
共働き世帯の増加に伴い、子育てや介護といった家庭環境が変化する中、家事負担の分担バランスは夫婦にとって重要な課題となっています。
生活総合情報メディア「ヨムーノ」が30〜59歳の既婚女性140名に実施した「家事の分担・自動化」についての調査では、75.8%が「妻が7割以上」の家事を担っていることが明らかになりました。
さらに、家電や生成AI、サブスクリプション・外注サービスといった「家事負担を軽減する手段」については、活用が広がっている分野と、心理的な障壁が残る分野があることがわかりました。
株式会社ベビーカレンダー(旧社名:株式会社クックパッドベビー、本社:東京都渋谷区、代表取締役:安田啓司)が運営する生活総合情報メディア「ヨムーノ」は、「ヨムーノメイト(※1)」を中心とした30〜59歳の既婚女性140名を対象に、「夫婦の家事分担と自動化に関する意識調査」を実施しました。
この記事の目次
調査サマリー
1)家事分担は「妻が7割以上」が75.8%、"半々"はわずか8.6%
2)現在の家事分担に4人に1人が「不満」を感じている
3)夫が担当する家事は「ゴミ捨て」「風呂掃除」「食器洗い」が上位
4)家事の自動化はまだ限定的!?「食器洗い」13.6%が最多
5)3人に1人が、家事に生成AIやスマート機能を活用している
6)外注・サブスクは「食材宅配(生協等)」の17.9%が最多
7)家事の自動化で重視されるのは「コスパ」「タイパ」の二大要素
8)家事負担の軽減で生まれた時間は、約半数が「家の中で1人で過ごしたい」
調査概要
調査名:家事の自動化に関するアンケート
調査手法:インターネットによるアンケート調査
調査期間:2026年3月17日〜3月24日
調査対象:「ヨムーノメイト(ヨムーノ公式インスタグラマー)」を中心とした、30〜59歳の既婚女性140名
※1.ヨムーノメイトとは、編集部がスカウトした「くらし全方位ジャンルのマニア」によるインスタグラマー組織です。
家事分担は「妻が7割以上」が75.8%、"半々"はわずか8.6%

家事分担の割合について尋ねたところ、最も多かったのは「自身9:夫1(22.2%)」という回答でした。続いて「自身10:夫0(19.3%)」、「自身8:夫2(19.3%)」、「自身7:夫3(15.0%)」という結果になっています。
「自身7:夫3」から「自身10:夫0」までを合計すると75.8%となり、「7割以上の家事を妻が担っている」と回答した方が全体の4分の3を超えていることがわかりました。
一方、「自身5:夫5」と回答したのは8.6%に留まっており、家事を均等に分担していると感じている妻は少数派という結果になっています。
現状の家事分担に4人に1人が「不満」を感じている

現在の家事分担について満足度を聞いたところ、「満足(19.3%)」「どちらかというと満足(33.6%)」と回答した方を合わせると52.9%となり、過半数が現在の家事分担に満足していることがわかりました。
その一方で、「どちらかというと不満(17.9%)」「不満(8.5%)」の合計は26.4%となり、約4人に1人が不満を感じていることも明らかになっています。
現在の家事分担に「満足」している理由(アンケートの声より)
・自分の好きなタイミングで好きなように作業できるから(40歳)
・夫は家にいる時間が私より少ないが、その中でもできる家事をしてくれているため(31歳)
・自分のやり方と異なり気になってやり直すよりは、何もしないでくれた方が楽だから(53歳)
現在の家事分担に「不満」な理由(アンケートの声より)
・2人ともフルタイムで働いているにもかかわらず、家事分担のバランスが取れていないため(38歳)
・専業主婦のため自分が9割負担しているが、それが当然のような言動をされるとイラッとする。せめて感謝の言葉があれば救われるのですが……(59歳)
・自分が10割負担しているが、体調不良の際にも家事をしてくれず非常に困るから(42歳)
夫が担当する家事は「ゴミ捨て」「風呂掃除」「食器洗い」が上位

夫がメインで担っている家事として最も多かった回答は、「ゴミ捨て(49.6%)」でした。次いで「風呂掃除(37.0%)」、「食事の片付け・食器洗い(32.8%)」が続く結果となっています。
また、洗濯関連では「洗濯物を干す」(26.1%)、「取り込み・畳む」(22.7%)が一定の割合を占めており、作業内容が明確で分担しやすい家事や、ルーティン化しやすい家事が夫担当として挙げられやすい傾向が見られます。
家事の自動化はまだ限定的!?「食器洗い」13.6%が最多

「自動化している家事」では、「食事の片付け・食器洗い(13.6%)」、「部屋の掃除(11.4%)」が比較的高い割合を示しました。しかし、「特になし・わからない(70.7%)」が圧倒的に多く、家電などによる自動化はまだ生活の標準にはなっていない実態が明らかになっています。
一方、「自動化したくない家事」では、「料理(25.0%)」、「買い出し(23.6%)」、「洗濯物を干す(18.6%)」が上位に並びました。家族への配慮や好みが関わり、またその日の状況に応じた調整が必要な家事ほど、手作業で行いたいという意向が一定数あることがうかがえます。
3人に1人が、家事に生成AIやスマート機能を活用している

さらに踏み込んで、生成AIやスマート機能の利用について聞いたところ、「使っていない・わからない」と回答した方が約7割いる一方で、全体の32.1%(約3人に1人)が家事に生成AIやスマート機能を導入していることが判明しました。
具体的な使用内容を尋ねると、「ロボット掃除機の自動運転(14.3%)」、「スマート調理家電(11.4%)」、「献立提案・レシピ生成(10.0%)」、「乾燥までしてくれる洗濯機(10.0%)」が上位となりました。導入が比較的進んでいるのは、放置できる、結果が安定する家事であることが読み取れます。
「生成AI/スマート機能」の具体的な使用方法(アンケートの声より)
・生成AIを使ったレシピ作成は、今ある食材から何が作れるか、その材料でどのような調理をするか、また子どもに合った味付けなども提案してくれるので非常に便利(42歳)
・1週間分の献立を生成AIで作成し、それを元に買い出しに行く(50歳)
・ボタンを押すだけで、洗剤の計量から乾燥まで完了する洗濯機を導入している(42歳)
外注・サブスクは「食材宅配(生協等)」の17.9%が最多

「食材宅配(生協等)(17.9%)」が最も多く、次いで「ネットスーパー(7.9%)」、「料理代行/作り置き(7.1%)」という結果になりました。家事をすべて委ねるよりも"買い物負担を減らす"など部分的な活用の方が取り入れやすい傾向がうかがえます。
しかしながら、「使っていない・わからない」と回答した方が7割と、家事のサブスクや外注も十分には浸透していない結果となっています。
家事のサブスクや外注、具体的な活用方法(アンケートの声より)
・月に1回、料理代行で1週間分の作り置きを作ってもらっている(39歳)
・洗剤などの消耗品や、飲料などの重いものは定期便を活用している(38歳)
・家事代行を2ヶ月に1回程度利用。家の中にプロの手が入ることで、効率の良い掃除方法や収納方法などの発見もある(42歳)
家事の自動化で重視されるのは「コスパ」「タイパ」の二大要素

重視するポイントは、「コストパフォーマンス(39.3%)」が最多で、次いで「タイムパフォーマンス(時短効果・時間の有効活用)(35.7%)」となりました。家事負担の軽減においては、"お金と時間のバランス"が最重要であることが明らかになっています。
また「メンタルパフォーマンス(選択のストレス・心理的コストの削減など)(15.0%)」、「ウェルビーイングパフォーマンス(心身の健康や幸福度への効果など)(13.6%)」、「スペースパフォーマンス(収納や空間の効率化など)(7.1%)」と回答した方も一定数おり、単なる効率性だけでなく、心理的な余裕や生活の質への期待も見られます。
家事負担の軽減で生まれた時間は、約半数が「家の中で1人で過ごしたい」

最も多かった回答は、「家の中で1人で過ごす時間(49.3%)」で約半数に達しており、家事負担軽減で生まれた時間を、まずは休息やリカバリーに充てたいというニーズがうかがえます。
次いで「子育て・子どもとの時間(30.7%)」、「1人で外出する時間(20.7%)」が続きました。
「子どもとの時間」が3割超で上位にある一方、「夫との時間」と回答した方は16.4%に留まっており、家事負担軽減が家族関係の強化につながる可能性はあるものの、優先順位としてはまず自分・子どもに向きやすい傾向にあるようです。
まとめ 家事負担軽減の手段は"伸びしろ"あり
家事分担については「妻側が多く担う」が依然として大多数である一方、満足している層は過半数に達しつつも、不満・保留層も少なくない状況です。
また、自動化・生成AI・外注といった選択肢は広がっているものの、現時点では「使っていない・わからない」と回答する方がいずれも約7割となっており、家事負担軽減の普及には、まだまだ成長の余地がありそうです。
家事の負担軽減が生み出す価値は、仕事や家族時間だけでなく、まずは「1人で過ごす回復の時間」に活用したいという、リアルなニーズが浮かび上がりました。
出典元:株式会社ベビーカレンダー











