ごとに単一回答)

メンパ派の高い消費意欲、追加予算を許容する傾向

続いて「メンパ派」に焦点を当て、お出かけの充実度を高めるための追加予算(1回・1人あたり最大でいくらまで上乗せして支払ってもよいか)について質問が行われました。全体のボリュームゾーンは「1,000円~3,000円未満」と「3,000円~5,000円未満」に集中しました。

その中でメンパ・プレミアム層は「3,000円~5,000円未満」が最多となり、全体比で5.2ポイント高くなっています。さらにメンパ・エモ層では「5,000円~1万円未満」が最多で同5.4ポイント高く、他と比較して高い追加予算も許容する傾向が見られました。限られた夏のレジャーの機会だからこそ、追加の出費を払ってでも有意義で充実した時間を過ごしたいという、強い自己投資意欲が表れています。

メンパ派の夏のお出かけ、支払ってもよい追加予算

【図表5】メンパ派の夏のお出かけ、支払ってもよい追加予算(1回・1人当たり)(2026年夏のおでかけメンパ派508人/単一回答)

メンパ行動を選ぶ理由、タイプ別に明確な違い

メンパ派の人にその理由を尋ねたところ、全体で最も高かった理由は「混雑や疲労などのストレスを避け、快適に過ごしたいため(46.5%)」、次いで「周りを気にせず、自分のペースで楽しみたいため(36.4%)」、「絶対に失敗したくない・確実な満足感を得たいため(36.2%)」でした。ストレスを軽減しながらマイペースかつ確実に満足感を得たいという意識がうかがえます。

メンパのタイプ別に比較すると、行動理由に明確な違いが見られました。【メンパ・プレミアム層】は、「周りを気にせず、自分のペースで楽しみたいため(35.3%)」が比較的高く、マイペースさを保ちたい傾向があります。【メンパ・チル層】は、「混雑や疲労などのストレスを避け、快適に過ごしたいため」が57.7%と他タイプの中で最も高く、全体を11.2ポイント上回りました。また「時間に縛られず、心身ともにリラックスしたいため(37.9%)」でも最高となっており、ストレスのないリラックスした環境を強く求めていることが分かります。【メンパ・エモ層】は、「絶対に失敗したくない・確実な満足感を得たいため」が56.4%と突出して高く、全体よりも20.2ポイントと大幅な乖離が見られます。確実な成果や感動(エモさ)を求める姿勢が他の属性よりも顕著でした。

夏のお出かけ、メンパ派の理由

【図表6】夏のお出かけ、メンパ派の理由(2026年夏のおでかけメンパ派508人/複数回答)

調査概要

調査主体は株式会社マクロミルで、インターネットリサーチにより実施されました。調査対象は全国18歳から69歳までの男女3,000人で、令和2年国勢調査の性年代別人口比率に基づく人口構成比割付が行われています。本文中の数値は小数点第2位で四捨五入しているため、合計が100%とならない場合があります。

出典元:株式会社マクロミル

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