
LINEヤフー株式会社は、国内最大級となる700万人以上のアクティブな調査パネルを基盤としたスマートフォン専用のリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」を運営しています。このプラットフォームを通じて、全国の15~24歳の若年層を対象に「生成AIサービスの利用とその内容」について継続的な調査を実施しており、このたび2025年9月期の調査結果が公開されました。
この記事の目次
調査結果サマリー
ふだん生成AIでしていること(全体)
生成AIの利用目的として最も多かったのは「ふと気になったことを調べる」という回答です。また、学習サポートや文章作成など勉強に関連する利用も3割を超える結果となっています。さらに特徴的なのは、雑談や相談など"心のよりどころ"として生成AIが活用されている点も見られました。
ふだん生成AIでしていること_目的分類まとめ(男女年齢別)
生成AIの日常的な利用頻度が特に高いのは、女性15~18歳と女性19~22歳で、いずれも8割を超える活発な利用状況が明らかになっています。一方で、男女23~24歳では利用率がやや低めという結果になっています。
利用目的については、男女ともに15~18歳と19~22歳では「勉強/課題」に関する用途が最も多く、23~24歳では「調べもの」が最多となっており、年齢層による利用傾向の違いが浮き彫りになっています。
ふだん生成AIでしていること(全体)

ふだん生成AI※を使用する目的として最も多かったのは「ふと気になったことを調べる」で36.1%という結果になっています。
※生成AIとは、学習データをもとに新たなテキストや画像、音声などを生成する人工知能の総称で、具体的なサービスとして「ChatGPT」「Gemini」「Perplexity」などがあります。
続いて多かったのは、「勉強や課題のサポート/試験対策」「アイディア出し(宿題/課題やレポート用)」「文章の作成/添削/要約」といった勉強関連の使い方で、これらはいずれも3割台となっています。調査対象が学生が多い年代ということもあり、勉強シーンでの活用が目立つ結果となっています。
また、「暇つぶし/雑談」や「人間関係の相談」という用途も続いており、生成AIが日常生活のさまざまな場面で活用されていることがわかります。
一方で、若年層の約2割が「ふだん生成AIサービスは利用していない」と回答しており、まだ全員が活用しているわけではないことも明らかになっています。
ふだん生成AIでしていること_目的分類まとめ(男女年齢別)

男女年齢別に生成AI利用状況を分析すると、女性15~18歳では「利用していない」の割合が最も低く12.2%となり、利用率は87.8%と非常に高い水準であることがわかりました。続く19~22歳も男女ともに利用率が80%を超えており、特に女子高校生と男女大学生の年齢層で生成AIが活発に使われていることが明らかになっています。
その一方で、若年層の中でもより上の年齢層である男性23~24歳では「利用していない」と回答した割合が31.7%と他の年齢層より高く(利用率68.3%)、やや控えめな利用傾向が見られます。同様に女性23~24歳も他の年齢層と比較してやや利用率が低めという結果になっています。
次に、利用目的の項目分類ごとの傾向について詳しく見ていきます。
学生が多いと思われる15~18歳、19~22歳の年齢層では「勉強/課題」に関する利用が最も高く、男女ともに5割を超える結果となっています。特に女性15~18歳では62.9%と高い割合で勉強目的の利用が見られます。
一方、社会人が増えると考えられる23~24歳の年齢層では、「調べもの」が男女ともに4割台で最多となっており、年齢による利用目的の違いが顕著に表れていることがわかりました。
また特筆すべき点として、「相談/アドバイス」の項目では女性の利用が目立っており、特に女性15~18歳と女性19~22歳では4割を超える高い利用率となっています。このことから、女性の若年層にとって生成AIがより身近な相談相手として機能していることがうかがえます。

調査について
本調査はLINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査として実施されました。
調査対象:日本全国の15歳~24歳の男女
実施時期:2025年9月1日~9月3日
有効回収数:4745サンプル
回収比率は、[男性]15-18歳:19-22歳:23-24歳:[女性]15-18歳:19-22歳:23-24歳が2:2:1:2:2:1となっています。なお、表/グラフ中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合があります。
「LINEリサーチ」について
「LINEリサーチ」は、企業における事業開発・マーケティング活動の最大化を目的とした、スマートフォン時代に適応したリサーチプラットフォームです。700万人以上のアクティブモニターのうち10〜29歳が約半数を占めており※、学生や若年層向けの出現率が低い調査も効果的に実施することが可能です。
また、従来型の調査パネルと異なり、リサーチへの興味が薄い層にもコンタクトができるため、より一般的な意見を収集できるという特長があります。LINEのプッシュ通知で配信するため、ユーザーがリアルタイムで回答しやすいだけでなく、スマートフォン上で回答しやすい画面設計を行っていることで、効率的に調査を実施することができます。
※2025年11月時点
出典元: LINEヤフー株式会社 プレスリリース












