MMD研究所調査:ECサイト利用者の77.1%が楽天市場を利用、51.3%がAIサポートを希望

MMDLabo株式会社(東京都中央区、代表取締役:吉本浩司)が運営するMMD研究所が、18歳~69歳の男女1,000人を対象に2025年11月14日~11月17日の期間で「ECサイト利用とそのAI利用の実態調査」を実施したことが発表されました。今回はその調査結果についての詳細をご紹介します。

なお、この調査では、アンケート調査により回収されたサンプルを男女構成比に合わせるために、ウエイトバック集計が実施されています。

調査結果サマリー

今回の調査によると、EC利用者が利用しているECサイトは「楽天市場」が77.1%と最も多く、「Amazon」が75.2%、「Yahoo!ショッピング」が45.5%という結果になっています。また、7割以上がECサイトを月1回以上利用すると回答しています。

ECサイトで購入する商品のカテゴリーとしては「食品・飲料」「日用品・化粧品」「衣料品」が上位を占めています。さらに、半数以上がECサイト利用時に不便だと感じると回答しており、不便だと感じる点としては「レビューの内容が信頼できない」「広告やメールが多い」「自分に合う商品かどうか判断しづらい」などが挙げられています。

また、ECサイトでAIにサポートして欲しいと思う人は51.3%にのぼり、AIのサポートで欲しい機能としては「複数のサイト、ショップの価格や在庫をまとめて比較できる機能」「価格の変動を通知し、最安値を教えてくれる機能」「あいまいな言葉でも商品を探せる検索機能」などが挙げられています。

EC利用者が利用しているECサイト

18歳~69歳の男女1,000人のうち、ECサイトを普段利用している496人を対象に、利用しているECサイトを聞いたところ(複数回答可)、「楽天市場」が77.1%と最も多く利用されていることが明らかになりました。次いで「Amazon」が75.2%、「Yahoo!ショッピング」が45.5%という結果になっています。

EC利用者が利用しているECサイト

ECサイトの利用頻度

ECサイト利用者496人を対象に、月1回以上ECサイトを利用するかどうか尋ねたところ、「利用する」と回答した人は70.4%、「利用しない」と回答した人は29.6%でした。多くの人がECサイトを定期的に利用していることがわかります。

ECサイトを月1回以上利用するか

さらに、月1回以上ECサイトを利用すると回答した349人に対して、利用頻度を尋ねたところ、「月に2~3回程度」が36.3%と最も多く、次いで「月に1回程度」が32.5%、「週に1回程度」が18.4%という結果になりました。この結果から、ECサイトを定期的に利用している人の多くが月に複数回利用していることが明らかになっています。

ECサイトの利用頻度

ECサイトで購入する商品カテゴリー

ECサイト利用者496人に対して、ECサイトで購入する商品カテゴリーを尋ねたところ(複数回答可)、「食品・飲料」が45.3%と最も多く、次いで「日用品・化粧品」が44.6%、「衣料品」が44.2%という結果になりました。日常生活で頻繁に使用するものや必需品が上位を占めていることがわかります。

ECサイトで購入する商品カテゴリー

ECサイト利用時の不便さとその要因

ECサイト利用者496人に対して、ECサイト利用時に不便だと感じるかどうかを尋ねたところ、「不便だと感じる」と回答した人は54.4%、「特に不便と感じることはない」と回答した人は45.6%でした。半数以上の利用者が何らかの不便さを感じていることが明らかになりました。

ECサイト利用時の不便さ

さらに、ECサイト利用時に不便だと感じると回答した270人に対して、具体的にどのような点で不便を感じているのかを尋ねたところ(複数回答可)、「レビューの内容が信頼できない」が30.2%と最も多く、次いで「広告やメールが多い」が28.1%、「自分に合う商品かどうか判断しづらい」が27.8%という結果になりました。これらの結果から、信頼性の高い情報提供や個人に合わせた商品提案などが課題となっていることがわかります。

ECサイト利用時に不便だと感じる点

ECサイトでのAIサポートへのニーズ

ECサイト利用者496人に対して、ECサイト利用時にAIでのサポートを希望するかどうかを尋ねたところ、「AIにサポートして欲しい」と回答した人は51.3%、「特にAIにサポートして欲しいことはない」と回答した人は48.7%でした。半数以上の利用者がAIによるサポートを希望していることが明らかになりました。

ECサイトでのAIサポートへのニーズ

さらに、AIによるサポートを希望すると回答した254人に対して、具体的にどのような機能を希望するかを尋ねたところ(複数回答可)、「複数のサイト、ショップの価格や在庫をまとめて比較できる機能」が41.6%と最も多く、次いで「価格の変動を通知し、最安値を教えてくれる機能」が41.1%、「あいまいな言葉でも商品を探せる検索機能」が33.6%という結果になりました。これらの結果から、情報収集や比較検討の効率化、より直感的な検索体験などがAIに期待されていることがわかります。

AIにサポートして欲しい機能

本調査レポートでは小数点以下任意の桁を四捨五入して表記しているため、積み上げ計算すると誤差が生じる場合があります。

調査概要

調査名:「ECサイト利用とそのAI利用の実態調査」
調査期間:2025年11月14日~11月17日
有効回答:1,000人 ※男女構成比に合わせてウエイトバックを実施
調査方法:インターネット調査
調査対象:18歳~69歳の男女
設問数 :20問

出典元:MMDLabo株式会社 プレスリリース

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