
株式会社Hakuhodo DY ONE(本社:東京都港区、代表取締役会長:田中雄三 代表取締役社長:小坂洋人)は、ソーシャル写真アプリ「BeReal.」を展開するBeReal SASと連携し、若年層向けマーケティング&クリエイティブ専門組織「ハローZ」の監修による新サービス「ハローZ×インフルエンサーBeUp!」の提供を開始したことを発表しました。このサービスにより、Z世代の日常にしっかり届くコミュニケーションを実現し、クライアント企業のSNSマーケティングを強力に支援することが可能になるとのことです。
この記事の目次
背景
近年、若年層のライフスタイルや情報接触の形態がますます多様化しており、Z世代の心に響くコミュニケーション設計がマーケティングの重要課題となっています。このような状況の中で、新たなSNSマーケティングの手法として注目を集めているのが、ソーシャル写真アプリ「BeReal」です。
BeRealは14〜27歳がユーザーの87%以上を占め、月間利用者数は500万人に達するなど、Z世代を中心に高い人気を獲得しています。このアプリの特徴は、1日1回ランダムに届く通知を受け取ったら、2分以内にありのままの日常の写真を撮影して無加工で投稿するという「リアルな今」だけを切り取る点にあります。
日本においてBeRealは2024年から広告事業を本格化させています。Hakuhodo DY ONEはBeRealの特性を最大限に活かしたZ世代マーケティングの実現を目指して、若年層向けデジタルプロモーションを専門とするハローZの監修による本サービスを展開することになったとのことです。
サービスの特長
「ハローZ×インフルエンサーBeUp!」は、BeReal Japanによるコンテンツパートナーとの協業パッケージ「BeUP!」(ビーリアルタイアップ)をベースに、Hakuhodo DY ONE独自の強みを加えた特別プランです。主な特長は以下の3つとなっています。
1. ハローZが企画・キャスティング・制作を一貫監修
戦略立案から企画、キャスティング、クリエイティブ制作まで一貫して監修するハローZは、デジタルプロモーションを得意とするリアルZ世代の社員中心に構成されています。彼らはZ世代ならではのリアルな感覚や最新トレンド、デジタル行動の傾向を深く理解しています。さらに現役大学生メンバーの協力も得て、当事者ヒアリング等で得た一次情報(個別事例)からリアルなインサイトを抽出。BeRealの特性に適応した、Z世代の注目を集める最適なクリエイティブを生み出すことが可能だとしています。
2. BeRealライクな広告クリエイティブ
BeRealは、いわゆる"映え"を目的とせず、相互フォロワーとありのままの日常を共有する特性があります。広告においても、Z世代に人気のクリエイターが「リアルな日常」の中で自然に商品を訴求するクリエイティブが高い共感を呼び、ブランドへの信頼構築につながるとされています。このサービスでは、Z世代ユーザーの受容度がより高い広告クリエイティブを提案することが可能とのことです。
3.「BeUp!」はクリエイターのキャスティング費・制作費が無償
「BeUp!」では、BeRealの広告配信費だけでクリエイターのキャスティングやクリエイティブ制作が可能となっています。これにより、クライアント企業は追加費用なしで、若年層に人気のクリエイターを起用したコラボレーション広告を展開できる点が大きな特徴です。
今後の展開について
今後もHakuhodo DY ONEは、Z世代に特化したマーケティング支援を通じて、クライアント企業が次世代とリアルで深いコミュニケーションを築き、持続的なブランド成長を実現できるよう、革新的なソリューションを提供していく方針だと述べています。

ハローZとは
現代の若年層の価値観やライフスタイルを深く分析・研究するマーケティング専門組織です。Hakuhodo DY ONEの戦略プランナー、クリエイター、メディアプランナーなど、多様な領域のスペシャリストが結集し、次世代に向けた新たなマーケティングをテーマに最適なメディア選定やクリエイティブ設計、ソリューション開発をしています。若年層のリアルな感覚とトレンドを捉え続け、その世代をターゲットとする企業のプロモーションのパフォーマンス向上に貢献すべく、研究開発を行っています。
会社概要
株式会社Hakuhodo DY ONEは、インターネット広告黎明期より培ったデジタル広告の知見とノウハウを活かし、統合的なデジタルマーケティングサービスを提供しています。マーケティング戦略立案力、クリエイティビティ、高度な運用力と技術開発力、媒体社・プラットフォーマーとの強固な関係性を強みとし、国内外のクライアント企業に対して、デジタル起点でのマーケティング戦略やテクノロジー活用を包括的に支援しています。
博報堂DYグループの「デジタルコア」として、グループ内のナレッジやリソースを集約し、高い専門性と提案力を併せ持つ企業として業界随一のデジタルマーケティング事業会社となることを目指しているとのことです。
クライアント企業にとって唯一の「ONE」の存在となるため常に挑戦・前進し、事業成長を支援するビジネスパートナーとして伴走することで、クライアント企業の持続的な成長と、企業価値向上に貢献することを目指しています。
- 本社所在地: 〒107-6316 東京都港区赤坂5丁目3-1 赤坂Bizタワー
- 代 表 者: 代表取締役会長 田中雄三 代表取締役社長 小坂洋人
- 株 主: 博報堂DYグループ100%
- 社 員 数: 3,172名(2025年4月1日時点)
- 創 立: 2024年4月1日
- 事 業 内 容: デジタルマーケティング全般にまつわる企画・コンサルティング・代行事業・投資事業
Z世代向けマーケティングの重要性
Z世代(1990年代後半から2010年代前半に生まれた世代)は、デジタルネイティブとして育ち、従来の世代とは異なる価値観や消費行動を持っています。彼らは情報過多の環境で育ったため、広告に対する耐性も高く、単なるプロモーションではなく「リアルさ」や「真正性(オーセンティシティ)」を重視する傾向があります。
このような背景から、BeRealのように「ありのままの瞬間」を共有するプラットフォームが支持されているのです。従来の「加工された完璧な姿」を見せるSNSとは一線を画し、リアルタイムで等身大の日常を共有するというコンセプトがZ世代の共感を呼んでいます。
マーケティング担当者にとって、Z世代へのアプローチは従来のターゲティング手法では難しく、彼らの価値観や行動様式を理解した上での戦略設計が求められています。ハローZのようなZ世代自身が中心となった組織が監修することで、より効果的なコミュニケーションが可能になるというわけです。
BeRealの特徴とマーケティング活用の可能性
BeRealの最大の特徴は「リアルタイム性」と「等身大のコミュニケーション」にあります。ユーザーは1日1回、ランダムなタイミングで通知を受け取り、2分以内に前後カメラで撮影した写真を投稿します。フィルターや編集機能はなく、その瞬間の自分をありのままに共有するというコンセプトです。
このプラットフォームでのマーケティングにおいては、従来の「完璧に作り込まれた広告」ではなく、あくまでも日常の中に自然に溶け込むようなアプローチが効果的です。Z世代は広告色の強いコンテンツに対して敏感であり、過度な宣伝色は逆効果となる可能性があります。
「ハローZ×インフルエンサーBeUp!」では、こうしたBeRealの特性を理解した上で、Z世代クリエイターが自然な形で製品やサービスを日常に取り入れる様子を発信することで、違和感のない訴求を実現します。これにより、ブランドの認知拡大だけでなく、Z世代との信頼関係構築にもつながることが期待されています。
デジタルマーケティングの新たなアプローチ
デジタルマーケティングの世界では常に新しいプラットフォームやアプローチが生まれ続けています。BeRealのような新興プラットフォームの台頭は、マーケティングの多様化を一層促進する要因となっています。
Hakuhodo DY ONEのような統合的なデジタルマーケティング企業は、こうした変化に柔軟に対応し、クライアント企業に対して常に最適なソリューションを提供することが求められています。「ハローZ×インフルエンサーBeUp!」は、そうした時代の要請に応える新しいサービスの一例といえるでしょう。
今後も各世代の特性や価値観の変化、新たなテクノロジーやプラットフォームの登場に応じて、マーケティングの手法も進化し続けることが予想されます。企業にとっては、こうした変化を先取りし、常に最適なアプローチを模索し続けることが重要となっています。
出典元: 株式会社Hakuhodo DY ONE プレスリリース












