株式会社HYPER CUBEが、アクティブシニア層を対象とした「一生楽しみたいこと」についてのアンケート調査を実施しました。有効回答数は248名で、中心層は50代から70代となっています。
この調査によって、「高齢者層は室内での趣味を好み、デジタルツールが苦手」という一般的なイメージとはかけ離れた、活動的なシニア層の実態が浮き彫りになりました。
この記事の目次
調査で明らかになった主要ポイント
今回の調査から得られた主な発見は以下の3点です。
1. 圧倒的な「外向き」志向の存在
生涯にわたって楽しみたい趣味の第1位は「旅行・お出かけ」で71.8%を記録しました。高齢者のイメージとして連想されやすい「手芸・園芸などのクリエイティブ」は19.0%にとどまっており、シニア層の関心が強く「外部での体験」に向けられていることが明らかになりました。
2. 最大の不安は身体機能の低下
楽しみを継続する上での不安要素として最も多かったのは「体力や足腰の衰え」で60.5%でした。一方、「最新ツールの使い方がわからない」というデジタル面での不安はわずか8.1%にとどまり、全項目の中で最も低い水準となりました。
3. 目的意識があれば「AI」も活用する姿勢
「LINE」の日常的な利用が全世代で浸透していることに加えて、自由回答からは「推し活」「海外旅行」などの強い目的意識を持つために、「ChatGPT」や「Gemini AI」といった最新テクノロジーを使いこなしている層の存在が確認されました。
調査結果の具体的な内容
体験重視のアクティブ志向、全世代で「旅行・お出かけ」「食」が上位
「たとえ介護が必要になっても一生楽しみたいこと」という質問に対して、全体の第1位は「旅行・お出かけ」で71.8%、続いて「美味しいものを食べること」が57.7%という結果になりました。特筆すべきは80代以上の層で「旅行・お出かけ」が86.7%に達している点です。

その一方で、シニア向けの趣味として想定されることが多い「クリエイティブ活動(手芸、園芸など)」は全体でわずか19.0%でした。このデータから、シニア層は自宅で静かに過ごすというよりも、外の世界に出向いて「体験」を味わい続けることに対して強い意欲を持っていることが読み取れます。
自由記述の回答では、近隣の散歩や神社巡りから、「年に1度の沖縄旅行」「海外への旅行」まで規模は多様ですが、外出して非日常の景色や体験を楽しみたいという熱意が見て取れました。
恐れているのは「デジタルデバイド」ではなく「外出できなくなる事態」
「楽しみを続けていくうえで不安に感じていること」の第1位は、「体力や足腰の衰え」で60.5%と過半数を占める結果となりました。

これに対して、高齢者の課題として頻繁に語られる「最新のツールの使い方がわからない(デジタルへの不安)」はわずか8.1%で最下位という結果でした。シニア層にとっての真の恐怖は、スマートフォンが使えないことではなく、「自らの足で歩行できなくなり、旅行や食の体験が奪われてしまうこと」であることが明確になりました。
スマホ・デジタル活用状況、アクティブシニアの3種の神器は「LINE」「Instagram」「YouTube」
本調査では「高齢者はデジタルに不慣れである」という先入観を覆す結果も得られました。「スマートフォンでよく使うアプリ」においてLINEが定着しており(75歳以上でも45.7%が利用)、加えて自由回答では注目すべき傾向が見られました。

旅行や推し活、語学学習といった「やりたいこと(目的)」が明確なシニア層は、「Gemini AIチャット」「チャットGPT」などの生成AIツールや、Instagram、YouTubeを自然に日常生活に取り入れています。デジタルツールが活用されない理由は「操作の難易度」ではなく「コンテンツの魅力不足」である可能性をデータは示しています。
調査の概要
- 調査目的:シニア層の消費意欲、不安要素、デジタルツールの活用状況の把握
- 調査対象:朝日新聞Reライフフェス AgeTechブース来場者
- 有効回答数:248名(50代74名、60代82名、70代52名、80代以上15名、他)
- 調査期間:2026年2月22日から23日
- 調査手法:紙のアンケート用紙に記入
HYPER CUBE CEO 大林謙氏のコメント
今回の調査から明らかになったのは、シニア層の「いつまでも楽しみたい」という強い意欲と、それを妨げる「体力・足腰への不安」という明確なギャップであると同社CEO大林謙氏は語っています。このギャップをどのように埋めるかこそが、今後のシニア向けビジネスにおける最大の課題であり、大きなチャンスでもあるとしています。
不安を解消するために単純に「運動しましょう」と促すのではなく、彼らの目的である「旅行」や「食」といったポジティブな要素と、健康維持をシームレスに繋ぐ仕組みが求められているとのことです。同社は「遊びが予防になる社会をつくる」というビジョンのもと、生成AIやデータ解析を活用して、シニアが楽しみながら健康を維持できるソリューションの開発・支援を行っています。
本調査のデータが、事業開発の一助となることを期待しているとコメントしています。
株式会社HYPER CUBEの会社概要
株式会社HYPER CUBEは「遊びが予防になる社会をつくる」をビジョンに掲げ、医療・介護・ヘルスケア領域におけるAIソリューション開発や、AI技術を活用した新規事業支援・開発支援、データ解析サービスなどを提供しています。従来のようにネガティブな気持ちから何かを始めるのではなく、遊ぶこと、楽しむことをポジティブに続けることで、病気などを予防することができ、QOLを向上させる社会の実現を目指しています。
本社は東京都港区で、代表取締役は大林謙氏が務めています。
出典元:PR TIMES











