Hakuhodo DY ONE、Spider AFを活用した検索連動型広告のアドフラウド対策「Vantage Core」提供開始

株式会社Hakuhodo DY ONE(本社:東京都港区、代表取締役会長:田中雄三、代表取締役社長:小坂洋人)が、サイバーセキュリティ分野のリーディングカンパニーである株式会社Spider Labs(本社:東京都港区、代表取締役社長:大月聡子)が提供する「Spider AF」を活用し、検索連動型広告におけるアドフラウド対策を強化する「Vantage Core(バンテージ コア)」の提供を開始することを発表しました。このサービスにより、デジタル広告の品質向上と費用対効果の最大化を実現し、企業のブランド価値向上に貢献していくとのことです。

デジタル広告市場におけるアドフラウド問題の深刻化

デジタル広告市場が拡大する中、アドフラウド(不正な広告費の詐取)やブランド毀損リスクが深刻な問題となっています。日本国内の推定アドフラウド被害額は年間約1,510億円に達しており、世界でも2番目に高い発生率を記録しています。また、全米広告主協会(ANA)の2023年調査では、広告費の15%が無価値なサイト(MFA)に流出しているという新たな課題も明らかになっています。

このような状況を踏まえ、2025年6月には総務省が「デジタル広告ガイダンス」を公表し、広告主や広告会社に対して広告品質の維持・向上と透明性確保を明確に求めるようになりました。アドフラウド対策は従来の業界自主規制から国主導のコンプライアンスへと急速にシフトしており、企業にとって不可欠な取り組みとなってきています。

こうした背景から、Hakuhodo DY ONEでは、これまでディスプレイ広告や動画広告で培ってきた広告運用における品質保全のノウハウを活用し、新たに検索連動型広告においても高度なアドフラウド対策環境を整備・構築したとのことです。より安全かつ効果的な広告運用を実現する「Vantage Core」の提供を開始することになりました。このサービスは、広告運用の透明性向上と不正トラフィックの排除を支援することで、企業の投資効果とブランド価値の最大化を実現します。

「Vantage Core(バンテージ コア)」の主な支援内容

Vantage Coreでは、以下のような支援内容を提供していくとのことです。

現状分析と課題の特定

広告配信アカウントや運用体制、過去の不正兆候などを多角的に診断します。不正トラフィックの手口や影響範囲を可視化し、根本課題を特定する作業を行います。

初期導入・設定支援

Spider Labs「Spider AF」の確実な導入・連携作業をサポートします。アカウント構成やターゲティング戦略ごとの最適な導入設計を実施するとともに、広告主ごとの運用フローに合わせたカスタマイズに柔軟に対応します。

モニタリングおよびレポーティング

24時間体制で不正トラフィックを監視し、不正の兆候が現れた際は即時アラートを送付します。また、主要KPIや広告経路別の詳細レポートを定期的に報告するサービスも提供します。

運用コンサルティング

アドフラウド攻撃手法の最新動向をふまえ、継続的な運用改善を提案します。不正排除後のROAS、CPC、CVRなどの主要指標の最適化や、広告運用チームの育成もサポートしていきます。

全社的な管理体制の構築支援

総務省ガイダンスを遵守した運用ポリシー策定、関連部門間の連携手順設計、トラブル時の対応マニュアル整備など、社内体制強化を多面的に支援します。

サービスの特長

高度な検知技術と自動ブロック機能

Spider Labsが持つ独自の機械学習アルゴリズムにより、不正トラフィックを高精度で検知し、自動的にブロックする機能を備えています。これにより、不正なクリックやコンバージョンによる無駄な広告費の発生を防ぎます。また、検索広告やディスプレイ広告だけでなく、SNS広告(X、Meta、TikTokなど)におけるアドフラウド対策にも対応しており、あらゆる配信チャネルでの不正防止を実現することが可能です。

精緻な広告効果分析の実現

不正トラフィックを除外した純粋なデータをGA4などと連携し分析することで、より精緻な広告効果分析が可能になります。これにより、広告主は正確なデータに基づいたPDCAを回し、広告費用対効果(ROAS)の最大化を実現できるようになります。

総務省ガイダンス対応のモニタリング環境

総務省が推奨する「広告配信状況の管理・モニタリング」に対応したダッシュボードを提供します。これにより、不正トラフィックの解析結果を可視化し、企業の広告管理体制の強化を支援します。

Brand Safety対策(リスト除外機能)

広告主のブランド価値を守るため、不適切なWebサイトやコンテンツへの広告掲載を自動で除外するBrand Safety機能を搭載しています。独自のリスト管理により、企業ごとの配信ポリシーに応じた安全な広告配信環境を構築できる点が特徴です。

今後の展開

Hakuhodo DY ONEは、今後も総務省ガイダンスに準拠した全社的な広告管理・内部統制体制の構築を支援し、クライアント企業が安心してデジタル広告を活用できるエコシステムの実現を目指すとしています。広告主からの対策ニーズの高まりを見据え、業界をリードするソリューションを提供することで、健全かつ透明性の高い広告取引の実現に貢献していく方針です。

なお、日本国内のアドフラウドに関する統計情報について、JICDAQ「最新アドフラウド調査レポートが明かす「届かない広告費」の実態」(Spider Labs寄稿記事)によれば、国内の推定アドフラウド被害額は年間約1,510億円に達しているとされています。また、Integral Ad Science「メディアクオリティレポート 第16版 2022年3月」によると、日本は世界で2番目に高いアドフラウド発生率を記録していることが報告されています。

株式会社Spider Labsについて

Spider Labsは、企業のマーケティング活動を取り巻くあらゆるリスクから成果・信頼・体験を守る「マーケティングセキュリティ」プラットフォームを提供しています。アドフラウド対策ツール「Spider AF」をはじめ、不正リード・転売・Web改ざん・情報漏えいなど、拡張する脅威に対し異常検知と自動防御技術で包括的に対応しています。

創業以来培ってきた広告不正対策の知見とデータサイエンスの技術力を基盤に、AIを活用した検知精度の高度化、BI・MA・広告ツールとの連携強化、代理店との協働による業界全体の健全化を推進。企業のマーケティング活動が安心して継続できる「成果の信頼性」を支えています。

Spider Labsは、マーケティングリスクの"当たり前の防御"を実現するリーディングカンパニーとして、教育・啓発、製品統合、グローバル展開を軸に前進。コーポレートメッセージ「Building a safer and happier future with AI(AIとともに、より安全で幸せな未来を)」のもと、企業と社会が安心して未来に挑戦できる環境を築き続けています。

社   名 : 株式会社Spider Labs
所 在 地 : 〒107-0062 東京都港区南青山7-10-3 南青山STビル4階
代表取締役 : 大月聡子
創   立 : 2011年4月
事 業 内 容 : アドフラウド対策ツールSpider AFの企画・開発・運営・販売、データサイエンスコンサルティング、転売・不正リード・アフィリエイト等不正対策ソリューションの提供

株式会社Hakuhodo DY ONEについて

Hakuhodo DY ONEは、インターネット広告黎明期より培ったデジタル広告の知見とノウハウを活かし、統合的なデジタルマーケティングサービスを提供しています。マーケティング戦略立案力、クリエイティビティ、高度な運用力と技術開発力、媒体社・プラットフォーマーとの強固な関係性を強みとし、国内外のクライアント企業に対して、デジタル起点でのマーケティング戦略やテクノロジー活用を包括的に支援しています。

博報堂DYグループの「デジタルコア」として、グループ内のナレッジやリソースを集約し、高い専門性と提案力を併せ持つ企業として業界随一のデジタルマーケティング事業会社となることを目指しています。

クライアント企業にとって唯一の「ONE」の存在となるため常に挑戦・前進し、事業成長を支援するビジネスパートナーとして伴走することで、クライアント企業の持続的な成長と、企業価値向上に貢献していきます。

本社所在地: 〒107-6316 東京都港区赤坂5丁目3-1 赤坂Bizタワー
代 表 者: 代表取締役会長 田中雄三 代表取締役社長 小坂洋人
創   立: 2024年4月1日
事 業 内 容: デジタルマーケティング全般にまつわる企画・コンサルティング・代行事業・投資事業

出典元: 株式会社Hakuhodo DY ONE プレスリリース

コマースピックLINE公式アカウント

コマースピックメルマガ