
商品の魅力を伝えるために、多くの機能や詳細な性能数値を並べる手法が一般的になっています。しかし、こうした"多機能化"の訴求が、実は消費者を商品から遠ざけている可能性が浮き彫りになりました。
株式会社システムリサーチ(本社:愛知県名古屋市)が運営する「創作品モールあるる」(以下、あるるモール)は、全国の24歳から59歳の男女を対象として「商品選びにおける機能や性能、数値への意識」についてのアンケート調査を実施しました。
調査結果のポイント
調査から明らかになった主なポイントは以下の通りです。
- 多くの機能・性能・数値が掲載されている商品を「高機能で魅力的」と感じる人はわずか15.0%となっています
- 一方で、「自分には機能が多すぎる」と感じる人は45.5%、「必要な機能が分からなくなる」と感じる人は41.5%に達しています
- 機能や性能の多さを理由に商品の購入をためらったり、購入を見送ったりした経験がある人は62.5%に上っています
- 機能や性能が多い商品より「必要な機能に絞った商品を選びたい」と考える人は66.5%となっています
64.5%が機能・性能・数値の多さに選択の負担を実感
「商品を選ぶ際、多くの機能・性能・数値が掲載されていることで、選ぶことに負担を感じることはあるか」という質問に対して、「よくある」と回答した人が18.0%、「ときどきある」と回答した人が46.5%となりました。
合計すると64.5%の人が、商品に並ぶ多数のスペック情報によって、選択に負担を感じた経験があることが判明しました。
情報量が増えることが必ずしも選びやすさにつながるわけではなく、むしろ消費者に比較や判断の負担を与えている実態が明らかになりました。
多機能を「魅力的」と感じる人は15.0%、「自分には多すぎる」が最多回答に

「多くの機能・性能・数値が並ぶ商品を見たときの印象」を尋ねたところ、「自分には機能が多すぎる」と回答した人が45.5%で最も多い結果となりました。
次いで、「必要な機能が分からなくなる」が41.5%、「使いこなすのが難しそう」が38.5%、「使わない機能にお金を払うように感じる」が33.0%という結果になりました。
一方で、「高機能で魅力的」と感じる人はわずか15.0%にとどまりました。
企業が商品の強みとしてアピールしている豊富な機能が、消費者には必ずしも魅力として受け取られていない実態が浮き彫りになりました。むしろ、機能の多さによって「自分には過剰」「必要性が理解できない」「扱いにくそう」と感じ、商品に対して距離を感じている様子がうかがえます。
62.5%が機能の多さを理由に購入をためらった経験を持つ

「機能や性能が多いことで、その商品の購入をためらった、またはやめたことはあるか」という質問に対して、「何度もある」が17.5%、「数回ある」が43.0%、「一度だけある」が2.0%という結果となりました。
合計すると62.5%の人が、機能や性能の多さを理由に購入をためらったり、購入を見送ったりした経験を持っていることが分かりました。
多機能化による負担は、商品に対する印象だけにとどまっていません。購入の先送りや見送りといった、実際の購買行動にも影響を及ぼしていることが明らかになりました。
60.8%が「必要な機能だけの商品」を選択

「多機能商品の代わりにどのような商品を選んだことがあるか」を尋ねたところ、「自分に必要な機能だけを備えた商品」が60.8%で最も多い結果となりました。
続いて、「操作や使い方が簡単な商品」が49.6%、「機能が少なく、価格も安い商品」が48.8%という結果になりました。
消費者が多機能商品を避けた後に求めているのは、必要十分な機能、使いやすさ、価格への納得感を備えた商品であることがうかがえます。
66.5%が多機能より「必要な機能に絞った商品」を選びたいと回答

「同じ目的で使う商品に『多機能な商品』と『必要な機能に絞った商品』がある場合、どちらを選びたいか」を尋ねたところ、「必要な機能に絞った商品」が29.5%、「どちらかといえば、必要な機能に絞った商品」が37.0%となりました。
合計すると66.5%が必要な機能に絞った商品を選びたいと回答しました。一方、「多機能な商品」と「どちらかといえば、多機能な商品」を合わせた割合は19.5%でした。
豊富な機能を備えていることよりも、自分に必要な機能が分かりやすく、無理なく使えることを重視する消費者が多数を占めていることが明らかになりました。
多機能化だけでは選ばれない時代、求められるのは「必要十分」が伝わる商品設計
今回の調査では、多くの機能・性能・数値が並ぶ商品を魅力的と感じる人は15.0%にとどまる一方で、62.5%が機能の多さを理由に購入をためらった経験を持つことが明らかになりました。
機能を追加することは、商品価値を高める手段の一つです。しかし、消費者がその必要性を理解できなかったり、自分には使いこなせないと感じたりすれば、多機能であることがかえって購入の壁になる可能性があります。
また、多機能商品を避けた人の多くが、必要な機能だけを備えた商品や、操作が簡単な商品を選んでいました。消費者が求めているのは、単に機能が少ない商品ではなく、自分に必要なものを迷わず選べる「必要十分な商品」であることが示唆されています。
調査概要
- 調査対象:全国の24歳から59歳の男女
- 調査期間:2026年7月24日
- 調査機関:クラウドソーシングサイト
- 調査方法:各質問項目の回答割合を算出
- 有効回答数:200名
創作品モールあるるについて

「あるる」は商品やサービスの魅力だけではなく、「誰から買うか」を大切にしており、ショップの歴史、生産者の想い、職人の人となりを伝えるコンテンツが豊富に用意されています。その想いを知った上で気に入った商品に出会うことができます。今後も「人(店舗)と人(お客さま)」が集い、繋がる場所を目指して取り組んでいます。
会社概要

- 社名:株式会社システムリサーチ
- 本社所在地:〒453-0861愛知県名古屋市中村区岩塚本通二丁目12番
- 代表取締役社長:平山 宏
出典元:株式会社システムリサーチ














