WeAgri、AI技術活用した海外向けパッケージデザイン支援サービス開始 - シンガポール市場を中心に海外展開を加速

テックファームグループでクロスボーダー流通プラットフォーム事業を展開する株式会社WeAgri(東京都新宿区、代表取締役社長 永守秀章)が、シンガポール市場をはじめとする海外向け商品パッケージデザイン支援サービスを新たに開始したことが発表されました。同社が10年以上にわたり培った現地販売データとプロモーションの実績、さらに現地駐在スタッフの知見を活用し、テックファームグループの生成AI技術で「現地市場に響くデザイン」を短期間で提案するサービスとなっています。このサービスにより、従来の国内仕様パッケージでは十分に訴求できなかった海外市場でのブランド力向上を支援するとのことです。

現地市場に響くパッケージが海外展開の成否を左右

シンガポール市場をはじめとする海外市場において、食品パッケージの視認性やデザイン性は消費者の購買行動に大きな影響を与えています。しかしながら、多くの日本メーカーは国内向けに作成したパッケージをそのまま輸出しているケースが多く、現地市場での訴求力不足やブランド認知の課題を抱えていることが実情です。

また、従来のデザイン制作プロセスでは提案できるデザインの数が限られており、時間やコスト面から妥協せざるを得ないという状況も見られてきました。こうした課題が、日本企業の海外展開における障壁となっていました。

AI×現地ノウハウでスピードと訴求力を両立、短期間で市場投入へ

WeAgriが今回開始した新サービスは、こうした課題を解決するために開発されたものです。テックファームグループが持つAI技術を活用することで、複数のデザイン素案を短期間で自動生成することが可能になるとのことです。これにより、より多様な視点から候補案を検討でき、デザイン要素の組み合わせやアレンジも柔軟に対応できるようになりました。

生成されたデザイン案は、シンガポール在住のデザイナーが最終的な仕上げを担当し、現地の文化やトレンドを反映させます。さらに、WeAgriがこれまで培ってきた現地プロモーションの実績とデータを組み合わせることで、現地消費者のニーズにマッチしたパッケージを提案することが可能になったそうです。

東南アジア各国への展開も視野

WeAgriでは、シンガポール市場を皮切りに、将来的には東南アジア諸国にも本サービスの展開を視野に入れているとのことです。AI技術と現地ノウハウの融合により、日本食品メーカーの海外展開を総合的にサポートしていく方針です。

WeAgriが築いた、現地視点のマーケティング

WeAgriはこれまで、現地小売チェーンとの連携、フェアの開催、現地リアル店舗の運営などを通じて、アジア市場における日本食品の販路拡大に取り組んできました。現地の購買スタイルや嗜好への深い理解、SNSやインフルエンサーを活用したPRなど多様なノウハウを有しています。

また、自社EC「TFD」の運用実績にも裏打ちされた、リアルとWebを連動させたマーケティングの実績も大きな強みとなっています。これらの経験とノウハウが、今回の新サービス開始の基盤となっているようです。

12/1にリニューアルした、WeAgri運営の越境EC「TFD」

WeAgriについて:輸出から販売/マーケティングまで一気通貫のサポート

WeAgriは「Find More Japan -日本再発見を加速する」をミッションとして掲げ、未だ世界に知られていない魅力的な日本産品を発掘し、シンガポールをはじめとするアジア諸国の生活様式や価値観に合わせたブランディングやマーケティング活動を支援しています。

創業以来蓄積してきた、日本の農水産物や加工食品のブランディング・マーケティングのノウハウ、現地ニーズに関する知見と構築してきた流通ネットワークを活かし、ITと最新の流通技術を組み合わせた独自の流通プラットフォームを展開しています。テックファームグループの最先端技術や多様な産業におけるDX支援の知見を掛け合わせることで、アジアと日本をつなぐ越境流通のイノベーション創出を目指しているとのことです。

同社が提供する海外販路開拓支援サービス「コネクトアジア」では、これまで日本貿易振興機構(JETRO)や地方自治体・経済団体とも連携し、地域事業者の支援活動を行ってきました。2022年9月からは地方銀行とも連携し、食品・美容品事業者に対して輸出に向けたブランディングやプロモーションなどのマーケティング活動から現地での販売、物流までを一貫して支援する体制を構築しています。

課題解決のポイント:生成AI技術の活用とリアルタイムデータの融合

WeAgriの新サービスの特徴は、生成AI技術による効率的なデザイン生成と、10年以上にわたり蓄積してきた現地販売データやプロモーション実績を組み合わせた点にあります。これにより、短期間で現地市場に適したパッケージデザインの提案が可能になったとされています。

従来の海外向けパッケージデザインでは、現地の好みや文化的背景の理解が不足していたり、デザインの試行錯誤に時間とコストがかかったりするという課題がありました。WeAgriのサービスでは、AIによる迅速な複数デザイン案の生成と、現地スタッフによる仕上げを組み合わせることで、これらの課題を解決しているとのことです。

海外市場におけるパッケージデザインの重要性

海外市場、特にアジア諸国ではパッケージデザインが製品の購買決定に与える影響が非常に大きいとされています。言語や文化が異なる環境では、パッケージの視覚的要素が消費者の第一印象を左右し、ブランド認知や購買意欲に直結するからです。

しかし、多くの日本企業は国内向けに最適化されたデザインをそのまま海外市場に持ち込んでしまい、現地消費者の心に響かないケースが少なくありません。WeAgriの新サービスは、こうした「デザインのローカライゼーション」の重要性に着目し、AIの技術力と現地の知見を組み合わせることで、効果的なソリューションを提供します。

今後の展望:東南アジア全域へのサービス拡大

WeAgriは今回のシンガポール市場向けサービス開始を皮切りに、今後は東南アジア全域へのサービス展開を計画しているそうです。各国の文化や消費者嗜好の違いに対応したデザイン支援を行うことで、日本企業の東南アジア市場攻略をより強力に支援していく予定とのことです。

日本の高品質な食品や商品の魅力を最大限に引き出すパッケージデザインを通じて、アジア市場における日本ブランドの価値向上と販路拡大を支援していくWeAgriの今後の展開に注目が集まります。

【企業概要】株式会社WeAgri

会社名:株式会社WeAgri
所在地:東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー23F
代表者:代表取締役社長 永守秀章
設 立:2010年
資本金:9,510万円

出典元: 株式会社WeAgri プレスリリース

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