
株式会社メルカリは、メルカリトレンド通信の5月号を発表しました。今回の調査では、リユース市場におけるアウトドアグッズの取引データを詳しく分析しています。
新型コロナウイルスの影響を機に大きな盛り上がりを見せた「キャンプブーム」ですが、最近では「キャンプブームは終息した」という声も聞かれるようになりました。しかし、一次流通の動きだけでは消費者の本当の姿は見えてきません。そこで同社は、フリマアプリ「メルカリ」における取引データを活用し、リユース市場から見た実態を明らかにしました。
この記事の目次
主な調査結果のポイント
今回の分析で明らかになった主な内容は以下の通りです。
まず、アウトドアグッズの月間取引件数が10ヶ月連続で前年同月比を上回っており、2026年4月には直近1年間で最高となる前年同月比15.3%の増加を記録しました。
次に、キャンプスタイルにおいては「重装備のフルキャンプ」から「身軽な軽量キャンプ」へと変化している傾向が見られます。具体的には、30,000円以上のアウトドアグッズ取引件数が前年比2.1%の減少となった反面、30,000円未満の取引件数は前年比15.0%増加しています。また、寝袋・シュラフの取引が43.6%減、マット・コットの取引が16.9%減と、重量があってかさ張る宿泊装備が前年比で減少している一方で、軽量・コンパクトをキーワードとする商品の取引は22.2%増、ポップアップテントやワンポールテントといった簡易テントの取引は56.0%増と、装備のミニマル化・軽量化が進んでいることがわかります。
さらに、キャンプのスタイルについても変化が見られ、「ソロキャンプ」の取引件数が減少している一方で、「ファミリーキャンプ」の取引が活発化しています。ソロ向けテント・タープの取引件数が前年比12.4%減少しているのに対し、2〜3人向けは前年比9.4%増、4人以上向けは前年比16.6%増となっています。
アウトドアグッズ取引は10ヶ月連続で前年同月比を上回る
近年、アウトドア市場の変化やキャンプブームの終息が指摘されることが増えていますが、「メルカリ」のアウトドアグッズ取引件数データからは異なる状況が確認できます。
「メルカリ」内における当該カテゴリーの月間取引件数は、10ヶ月連続で前年同月比を超える推移を続けています。特に2026年4月については前年同月比15.3%増を記録し、直近1年間の中で最も高い増加率となりました。
この現象の背景として考えられるのは、一時的なブームから「定番の趣味」へと移行し、消費行動がより合理的になってきたことです。物価上昇の影響を受けて「費用を抑えながら賢く楽しみたい」という節約意識が浸透し、初期投資が高額になりがちなアウトドアギアにおいて、手頃な価格で入手できるリユース市場の活用が広がっていると推測されます。
重装備から軽量スタイルへの移行が顕著に
高額商品は減少、低価格帯商品は増加傾向
「メルカリ」におけるアウトドアグッズの購入金額別取引件数を比較分析したところ、30,000円以上の高額商品の取引件数は前年比2.1%減となっている一方で、30,000円未満の取引件数は前年比15.0%増という結果が得られました。
この結果から読み取れるのは、高額な専用ギアを一式揃えるような本格的なキャンプ需要が落ち着きを見せている一方で、初期コストを抑えたいという節約志向や、過度な重装備を避けてより身軽にアウトドアを満喫したいというカジュアルな需要へと移行していることです。
宿泊装備は減少、軽量・コンパクト志向が加速
「キャンプ」をキーワードに含む商品の取引件数をグッズ別に比較した結果、寝袋・シュラフが前年比43.6%減、マット・コットが前年比16.9%減となっており、重量があり容積の大きい宿泊用装備が前年比で減少している状況が明らかになりました。
一方で、「軽量」や「コンパクト」というキーワードを含む商品の取引件数は前年比22.2%増を記録しました。さらに、ポップアップテントやワンポールテントなどの簡易テントの取引件数は前年比56.0%増と大幅な伸びを示しています。
これらのデータから、宿泊を伴うような重装備のキャンプスタイルから、日帰りやデイキャンプ、あるいは最小限の装備で楽しむミニマルなスタイルへの移行が進んでいることが示唆されます。
ソロからファミリーへ、楽しみ方の変化も明らかに
複数人向け需要が拡大、脱ソロ・家族回帰の傾向
アウトドアグッズ全体の取引件数が増加している中で、その内訳には興味深い変化が見られます。「メルカリ」では、ソロキャンプ関連の取引件数が12.4%減と減少傾向にある反面、ファミリーキャンプを中心とした複数人向けの取引が活発化しています。
具体的にサイズ別のテント・タープ取引件数を比較すると、2〜3人向けが前年比9.4%増加、4人以上向けでは前年比16.6%増加という結果になりました。
このデータから、個人で楽しむソロキャンプの需要が落ち着きを見せている一方で、家族やグループでアウトドアを楽しむ「脱ソロ・家族回帰」の動向が鮮明になっていることがわかります。
出典元:株式会社メルカリ プレスリリース












