チーズ購入者の52.6%が月1回以上購入、ニューストリームが「チーズ購買行動調査」を実施

株式会社ニューストリーム(東京都港区、代表取締役:椎葉 宏)が、全国の20代から60代以上の男女3,032名を対象にスクリーニング調査を行い、月に1回以上チーズを購入している1,147名を対象とした「チーズ購買行動調査」を実施し、その結果をレポートとして公開しました。

調査実施の背景

コンビニエンスストアや量販店で手軽に購入できるようになったチーズは、かつての「特別な食品」から「日常的な食品」へとその立ち位置を変化させています。農林水産省による調査結果においても、2024年度には日本国内におけるチーズ消費量が増加したことが確認されており、チーズに対する需要の高まりが明らかになっています。

その一方で、消費者がどの程度の頻度でチーズを購入し、どのような種類のチーズを選択し、どのような場面でどのブランドを想起するのかを体系的に調査したデータは限られているのが現状です。本調査では、チーズ消費における3つの軸(購入頻度・種類・シーン別ブランド想起)を分析し、その実態を明確にするための独自調査が実施されました。

調査の概要

調査内容:チーズ購買行動調査

調査主体:株式会社ニューストリーム

調査方法:インターネットアンケート調査(調査ツール:MApps forSurvey)

調査期間:2026年6月17日から6月18日(2日間)

調査対象者:全国、20代から60代以上の男女(チーズ購入経験者)

有効回答数:3,032名(スクリーニング調査)、1,147名(本調査)

調査結果の詳細

月1回以上のチーズ購入者は52.6%、週1回以上は5人に1人

全国の回答者3,032名にチーズの購入頻度について質問したところ、「月に1回程度」と回答した人が17.2%で最も多く、「月に1回以上」購入している人は全体の52.6%に達することが判明しました。

さらに、「週に1回以上」購入するヘビーユーザーは19.3%に上り、約5人に1人がチーズを日常的に繰り返し購入していることが明らかになりました。一方で、「過去1年間チーズを購入していない」と回答した層も26.8%存在しており、購入者と非購入者の二極化傾向も見受けられます。

チーズ購入頻度調査結果

家庭にあるチーズ1位は「スライスチーズ」、2位は「ピザ用とろけるチーズ」

チーズ購入経験者1,147名に対し、「直近1ヶ月で家庭にあったチーズの種類」について質問したところ(複数回答)、「スライスチーズ」が54.8%で1位となり、唯一過半数を超える結果となりました。

2位には「ピザ用とろけるチーズ・シュレッドチーズ」(48.0%)が続き、料理の食材として使いやすい「加熱系」のチーズが上位を占める結果となりました。また、「ベビーチーズ・キャンディチーズ・スティックチーズ」(38.1%)、「6Pチーズ・三角チーズ」(37.4%)といった個食型・スナック型のチーズも3位から4位に入り、多様な用途に対応したさまざまなチーズが家庭に常備されている実態が明らかになりました。

家庭にあるチーズの種類

CEP調査により、シーン別に想起されるブランドの関係性を可視化

今回の調査では、CEP(カテゴリーエントリーポイント)アプローチを採用し、チーズを購入・使用する場面として代表的な9つのシーンを設定しました。各シーンで思い浮かべるブランドを自由記述で回答してもらうことで(最大3ブランド)、「シーン×ブランド」の想起マップが可視化されました。

調査の結果、「雪印メグミルク」はすべての9シーンにおいて10%を超える想起率を記録し、他のブランドを大きく引き離しました。特に「朝食でパンと一緒に」「ビールのおつまみ」「料理の食材として」のシーンにおいて高い想起率が確認されています。

対象となった9つのシーンは、「朝食でパンと一緒に」「子どものおやつ」「ワインのおつまみ」「ビールのおつまみ」「昼食・お弁当のおかず」「来客・ホームパーティー・家飲みで」「料理の食材として」「健康・ダイエットのため」「ご褒美・気分転換に」となっています。

一方で、特定のシーンにおいては「QBB」「キリ」「明治」なども一定の存在感を示しており、どのシーンで自社ブランドが想起されているか(またはされていないか)を把握し、コミュニケーション戦略に活かすことが、チーズ市場における差別化の重要なカギとなることが示唆される結果となりました。

シーン別ブランド想起マップ

なお、CEP(カテゴリーエントリーポイント)とは、消費者がある商品カテゴリーを購入・使用することを思い浮かべる「きっかけとなる場面や状況」のことを指します。マーケティング研究者バイロン・シャープ氏(著書『How Brands Grow』)が提唱した概念で、ブランドが消費者の購買トリガーとなるシーンでどれだけ強く連想されるかを測定するものです。多くのCEPで想起されるブランドは市場シェアが高くなる傾向があり、ブランド戦略・コミュニケーション設計の根拠として活用されています。

調査から見えてきた知見のまとめ

本調査では、チーズ消費の実態を「購入頻度」「チーズ種類」「CEP(カテゴリーエントリーポイント)」の3つの軸から分析が行われました。以下に、今回の調査から得られた主な知見が整理されています。

発見1:チーズの「日常食化」が加速

チーズを月1回以上購入する人が52.6%、週1回以上のヘビーユーザーが19.3%に達しました。農林水産省のデータにおいても令和6年度の国内チーズ総消費量が326,415トン(前年比+3.5%)と5年ぶりの増加に転じており、チーズが日常の食卓に定着しつつあることが裏付けられています。

発見2:家庭のチーズは「使いやすさ」で選ばれている

家庭に常備されているチーズの1位は「スライスチーズ」(54.8%)、2位は「ピザ用とろけるチーズ・シュレッドチーズ」(48.0%)と、調理・加熱用途のチーズが上位を独占しています。「手軽さ」や「使い回しのしやすさ」が選択基準として重視されていることが浮き彫りになりました。

発見3:ブランド想起はシーンによって固定化されている

9つの購入・使用シーンにおいて、「雪印メグミルク」は全シーンでトップの想起率を記録しました。特に「朝食でパンと一緒に」「ビールのおつまみ」「料理の食材として」での支持が際立っています。一方、QBB・キリ・明治なども特定シーンで存在感を示しており、シーン別のブランド競争地図が明確に可視化されました。

本調査の結果は、チーズブランドのマーケティング戦略に重要な示唆をもたらすものとなっています。消費者は購入・使用のシーンに応じて特定のブランドを想起する傾向があり、そのCEP(カテゴリーエントリーポイント)を押さえた訴求が、ブランドの「選ばれやすさ」を高める鍵となるとされています。

本調査実施にあたって代表取締役からのコメント

株式会社ニューストリーム代表取締役の椎葉 宏氏は、調査実施にあたり以下のようにコメントしています。

「CEP(カテゴリーエントリーポイント)は、ここ数年でマーケターの間で注目度が高まっている考え方です。今回はその概念を、あるカテゴリーに絞って具体的に検証してみたいという思いから本調査を企画いたしました。調査対象として今回はチーズを選びました。食というのは、スタイルや好みの個人差が大きく(誰と食べるか、どのくらい外食するか、家で調理をするかなど)、中でもチーズは食べる人と食べない人がはっきり分かれやすく、食卓に乗るきっかけも人や家庭それぞれであると思われるので、個人の感覚と統計的なデータとの間に大きなギャップがあるのではないかと考えたためです。今回の調査結果は、まさにその予想を裏付けるものとなりました。購入頻度の二極化や、シーンによって想起されるブランドが明確に異なる結果は、日々の感覚だけでは捉えきれないチーズ消費の実態を示しています。」

株式会社ニューストリームについて

同社では、マーケティング、デジタルの領域での戦略立案と実行支援の両面から、クライアント企業の課題解決と可能性実現を支援しています。

主な事業内容:コンサルティング、ウェブサイト構築、メールマーケティング、アンケート調査・分析

所在地:東京都港区芝5丁目29-20 クロスオフィス三田207号室

代表取締役:椎葉 宏

設立:2022年7月

資本金:626万円

出典元:株式会社ニューストリーム プレスリリース

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