RECORE、SNS分析・サイト診断・競合比較を統合した無料診断ツール「RECORE EC Checker」を公開

株式会社RECOREは、SNS上のセンチメント分析、ブランドサイトのスコア診断、競合比較という3つの機能を統合したダッシュボード型の無料診断ツール「RECORE EC Checker」を2026年3月より一般に公開したことを発表しました。

このツールは、小売やEC事業者が日常的に直面している「自社ブランドの現状把握」という課題に対応するもので、AIを活用した自動分析により、わずか数分でブランドの現在地を俯瞰的に把握できるようになっています。意思決定そのものを代替するのではなく、次のアクションを検討するための「気づきを与える参考情報」を提供することを目的として開発されたとのことです。

同社は、これまで400社を超える小売・リユース事業者に対してクラウド基幹システム「RECORE」を提供してきた実績があります。累計GMV 4,800億円という規模のデータ基盤から蓄積された現場の知見を活用し、今回の診断ツールの開発に至ったとしています。

開発の背景として「判断の前に整理する」ツールの必要性

小売やEC事業の現場では、売上数値、CVR、アクセス数といった定量データに加えて、SNS上での反応や顧客からの声、競合他社の動向など、日々大量の情報が生み出されています。しかしながら、これらの情報が断片的にしか把握されないケースが多く、「今、自社ブランドがどのような状態にあるのか」を俯瞰して捉えることが困難であるという構造的な課題が存在しているとのことです。

マーケターや事業責任者が直面しているのは、ツールの数の問題ではなく「整理する時間の不足」だといいます。各SNSのアナリティクス、サイト分析ツール、競合調査レポートなど、それぞれのデータは存在していても、それらを横断的に統合して現状を俯瞰できる場がないのが実情です。その結果、ルーティン業務に追われているうちに「ブランドが気づかないうちにずれていく」という事態が発生してしまいます。

同社がこのツールを開発した背景には、400社を超える小売・リユース事業者を支援してきた現場での経験があるとのことです。「判断の前に整理する」というシンプルなコンセプトから出発し、精緻な分析よりも「現状を客観的に見直すための入口」としての設計を優先したとしています。

3つの分析軸でブランドの現在地を可視化する機能

RECORE EC Checkerは、以下の3つの機能を組み合わせることで、ブランドの現在地を多角的に整理できるようになっています。

  • サイトスコア診断(URLベース):ブランドサイトやECサイトのURLを入力するだけで、AIが構成を解析してスコアとして可視化します。
  • SNSセンチメント分析(参考指標):InstagramやX(旧Twitter)上の投稿をAIが解析し、ブランドへの感情傾向をポジティブ、ネガティブ、中立に分類して整理します。
  • 競合比較(相対的な整理):同業や近接ジャンルの競合ブランドと自社を比較し、強みや差異、立ち位置を相対的に可視化します。

サイトスコア診断機能の詳細

RECORE EC Checker総合スコア画面
RECORE EC Checkerポジショニングマップ画面

サイトURLを入力するだけで、ブランドサイトやECサイトの構成を複数の観点から解析し、総合スコアとして表示されます。さらに、業界平均値との比較やポジショニングマップも同時に表示されるため、自社の相対的な立ち位置を一目で確認することが可能です。

主な評価観点としては以下の項目があります。

  • 情報構造の分かりやすさ(ユーザーが迷わずに目的に辿り着けるか)
  • 商品訴求や導線の整理度(購買行動を促す設計になっているか)
  • ブランドメッセージの伝達性(世界観や価値観が伝わる表現になっているか)
  • 初見ユーザー視点での使いやすさ(第一印象で離脱されないか)
  • 外部指標(ブランド認知、SNS評判、検索順位、メディア露出)

なお、このスコアはサイトの良し悪しを断定するものではなく、改善検討時の目安や比較材料として活用することを想定しているとのことです。

SNSセンチメント分析機能の詳細

RECORE EC Checker センチメント分析画面

InstagramやX(旧Twitter)上の公開投稿をAIが解析し、ブランドに対するユーザーの反応傾向を可視化します。ポジティブ、ネガティブ、中立の比率に加えて、その背景にある感情的要因(機能性への評価、購入体験への言及、ブランドへの親近感など)も整理されます。

主な分析軸としては次のような項目があります。

  • ブランド全体への好感度(スコアおよびポジティブ、中立、ネガティブの比率)
  • 商品や品質に対する反応(機能性、素材感、デザインへの言及)
  • 購入体験や接客に関する言及(ECや店舗体験の評価)
  • ブランドの世界観やコンセプトへの共感(ファン形成につながる感情的反応)

業界平均値との比較機能も搭載されており、例えば「ポジティブ率44%は業界平均58%より14ポイント低い」といった具体的な差分も確認できます。炎上リスクの有無やSNS発信力の弱点なども参考値として表示されます。

この分析はSNS上の公開情報をもとにした参考指標であり、個別の評価や事実関係を保証するものではないとのことです。

競合比較機能の詳細

RECORE EC Checker競合分析画面
RECORE EC Checker強み・弱み分析、推奨ポイント画面

同業や近接ジャンルの競合ブランドと自社を比較し、強みや差異、立ち位置を相対的に整理することができます。競合各社のサイトスコアや外部評価指標を横並びで確認できるほか、「強みや改善点」の整理と「推奨アクション」も自動で出力されます。

競合比較で得られるインサイトとしては以下が挙げられます。

  • 自社の強みや独自性の再確認(何が競合と差別化できているか)
  • 改善すべき課題の優先順位(どの領域に手を入れると最も効果的か)
  • 市場内ポジショニングの可視化(内部評価と外部評価の2軸マップ)
  • 推奨アクション提案(SNS、SEO、UX、マーケティングの各領域別に具体的施策を提示)

分析結果をもとに、SEO施策、SNS活用、LP改善、メールマーケティングといった優先アクションが自動で提案されるため、「次に何をすべきか」の議論のたたき台として活用できます。

想定される利用者

RECORE EC Checkerは、「ブランドの現状を客観的に整理したい」と考える以下のような方々を主な対象として設計されています。

  • 自社ECサイトやブランドサイトが「本当にユーザーに伝わっているか」を確認したいマーケター
  • SNS反応や競合動向を定期的に把握したいが、分析に工数をかけられない事業責任者
  • 経営会議やブランドレビューの前に、客観的な現状データを揃えたい経営層
  • 新規ブランドの立ち上げや既存ブランドのリニューアルを検討している担当者
  • 複数ブランドを横断的に管理しており、各ブランドの現在地を効率よく把握したいグループ企業

特別な技術知識は不要で、URLとブランド名を入力するだけで数分で診断結果を取得できるとのことです。

業界有識者からのコメント

株式会社アルビオン国際ブランド推進室参事の榊原隆之氏は、「サイト運営をしていると、ついついルーティン化に浸かってしまったり事業者都合になってしまいがちです。このような診断ツールで忖度ない現在地を把握して、お客様にとって魅力的なサイトであり続けたいです」とコメントしています。

また、株式会社RECOREのリテール事業責任者である福田省吾氏は、「日本の小売・EC事業者の多くは、現場の感覚や経験をベースに意思決定をしています。それは強みである一方、『客観的な現在地』を把握する機会が少ないという課題にもなっています。RECORE EC Checkerは、そのギャップを埋めるための入口として設計しました。AIによる自動分析はあくまで参考情報ですが、『判断の前に整理する』という習慣がブランドの長期的な競争力につながると確信しています。テクノロジーの力で、小売現場の意思決定をより豊かにしていきたいと考えています」と述べています。

今後の展開として感情データと数値データの統合を目指す

現時点では、SNS上の反応やサイト構成といった「定性・感情的な情報」の整理を主軸としていますが、今後はECの売上、購買データ、CVRなどの数値情報との組み合わせによる可視化も検討しているとのことです。

感情データと行動データを同一のダッシュボードで確認できることで、「なぜ売れているのか、なぜ離脱されているのか」という問いに対して、より納得感のある仮説を立てられる環境づくりを目指すとしています。

また、同社が提供するクラウド基幹システムとの連携を深め、小売・リユース事業者が「テクノロジーでつながれた現場知見」をもとに成長できる仕組みの構築を進めていくとしています。

無料診断ツールの提供について

このツールは、ブランド運営における初期的な整理や気づきを得るための無料診断として提供されています。ライトに試しながら、自社の状況を見直すきっかけとして活用できます。

RECOREについて

小売・リユース向けクラウド基幹システムRECORE機能一覧

RECORE(リコア)は、小売・リユース業界に特化したクラウド基幹システムです。POS、在庫管理、顧客管理、EC連携、免税販売、BOPIS、会員ランクなど、オムニチャネルを前提とした統合機能を標準搭載しています。

高い拡張性とAPI連携力を備えており、外部のマーケティングツールやBIツール、物流システムとのシームレスな接続も可能です。現在では、中堅から大手の小売・アパレル企業からリユース事業者まで幅広く導入が進んでおり、「小売業の次世代インフラ」としての地位を確立しているとのことです。

会社概要

株式会社RECORE
所在地:大阪府吹田市豊津町9-22 大同門ビル7F
東京支社:東京都港区港南1-8-15 Wビル2F
代表取締役:佐藤秀平
設立:2016年10月

事業内容:
・小売・リユース向けクラウド基幹システム「RECORE」の開発・提供
・フリマ/EC一元管理システム「RECORE EC」の開発・提供
・RECORE logi、RECOREささげ代行、RECORE出品代行
・RECOREコンサルティング、RECOREリユース参入支援

出典元:株式会社RECORE プレスリリース

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